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2014年 9月

vol. 4836
「最高の結果をだすヒントは、常に“目の前”ある」  (2014/9/30 [Tue])
賢者は、なすべきことに集中します。
愚かな人は、結果ばかりを気にしています。


こんな、たとえ話があります。農家の人が、畑を耕していました。
季節は夏、風もなく、とても暑い日です。
見渡すと、遠くの空に白い雲が浮かんでいます。
「あの雲が、早くこちらへこないだろうか。
雲の影ができて涼しくなるのに」そう思うと、
雲がくるのが待ち遠しくてたまりません。
しかし、ゆっくりとしか動かない雲にお百姓さんはイライラしてきて、
畑仕事どころではなくなりました。
クワを投げだし、雲ばかり見つめていました。
そのため、すっかり仕事が遅れてしまいました。
雲がやってきても、陰で一休みすることができませんでした。


もう一人のお百姓さんは、畑仕事に打ち込んでいました。
無心の境地で作業しています。時間はあっという間にすぎ、
気づくと白い雲が涼しい木陰をつくってくれていました。
その人は手を打休め、ゆっくりと休息できました。


愚かな人は、自分が今、なすべきことを放り出して、
先のことばかり気にしています。しかし賢者は、
結果を気にするよりも、「目の前の、今やるべきこと」に集中するのです。
「結果は後からついてくる」というのが、賢者の考えです。
結果はこの瞬間の積み重ねです。
今を懸命に生きることが、過去も未来もよくするのです。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋


vol. 4835
「『本当にやりたいこと』が見つかる“自分ノート”のすすめ」  (2014/9/29 [Mon])
周りの人たちが皆、欲張りだったとしても、
自分だけは欲の張り合い巻き込まれてはいけません。


大人になるとは、どういうことでしょう?二十歳になる、
仕事に就く……それも一条件ですが、もっと本質的なことは、
自分なりの「価値観」を持つことでしょう。
自分の価値観のない幼稚な人は、
「今、このブランドが大人気」と聞けば、それが欲しくなります。
友人が留学すると聞けば、自分も留学してみたくなります。


つまり、友だちがアイスクリームを食べているのを見て、
自分も食べたいと騒ぐ子どもと同じなのです。
しかし、そんなふうに他人の後を追っていても、
本当に満足できる幸せは、得られません。
時間も労力もムダにするだけ。
自分の価値観で本当にやりたいことを見つけ、
それを追い求めることでしか、自分自身の幸せは得られないのです。


では「本当に自分がしたいこと」は何でしょうか?
それを見つけるためには、「自分ノート」をつくることをおすすめします。
(1)五年後の自分、十年後の自分を箇条書きにする。
(2)自分が思う「自分の性格」を、思いつくままに書く。
(3)「自分の長所」を書く。
(4)人からほめられた点を書く。
(5)今までに、心からうれしく思ったことを書く。


数日から数週間、集中してこのノートを書くと、
ある日ふと、やりたいことが見えてきます。
見えたら、他人の言動に気持ちを揺さぶられることはなくなります。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4834
「深層心理が教えてくれる、あなたの改善点」  (2014/9/28 [Sun])
「恥ずかしい」と言う気持ちを持つのは、貴重なことです。
カラスのように厚かましく図々しい人は、みにくいものです。


「恥ずかしい」と思う気持ちは、成長を促す大切な感情です。
言い換えるなら、「恥」を感じられない人は、
向上する“余裕”がありません。
「三十歳にもなって、こんな簡単な仕事もできないのは恥ずかしい」と
思う気持ちが、「仕事を怠けたい」と言う誘惑に打ち勝つ原動力になります。


「料理一つまともにつくれなくて恥ずかしい」と言う気持ちがあれば、
自主的に料理の勉強をするようになるでしょう。
「心の狭い人間なんて思われたら、恥ずかしい」と思えば、
人にやさしくしたり,相談ごとにも親身に乗って
あげたりできるようになるはずです。
「恥ずかしい」という思いには、人を向上させる力があるのです。


カラスには、恥ずかしいという気持ちがありません。
ごみ置き場を荒らしても、恥ずかしいとはおもいません。
弱い動物を襲っても、恥ずかしいとは思いません。
うるさく泣きわめいても、恥ずかしいとは思いません。
ですから嫌われてしまうのです。


「他人からどう思われようと関係ない」と開き直って、
恥も外聞もないような行動を繰り返すのは、
カラスのように愚かな人です。恥ずかしいと思ったとき、
それはあなたが「こうありたい」と願う理想の自分に近づくために、
努力するべきポイントを、深層心理が教えてくれているのです。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4833
「“好き・嫌い”伝染病に、ご注意」  (2014/9/27 [Sat])
周りにいる人たちが「うらみ声」をあげているときも、
自分だけは誰もうらむことなく、楽しい思いで心を満たしていなさい。


心理学の実験で、こんなものがありました。
ある俳優の新作映画を学生たちに見てもらい、
映画の感想文を書かせます。


次に、その映画について話し合ってもらいます。
このとき学生の中に実験のサクラを紛れ込ませ、
主演俳優について散々悪口を言わせます。
まるで個人的なうらみがあるようなニュアンスで、
ののしり、けなします。


さて、この討論会が終わった後、
もう一度映画についての感想文を書かせると、
最初の感想文では俳優に好感を持っていた学生たちが、
討論後は、その俳優についての
悪い印象を書き込んだというのです。


人はそれくらい、他人の感情や意見に影響を受けやすいものです。
「うらみ」「嫌悪」といったネガティブな感情は、とくにそうです。


他人の悪口を聞くと、それまで何とも思って言えなかった人でも、
同調して、「私もあの人は嫌いだ」などと言ってしまうことがあります。
しかし、賢者は噂話にも悪口にも惑わされません。
仮に、みんなが「あの人は、悪い人だ」と言っても、
自分がその人を親切な人だと思えば、堂々と親交を深めます。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4832
「ゾウにも人にも、“一人の時間”は重要なのです」  (2014/9/26 [Fri])
一人になって静かに内省する時間を持ちなさい。
静かに内省する間に、心身の力がもたらされます。


動物園の動物たちは、日々たくさんの人に見られているストレスから、
病気になることがあるそうです。


ですから時々、来園者の前にだすのをやめて、休ませます。
人も他の動物もいない環境に置きます。
「誰にも見られない安全な場所」は、生き物にとって、
癒しの空間であり、心身の健康を保つのに欠かせません。
もちろん人も同じです。


職場や学校は、大勢の人が集まる場所であり、しかも上司、
ライバル、顧客などの評価にさらされる環境なので、
「見られている」という意識から逃れられません。


常に、この「人の視線にさらされている」という意識は、
相当な精神的ストレスとなります。
そして病気の原因ともなりえます。
いくら職場の雰囲気がよくて人間関係が良好であっても、
「見られている」ことによるストレスがたまるのは避けられません。
ですから「一人になれる時間」が大切なのです。


とくに、日中は社交的で、いつも明るく人に接することができる人ほど、
家で一人になれる時間を大切にします。
いつもパワー全開で明るく振る舞うことができるのも、
ひとりの時間にエネルギーを十分補給しているからなのです。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」から抜粋

vol. 4831
「それでも欲望に負けそうになったら、すぐにコレ!」  (2014/9/25 [Thu])
人の心は、放っておくと、誘惑に負けてしまいます。
上手に心をコントロールできる人が、
安らかな幸福を手にすることができます。


ダイエット中にもかかわらず、帰りにデパ地下を通ったところ、
新しいケーキ屋さんがオープンしていて、つい買ってしまった。
貯金しようと決めたから、ウインドーショッピングするだけの
つもりだったのに、どうしても服が欲しくなってしまって、
クレジットカードで買ってしまった。


集中して読書をしようと思っても、テレビの音が聞こえてくると、
つい本を放り出してテレビを見てしまう。


このように、その時々の感情に流されやすい人からは、
幸せが遠ざかります。そもそも、誘惑されそうな場所には、
近づかないことが一番ですが、
仕方なく誘惑がたくさんある場所に近づくときは、
その先に起こることをイメージしてみることです。


ケーキを食べすぎてブクブクに太った自分。
月末、貯金が底をついて食費もままならない自分。
本を読破できずに自己嫌悪している自分。
そんな「ダメな自分」になりたくないという強い思いこそ、
甘い誘惑に勝つ力をもたらしてくれます。


また同時に、誘惑に打ち勝った後の自分もイメージしてみましょう。
ケーキを我慢してスッキリ美しくやせた自分。
貯金が貯まって、念願のヨーロッパ旅行を楽しんでいる自分。
本を読破して、次の本を手にしている自分。
うれしいイメージを描くことで、心もポジティブになり、
さらに誘惑をはねのける力が湧きてきます。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4830
「一人のときは、“危ないもの”に近寄らないのが鉄則」  (2014/9/24 [Wed])
同行する仲間が少ないとき、商人は山賊が出る危険な山道を避けます。
同じように、同行する仲間が少ないときは、悪い誘惑から身を遠ざけるべきです。


仲間と一緒にいるときは、人は誘惑に惑わされることはありません。
たとえば、オフィスで仕事をしている最中に、
「昼寝がしたい」「お酒が飲みたい」「映画を観たい」という
誘惑にかられたとしても、決してやらないはずです。
もし実際にやったら、上司に叱られ、同僚に呆れられ、
信頼は地の底へ堕ちるとわかっているから、自制心が働くわけです。


ですから、どうしても誘惑に負けそうなときは、できるだけ、
誰かと一緒にすごすようにすると、
自分にブレーキがかけられるでしょう。
親しすぎて情けない姿も平気で見せられる相手ではなく、
緊張感を保てる相手や、みずからを律することのできる相手なら、
いいお手本になり理想的です。


問題は、一人でいるときです。一緒にすごしてくれる人が見つかったら?
ヤケ酒を飲みたいとか、買い物でストレス発散したいという誘惑に勝つには、
「君子危うきに近寄らず」で、レストランやデパートに
近づくことを徹底的に避けるのが一番です。
「お酒は一杯だけにする」などと固く誓っていても、
一口飲んでしまえば、簡単にタガが緩んでしまうでしょう。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4829
「“感情の暴れ馬”を制御する三つの心得」  (2014/9/23 [Tue])
誘惑に負けそうになっても、賢者は、
自分の感情を上手にコントロールできます。
御者が上手に荒ぶる馬を鎮めるように。


御者が馬を上手に操縦するように、賢者は、
誘惑に打ち勝つ方法を知っています。
これができるようになれば、もう、
感情に振り回されることはありません。
どうぞ参考にしてみてください。

(1)模範となる人を、いつも心の中に置いておく。

仕事や人間関係がうまくいかなくて気持ちが折れそうなときは、
あこがれの先輩や尊敬する歴史上の人物、スポーツ選手など、
模範とする人を思い浮かべます。
そして「あの人だって苦難に負けずに頑張っている」と思うことで、
自分を励ますことができます。そして誘惑に打ち勝てます。


(2)目標を決め、それを達成するための具体的な計画を立てる。

誘惑に流されて今やるべきことを見失わないよう、
事前にきちんと目標とその達成期限を決めておきます。
具体的にスケジュールを組み、時間管理すれば、
誘惑に負けそうな心もコントロールしやすくなります。

(3)例外をもうけない。(決まった習慣を、欠かさずに実行する)

これは意外と重要です。
「仕事前精神集中する」「朝30分歩く」「寝る前に本を読む」
などの良い習慣があるなら、忙しいときも旅行中も、
普段どおりにやることです。
「今日は、雨だから特別にやらなくもいい」といった
例外をつくらないことが重要です。「いつもどおり」を演出するのも、
気持ちのコントロールに役立ちます。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4828
「三日坊主にさよなら!いくらでも続けられる技術」  (2014/9/22 [Mon])
人の心は弱いので、ちょっとしたことで揺れ動いてしまいます。
すぐに欲に負けます。しかし、知恵のある人は、
いつも心をまっすぐな状態にしています。


ダイエットにジョギング、仕事に習いごと……
何をやっても三日坊主だという人は、
「自分は意志が弱い。自分で自分がイヤになります」とよく、
言います。しかし実のところ、「弱い人間」だから
長続きしないのではありません。


人の心は、もともと弱いもの。ちょっとした誘惑にすぐ負けてしまうのは、
誰の心にあっても同じなのです。しかし、どんなことも長続きする人は、
確かにいます。ただそれは、心が強いからではなく、
飽きっぽい心に打ち勝つ工夫をしているからです。


その工夫の一つをお教えしましょう。まず、何かをやると決めたら、
最終目標と達成期限を明確に決めます。
そして、その道のりを十個くらいに細分して、途中途中に、
最終目標達成までの目安となる小目標を立てます。


たとえば、「1ヵ月で十キロやせる」と言う最終目標なら、
「三日で1キロやせる」という具合に小目標を立てます。
こうして、「今日も目標をクリアできた」
と言う達成感をまめに得られるようにすると、飽きがきません。


次に、小目標を達成するたびに、欲しいものを買うなど、
頑張った自分にご褒美をあげると、やる気が持続します。
最後に、サボってしまったとしても自分を責めないことです。
「今日はお休み。明日からまた頑張ろう」と前向きに考えます。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4827
「音痴も。立派な芸になります!」  (2014/9/21 [Sun])
恐れてはいけません。どんな状況でも、
心おだやかで、恐れることがないから、賢者です。


あなたの苦手なことは、何ですか?ある男性は、
職場の仲間と一度もカラオケに行ったことがありません。
そのため彼は「つきあいが悪い」と言われています。


しかし彼は、つき合いが悪いのではないのです。
音痴で、カラオケが苦手なのです。
「その場に行けば、必ず自分も歌わされる羽目になる。
そうなれば音痴がバレて、みんなに笑われる、
恥ずかしい」と言うのが、彼の本音だったのです。


彼のように、自分ができないことをひた隠しにしたり、
恥ずかしく思ったりする必要はありません。
下手なら下手なりに、堂々とやってみせればいいのです。
音痴でも胸を張って堂々と歌えば、それは立派な芸になります。
みんなおもしろがってその場は盛り上がり、
拍手喝采してくれるはずです。


そもそも、何かが下手だからという理由で、
人を指さして笑うような人がいるでしょうか?
頑張っている人をバカにして笑ったりはしないものです。
それに、万が一、そんな人がいたなら、
つきあわなければいいだけです。


賢者は、苦手なことも下手なことも、堂々とやってみせます。
あまりに堂々としているので、
周囲は「本人は、これが苦手なんだ」と気づかれないくらいです。
笑われるかも、バカにされるかも――そんな恐れる気持ちを
捨ててしまえば心はぐっとラクになります。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4826
「“謙虚さ”があれば、世界は、もっと心地よくなります」  (2014/9/20 [Sat])
賢者は、謙虚に人に接します。
慎みある行動、人にやさしい言葉をかけることを、心がけます。


今まで頻繁に連絡をとっていた友人が、
急に連絡をよこさなくなりました。
さて、この状況の受け止め方は、人によって、
二とおりに分かれます。あなたはどう受け止めるでしょう?


愚かな人は、「本当は、私のことが嫌いだったんだ。
今までさんざん彼女のためにしてあげたのに。
いいことばかり言ってたのも、すべてウソだったんだ。
今ごろ私の悪口を言っているかもしれない」と
悪い想像をめぐらします。ですから、
その友人との関係も、そこで終わってしまいます。
また連絡がくるようになっても、相手にしません。
そして結果的に、大切な友人をひとり失うことになるのです。


賢者は違います。「何か困ったことでも起こったのかしら。
事故に遭うとか困った事態になってなければいいけれど。
自分にできることがあれば、力になりたい」と考えます。
そして、友人に会いに行くなり助けるなりして、さらに友情を深めます。


人は、どんなときでも自分を信じ、
気遣ってくれる人を心から信頼します。
賢者にあるのは、人を信じる心です。
愚かな人にあるのは、疑い深さです。
ですから、愚かな人は人間関係が長続きしません。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4825
「驚くほど、人の心にあっさり入り込めるワザ」  (2014/9/19 [Fri])
謙虚な気持ちで、相手と向かい合いなさい。
相手は心を開き、真実を話します。


インタビューの名人と言われた、政治評論家がいました。
彼のインタビューを受けると、不思議なことに政治家は、
ついホンネをぽろりともらしてしまいます。


なぜ彼は、固く閉ざした相手の心を開かせることができたのでしょう?
質問が上手かったから?巧みな話術で相手を
すっかり信用させてしまうから?
いいえ。どちらも違いました。
彼が心がけていたのはただ一つ――
「聞き役に徹すること」だったのです。


彼は、決して相手の話をさえぎることなく、
雑談にも熱心に耳を傾けました。
相手の言葉をまるごと受け止めて、
頭ごなしに否定したり非難したりしないで、
相手が気持ちよく話を続けられるように心を砕いたのです。


相手を立て、学ばせていただくという彼の謙虚な姿勢は、
口の重い政治家に、「この人になら、非難されないだろう」
という安心感を与え、警戒心を解かせることに成功していました。


賢者ほど、人に謙虚に接します。有能であることをアピールしたり、
実力や人脈があることを匂わせたりすることが、
必ずしも信頼につながるわけではないことを知っています。
ただ話を聞いてくれる。相手の心を本当の意味で開かせるのは、
損得にまったく関係のない、そんな単純なことだったりするのです。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4824
「思いどおりにならないことに、なぜ「ありがとう」と言う?」  (2014/9/18 [Thu])
思いどおりにならないことに、不満を言うのは愚かです。
思いどおりにならないことを、謙虚に喜びなさい。


あるカップルが、旅行の計画を立てていました。
ところが、彼は中国へ行きたいと言い、
彼女はアメリカへ行きたいと言って揉めた結果、
行き先が決まらず計画が中止になりそうになりました。


でも、一緒に楽しく旅行するという本来の目的さえ忘れなければ、
自分の希望に意固地にならずに折れるとか、
ぜんぜん候補になかったほかの国へ行くことで、
想定外のものすごく楽しい経験ができるかもしれません。


「上司は無能だし、同僚たちも当てにならない。
仕事がうまくいかないのもしかたがない」とグチを言う人がいたら、
その人自身が、無能であてにならないことを
証明しているようなものです。


できる人は、思い通りにならない事態を目の前にしたら、
「誰も当てにできないから、自分が頑張って仕事をしよう。
そうすれば、自分の仕事力も高まる」と、前向きに受け止め、
自分を成長させる絶好のチャンスに変えます。


何ごとも自分の思いどおりになったら、
この世で学ぶべきことは、なくなります。
思いどおりにならないから、人は学べるのです。
そして、世の中には、思い通りにならない経験からしか、
学べないことがたくさんあるのです。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4823
「ムカッとくる一言には、この対処法」  (2014/9/17 [Wed])
この世には、誰からも非難されない人などいません。
黙っていても非難され、多くを語っても非難され、
少し語っても非難されるものなのです。


何を言っても、何をやっても非難する人は、出てきます。
たとえば、会社の会議で黙って聞き役に回っていると
「自分の意見はないのか。積極性が足りないんじゃないか」と非難され、
自分の意見を主張すれば「もっと簡潔にまとめられないのか」
と非難されます。それではと、簡潔にまとめて説明すると
「もっと詳しく説明しろ」とまた、非難されます。
いったい、どうすれば非難されずに済むのか?
途方に暮れる人もいるでしょう。


しかし、非難されずにすむ方法などありません。
ですから「どうすれば非難されずにすむのか」と考えるのではなく、
「何をやっても、「ダメ」だと非難する人はいるもの」と
心得て生きるほうが、賢いのです。
そして、「ダメだ」と非難されたときに、
心を落ち着かせる「気分転換法」を用意しておくのです。


ムシャムシャした気分を晴らす、いい方法を一つ紹介します。
それは、大切な人の笑顔を思い浮かべることです。
それで目の前の問題が解決するわけではありませんが、
気が楽になります。気持ちの切り替えが上手にできれば、
いつまでも、悪い気分に振り回されることもありません。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4822
「向き・不向き」にこだわるのをやめると、世界が広がります」  (2014/9/16 [Tue])
やっていて「楽しい」と思えることを、続けていきなさい。
楽しいと思えることが、あなたの「進むべき道」となります。


あなたは、心から楽しんで打ち込めるものが、ありますか?
人は、「楽しくて夢中になれること」があれば、
多少の困難があっても、忍耐強く乗り越えていけるものです。
しかし、楽しいと思えないことならば、
ちょっとでもイヤなことがあれば、すぐに「もうやめた」となるのです。
ですから、やっていて楽しいと感じられるものを発見できるかどうかは、
人生では重要な問題です。まだ、楽しいものが見つかっていない、
毎日がつまらないという人も、これから見つければいいのです。


それには、次の二つのことを念頭に置いておきましょう。
%uE291A0を楽しいと思うかは、実際にやってみないとわからない。
「うまくできるかどうか」「向いているか」などと気にしないで、
挑戦することです。
%uE291A1いうちに、チャレンジする方が、選択肢が多い。
少々下手でも楽しんでやれたのなら、
十分に向いている可能性があります。


それまで興味がなかった分野や、普段の自分なら、
絶対にやらないだろうな、と思うことに挑戦してみるのもおすすめです。
もしかしたら、思いがけない才能が発見できるかもしれません。
そうして楽しめるものが見つかったら、あとは、
まっしぐらにその道を突き進んでいくだけです。
楽しみながらやり続けたことが「道」となります。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4821
「99%以上は、あなたの知らない世界」  (2014/9/15 [Mon])
自分よりも智慧のある賢者と会うのは、無常の喜びを与えてくれます。
賢者と一緒にいることは、常に楽しいものです。


賢い人ほど、「学ぶ心」が旺盛です。
そして、豊富な知識を持っている人ほど、
「もっともっと学びたい」と考えているものです。
ある大学教授は、大変、博識な人物ですが、
「まだまだ学ぶべきことがたくさんある」
「その知識は、私の専門外のことなので、ぜひ、
教えを授けていただけませんか」というのが口グセです。


彼に言わせれば、この世は未解明のことで溢れていて、
人間が発見したことなんて、この世の1パーセントにも満たないそうです。
ですから彼は、自分の専門外のことも、興味を持って学びます。
ちなみに、今、彼がこっているのは、奥さんに「料理」を習うことです。
これまで彼は、家事を奥さん任せにしていたので、
卵焼きのつくり方ひとつ知らなかったのです。
でも、学習意欲の旺盛な彼なら、すぐに一流シェフ並みの味を
マスターしてしまうかもしれません。


このように、自分の知らない分野の知識を教えてもらうのは、
とても楽しい経験なのです。
そして、自分の知らないことを知る人と過ごすのも、楽しいものです。
謙虚に学ばせてもらうという気持ちがあれば、
きっといい関係が築けるでしょう。
「自分はすでに知識も実力もあるから、学ぶ必要もない」と思った時点で、
人の成長は止まります。いくつになっても学び続ける人は、
人間的にも魅力的でいられるのです。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4820
「どんな場面でも「おもしろい!」をつくりだせる人は無敵」  (2014/9/14 [Sun])
しっかりとした屋根のある家は、雨漏りなどしません。
同じように「しっかりした心」を持つ人には、わる考えなど、入り込みません。


「現状に、不平不満を言う」のは簡単です。誰にでもできます。
そして多くの人は、不平不満を口にします。
同じように、誰にでもできるのに、
ほとんどの人が実行していないことがあります。
なんだと思いますか?
それは、「不平不満を言わずに、現状を楽しむ」こと。
たとえば、子どもは、何でもないことに楽しみを見つけます。
大人が嫌だと思うことさえも、楽しみに変える達人です。


せっかくの旅行中に雨がふって大人をガッカリしているそばで、
子どもは水たまりに長靴をポチャンと突っ込んで、
キャーキャー楽しく遊んでいます。
大人の目には草ボウボウの荒れ地も、子どもの目には、
知らない虫や植物がいっぱいの不思議の宝庫だと映ります。


「どんな状況も楽しんでやる」という、しっかりした心構えがあれば、
つまらないとか、イライラする状況下でさえも、
気持ちを切り替えて楽しむことが出来るようになります。
たとえば満員電車の中でイライラしてきたら、
周りの人にあだ名をつけてみるなど、現状を楽しもうとする心は、
不平や不満の入ってくる隙ができません。
そう考えると人生は、今よりもずっと豊かな実りあるものになるはずです。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4819
「サラサラ流れる水のように、人間関係のモヤモヤを流すコツ」  (2014/9/13 [Sat])
「あの人は、私をののしった、傷つけた、私を負かした」という人は、
永遠にうらみの感情から解放されません。人から悪口を言われても、
意地悪をされても、うらみを抱かないことです。
「気にしない」をモットーとすることです。


人の悩みの大半は、「人間関係」にまつわるものです。
友人との間に誤解が生じた。
職場の上司と意見が食い違ってギクシャクした。
同僚たちと気が合わない。恋人とすれ違ってばかり。
親が、子が、姑が、ご近所さんが……。


人間関係の悩みがこじれると、人生を左右しかねません。
サラリーマンが会社を辞める理由の大半は、
職場の人間関係が原因だといわれ、
心の病気になる人も少なくありません。
そんなふうに、人間関係の問題を深刻化させないコツは、
「○○された」という被害者意識を、手放すことです。
イヤなことはすべて、水に流すのです。


人と交流するかぎり、摩擦が生じるのは避けられません。
「交流」とは、「交わって流す」と書くように、どんどん交わり、
どんどん流していくことなのです。
交わるたびに、いちいちぶつかっていたら、
流れを押しとどめてしまい、「交流」になりません。


悪口を言われても、聞き流すことです。
相手にする必要はありません。図太くおおらかに、
相手はまだ人間ができていないのだと、
笑い飛ばしてしまいましょう。思いを「流す」ことは、
あなたの心に余計なストレスためないための、一番効果的な方法です。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4818
「“怒り”の毒は、この三つの宝を損ないます」  (2014/9/12 [Fri])
「健康」は最大の宝です。「信頼」できる相手は、
最高の宝です。「満足感」は最上の宝です。


「怒りの感情」は、人生に様々な害を与えます。
怒りは、「健康」を害します。怒りっぽい人ほど
心臓病になりやすいという報告があります。
血圧も上がり、心拍数も上昇します。
免疫力だって落ちるでしょう。怒りは「人間関係」も破壊します。


怒りにかられて発した一言で、
長年の友情にヒビが入ってしまうこともあります。
夫婦関係を離婚に追いやることや、上司と部下の関係を、
一瞬にして崩すこともあります。
また、怒りは、「心の満足」を奪います。

怒りながら食事をすれば、どんなおいしい料理も、
まずくなります。「人は、おかしいから笑うのではない。
笑うからおかしく思えてくるのだ」という有名な言葉がありますが、
「怒り」にも同じ法則が当てはまります。不満だから怒るのではなく、
怒るからいっそう不満に思えてくるのです。
「健康」「信頼できる人」「満足感」は、最高の喜びです。


今あるすべてに、満足する習慣を心がけましょう。
完璧を求めるのをやめ、無いものねだりするのをやめて、
感謝する習慣を持てば、怒りの感情に振り回されなくなります。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4817
「人生を変えるチャンスは、この瞬間!」  (2014/9/11 [Thu])
以前、悪い行いばかりしていた人は、良い行いで償うことです。
そうすれば、まわりの人たちの心を明るくする人になれます。
まるで、雲から姿をあらわした月のように。


今は「みんなの嫌われ者」だとしても、考えを悔い改めることで、
「好かれる人」に変わることは可能です。
ですから、過去にどんな悪行をしたとしても、
あきらめないでほしいのです。ライバルの悪い噂を流し、
面倒な仕事はすべて部下に押しつけ、
手柄は自分がすべて横取りするようなことばかりしていた男性が、
病気になって入院しました。


しかし、彼の入院中、誰も見舞いに来てくれないばかりか、
不在中の仕事をフォローしてくれる同僚さえいなかったことで、
彼は自分がどんなに嫌われているかがわかり、心を痛めました。
そして、その瞬間こそが、彼の人生を変えるチャンスとなりました。


賢者はすみやかに自分の非を改めます。
彼は退院後、今までの自分を反面教師にして、
人のためになることを何でもやりました。
ライバルの優秀さを認め、同僚の頼みは快く引き受け、
面倒な仕事を率先して担当し、
部下が手柄を立てられるようバックアップしました。


もともと嫌われていたのですから、みんなの気持ちが
変わるまでにはそれなりの時間がかかるでしょう。
でも根気よく続ければ、報われる日が必ずきます。
誠意は必ず伝わります。人間は、深く反省し納得したことは、
必ず変えられます。習慣も、性格すら劇的に。
すべては心がけ次第です。

「『いいこと』いっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4816
「“欲張らない人が一番トクする”法則」  (2014/9/10 [Wed])
分かちあう心があれば、怒りの感情は起こりません。
ケチケチするから、怒りに火がつくのです。


すき焼きを食べるとき、みんな牛肉の奪い合いを始めたら、
せっかくの御馳走も台無しです。「お前、俺の肉を食べただろう」
「それは私の肉よ」などと言い争えば、おいしものもまずくなります。


「これ食べて」「あなたこそ、食べなさいよ」と、
たとえ一人に一口しか行き渡らなかったとしても、
たくさんの人と分かち合えば、おいしさは十倍にも二十倍にもなります。


ケチケチしたことを考えているから、腹が立つことが増えるのです。
すでに十分、持っているのに、自分の取り分が減ることを
イヤがるクセがついている人ほど、いつもイライラして、
常に不幸を感じているのです。


人の幸せを願う人は、常に心が穏やかです。おいしいものがあれば、
家族がにこやかにほうばる姿を思いうかべてうれしくなります。


おもしろい映画を観たら友だちに教えてあげることを楽しみにし、
眼下に広がる美しい風景を見れば、
「いつか、大切な人をここに連れてこよう。
きっと喜んでもらえるだろう」と、未来に思いを馳せて幸せを感じます。
そういう心があるから、みんなと仲良く、幸せに生きていけます。
仕事も、自分の利益のためにだけあるのではありません。
みんなの幸せのために頑張ろうと思えば、
職場の仲間たちとも、うまくやっていけます。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4815
「なぜ夫婦喧嘩は、エスカレートするのか?」  (2014/9/09 [Tue])
大声で、人を怒鳴りつけてはいけません。
言葉に、あなたの苦痛を込めても、
相手に伝わるわけではありません。
怒りを含んだもの言いは、相手を傷つけます。
傷ついた相手は、必ず大きな声で怒鳴り返してきます。


恋人同士の喧嘩や夫婦喧嘩は、火がつくと、とどまることを知りません。
最初は、ほんの小さな行き違いが、どんどんエスカレートして、
「もう僕たちの仲は終わりだ」「別れましょう」となることもザラです。
なぜ、そんなことになるかといえば、「大きな声」を出すからです。


大声をだすほど、怒りは増幅します。
ひとりが大声をだせば、相手も負けじと大声で言い返します。
それで感情的になって、収拾のつかない言い争いとなるのです。


また、人はちょっと立場が強くなると、
下の者を怒鳴ることに抵抗がなくなります。
上司は部下を怒鳴り、先生は生徒を怒鳴ります。
しかし、いつも怒鳴ってばかりの上司がいる部署は、
部下に団結力がなく、なかなか業績が上がらないと言います。


賢い人は、どれだけ偉くなっても、頭にくることがあっても、
常に穏やかな声で対処します。説得しようとして、
声に熱がこもりそうになれば、努めてやさしい声で話すようにします。
そうして初めて、冷静に話し合えるのです。


それが「信頼に足る人物だ」と部下たちの信頼を得ます。
穏やかに話す人の周りには、同じ心を持つ人が集まります。
すると心を乱されることも、少なくなるものです。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4814
「『悪いこと』の連鎖を止める“心の法則”」  (2014/9/08 [Mon])
もし自分の好意が、不幸な結果をもたらしたとしても、
怒ってはいけません。怒る以上の不幸など、
この世には存在しないのですから。


自分がとった行動によって不利益を被る結果になったり、
思いがけず失敗に終わったとき、
悔しさや後悔から怒りが湧いてくることがあります。


たとえば、うっかりミスで、大きなうっかり
トラブルを起こしてしまったとき。
そして、酔った勢いで友人を傷つけることを言ってしまい、
友情にヒビが入ったとき。


なぜあのとき、あんなことをやってしまったんだろう。
今となっては自分の行動が理解できない……と、
いくら過去の自分に憤りを感じても、
その行動をなかったことには、できません。


怒りに心を乱されることほど、不幸なことはありません。
怒りに任せて周囲に八つ当たりしていては、
何も解決できないどころか、そんな平静さを書いた頭では
解決策を見つけることも難しいでしょう。


賢い人は、怒りを捨てて、今できることに集中します。
心を落ち着けて考えれば、現状から抜け出す方法を
必ず探し出せるからです。自分の失敗で問題が起こったときは、
一度、鏡で自分の顔を確認してみるといいのです。
怒りや後悔のあまり怖い顔をしていたら、
ニコッと笑ってみましょう。自体はそこから好転します。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4813
「お金では買えない“最高のサービス”を受ける秘訣」  (2014/9/07 [Sun])
起こるのをやめなさい。威張るのをやめなさい。
目に見えるものや、減少にこだわらないこと。
無一物となった人には、「いいこと」がたくさんあります。


ある男性が行くレストランは、どこもサービスがよく、
心から安らげる空間を演出してくれます。
店員はみな笑顔で迎え入れてくれるし、
特別に親切に接してくれます。


料理人たちも、気合を入れて腕をふるってくれているのが、
よくわかります。彼はどこへ行っても、
不思議なくらいに特別待遇を受けます。
何も社会的地位が高いとか、
よほどのお金持ちというわけではないのに、です。


ただ、彼は「相手をほめる」ことを忘れない人です。
お店に行くたびに、料理をほめ、サービスをほめます。
帰り際には「いい時間を過ごせました。ありがとう」と、
必ず感謝を伝えます。
ですから、彼は特別に扱われるのでしょう。


しかし、最近は「お客」という立場を勘違いしている人が
少なくないようです。「お金を払っているのだから、
自分の要求はすべてこたえるのが当然だ」という態度で、
ひどく横柄に振る舞ったりします。そういうお客さんを、
店側は決していい扱いはしません。


自分を大切にしてくれる人には、同じ気持ちを返すのが、
人間関係の法則です。怒らず、威張らず。
すべてをありがたく受け取ることで、向こうから
「いいこと」がやってくるようになります。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」

vol. 4812
「イラッとしたら、素敵なアイデアは、ふってきません」  (2014/9/06 [Sat])
「怒鳴らない人」には、気持ちの安らぎがあります。
「怒りの感情」から遠ざかっているからこそ、賢い知恵に恵まれます。


天候不順のために飛行機が遅れるという
アクシデントに遭ったとき、航空会社の係員をつかまえて、
怒鳴りつけるお客さんを見かけました。


「何をノロノロしているんだ、なんとか飛行機を出発させろ!
言い訳するな。何かいい方法を考えろ。こっちは客なんだぞ!」
旅程が狂ったいらだちを、係員にぶつけて
解消しているのかもしれませんが、これはとても愚かなことです。


怒って怒鳴ることで、天気が変わり飛行機が飛ぶでしょうか?
解決できることは、何一つないどころか、怒りに振り回され、
貴重な時間と体力を浪費しているにすぎません。
賢い人は、心を落ち着かせ、怒りを鎮め、
今自分にできる最善なことは何かを考えることに頭を働かせます。


他の交通手段が利用できないか?
遅れることを連絡しておくべき相手は?
遅れる時間を調整するためにできることは・
今、空いた時間を一番有効に利用する方法は?
怒りは、よい知恵を遠ざけます。


アイデアは、荒れ狂う嵐の中には降りてきません。
穏やかな晴天のようにクリアな頭にしか、
ふってこないのです。うまくいかないときほど意識して、
気持ちを落ち着かせる必要があります。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4811
「今日が人生最期の日だとしたら、どう愛しますか?」  (2014/9/05 [Fri])
自分の命も、相手の命も、かぎりがあります。
そう思うことで「人を心から愛する」気持ちが生まれます。


人は、「かぎりあるもの」を、大切にします。
たとえば、休暇。「五日間の休暇がとれる」となったら、
その五日間を有効につかおうとして、温泉旅行へ行こう、
映画を三本立てで観よう、趣味に没頭しようなどと、
色々と計画を練りたくなるはずです。


これがもし、「明日から、無期限にずっと休んでいい」
となったらどうでしょう?
ずっと仕事に追われて忙しくしていた人ほど、
何をしたらいいのかわからなくなって、
毎日をぼんやり過ごすことになるでしょう。
期限がないのですから、一日一日を有効に
つかおうなどとは考えないでしょう。


ある野球選手が、こんな話をしていました。
「選手生命にはかぎりがあります。
体力が衰えれば、引退するしかありません。
グランドに立てる時間にかぎりがあるからこそ、
精いっぱい頑張って活躍したいと思います」と。


大切な人を愛する気持ちも、同じだと思うのです。
人を愛していられる時間にも、かぎりがあります。
人間は、いつか死を迎えます。いずれ相手も死にます。
ですから賢者は、愛する人と一緒にいる時間を
大切にしたいと思うのです。しかし愚かな人は、
命にかぎりがあることに気づかないため、
大切な人と喧嘩したり、相手をないがしろにしたりして、
一緒にいる時間をムダにします。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4810
「ほめ言葉で、心を大掃除しよう」  (2014/9/04 [Thu])
重箱の隅をつつくようにして、他人の失敗を
探し求める人は、心が汚れていきます。


賢者は相手の長所を見つけ、
それを盛大にほめてあげます。
しかし愚かな人は、重箱の隅をつつくようにして
相手の欠点を探しだし、徹底的に非難します。


人をほめるのは、自分自身の心を清める行為です。
相手の、ほめられて喜ぶ顔を見れば、自分もうれしくなり、
もっと人から好かれたい、もっと相手を
喜ばせてあげたいと思えるものです。


また、人に好かれていると実感できれば、
自分自身の存在価値が感じられ、自己愛も高まるでしょう。
自己嫌悪することもありません。
会う人、会う人の長所を探してほめれば、
心はいっそう清められていきます。


逆に、人の欠点を探すのは、自分の心を汚す行為です。
非難した相手の「イヤな顔」を見れば、
自分は嫌われていることを実感せざるをえないのでしょう。
そこでやめれば救われるのですが、愚かな人は、
「どうせ自分は嫌われ者だ」とひねくれて、
さらに相手のイヤがる行為を繰り返します。
この行為が、心の奥底の自己嫌悪を強め、
心は苦しみでいっぱいになります。


会う人、会う人の欠点を指摘し非難すれば、
そのたびに、自分の心が汚れていくのです。
人から好かれる清い賢者になるか、嫌われ者の
汚れた愚か者になるかは自分自身が決めることです


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4809
「品格を上げるには、『安心』『信頼』『楽しみ』という栄養素が必要です」  (2014/9/03 [Wed])
「品格を上げるには、『安心』『信頼』『楽しみ』という栄養素が必要です」

心のより所がある人は、美しく成熟していきます。
心のより所がある人は、美しく老いていきます。


年をとれば、肌の衰えや、
足腰の弱りから逃れられる人はいません。
六十歳になれば、二十歳のようには、体は動きません。
肉体的な衰えはしょうがありませんが、
年を重ねるごとに「美しさ・気品・活力」を
増していくことは可能です。


そのヒントを三つあげておきましょう。
*プライベートで、一緒にいて安らげる人を持つ。
*仕事で、信頼できる人を持つ。
*趣味を、一緒に楽しめる人を持つ。
この「安心」「信頼」「楽しみ」を分かち合える相手をもつことが、
若さを保つために大切なのです。


人から美しさを奪う一番の理由は「孤独感」です。
いざというとき頼れる人がいないという不安は、
若さを蝕みます。人から気品を奪うのは、
「あの人は、自分をだますのではないか?
裏切るのではないか?」と人を疑う気持ちです。


人から活力を奪うのは、幸せを分かち合う相手、
話をする相手がいないという寂しさです。
これらが欠けると、オシャレを楽しむ活力も気品も失い、
あっという間に老いていきます。
よき家族、よきパートナー、よき友人を持つことが大切です。

「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4809
「マジナイや、占いに頼ると、怖い!」  (2014/9/02 [Tue])
人は、恐怖にかられると、意味のないものや
マジナイめいたものに頼りますが、
それで心が安らかになることは、ありません。
場合によっては、逆にたくさんの苦悩を味わう羽目になります。
正しい「心のより所」をつくりなさい。
正しい「心のより所」がある人は、安泰です。


生きていれば、辛い経験もしなければなりません。
悩み、迷い、不安に心が折れそうになったとき、
人は、神仏やお守り、怪しげな呪術などに、
すがりたくなるものです。


ですが、それでラクになると思うのは間違いです。
何かに頼りたいという思いが、悪につけ入れられる原因となり、
だまされたり状況を悪化させたりして、
逆に苦しみを招きます。たとえば、病気になったときに、
きちんとした医者にかからず、正しい生活をすることもなく、
怪しげな呪いなどに頼っていては、かえって健康を害して
苦痛を味わう羽目になるでしょう。


ブッダは、正しい「心のより所」として八正道を説きました。
これは、「正しい見解」「正しい思い」「正しい言葉」「正しい行い」
「正しい生活」「正しい努力」「正しい心配り」
「正しい心の落ち着き」のことを言います。


要は、現実社会に生きるかぎりは、現状を正しく判断し、
物事を論理的に考えて、自分ができることを精一杯自分でしなさい、
自分の良識を信じなさいということです。


正しい「心のより所」があると、心を強く保つことができます。
怪しげな商品などにだまされることも、なくなります。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

vol. 4808
「“素敵なプレゼント”を次々、もらう秘訣」  (2014/9/01 [Mon])
ほんのちょっとしたことであっても、
人が好意でしてくれたことを、無視してはいけません。
人の好意に満足できる人は、心の安らぎを得られます。


人が好意でしてくれたことには、どんなことにも、
「ありがとう」と、感謝の気持ちを言葉にして示すことが大切です。
たとえそれが、自分の望んでいたものと違ったとしてもです。
そして「言葉」だけではなく、
「態度」でも示してあげることが大切です。


たとえば、せっかく恋人がくれたアクセサリーを、
「ありがとう」と笑顔で受け取ったにもかかわらず、
一度も身につけなければ、恋人はガッカリするでしょう。
もしそれが自分の好みではなかったとしても、
一度は、つけた姿を見せてあげることです。


上司に仕事の相談をして、アドバイスをもらったならば、
後日、アドバイスどおりに実践してみた結果を報告すると、
好感度は上がるでしょう。贈り物にお菓子をいただいたなら、
おれを伝えるときに「ほどよい甘さで、とてもおいしかった」
などと、味の感想を添えることです。


訪問先で出していただいたお茶には、必ず口をつけましょう。
どんな些細なことであっても、相手は、
あなたのために時間や労力を裂いてくれたのです。
相手は、あなたの思うよりもずっと、
その結果を気にしているものです。たった一言でいいのです。
感謝の言葉に「態度」をプラスすることが、
多くの人に好かれ、幸運を招く秘訣です。


「『いいこと』がいっぱい起こる!ブッダの言葉」より抜粋

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