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2014年11月

vol. 4896
「徳を積めば積むほど、『人の縁』がつくりやすくなります」  (2014/11/30 [Sun])
私は、「人の縁がうまく作れない」「運命の人と出会えない」
という人に対して、ときたま、次のようなアドバイスをすることがあります。
「人の縁を作り、運命の人と出会いたければ、
『他人にこうしてもらいたい。ああしてもらいたい』と考える前に、
まず他人のために役立つことを考えてみてはどうでしょう」要するに、
自分の欲望や快楽を満たそうと考える前に、人を助けること、
人に尽くすことを優先して考えると良いということです。

では、人を助けたり、人に尽くしたりすると、
どうして人の縁ができやすくなるのでしょう。それは、
潜在意識の働きが関係しているからです。すべての人間の心は、
潜在意識を通して他人とつながっています。そのため、
他人のためになることをすれば、他人の幸せになるばかりではなく、
『おうむ返しの作用』によって、自分にも何らかの形で跳ね返ってくるのです。
つまり、他人を助ける、他人に尽くすという行為は、
ほかならぬ自分自身のためなのです。

いい換えると、人のために役立ったり、社会のために貢献すると、
徳を積むことになるため、そのぶん、恩恵を受けやすくなります。
すなわち、あなたが「脱サラして、自分のお店を持ちたい」
「海外に移住したい」という願望を抱いているとすれば、
その願望をかなえてあげようと応援してくれる人や、
その方向に人生が展開していくように誘導して
くれる人が、現れるわけなのです。

ただこういうと、あなたは、「そうはいっても、
自分のことだけで精一杯で、他人のことなんか、
かまっている余裕なんてないよ」と反論するかもしれません。
しかし、徳を積むという行為はけっして難しいことではないのです。
今日から簡単に実践に移せることがたくさんあるのです。
そのノウハウについては次に述べていきたいと思います。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4895
「ときには『受け身の対応』が、相手に喜びを与えます」  (2014/11/29 [Sat])
ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作元首相にまつわる
エピソードを紹介しましょう。佐藤氏が現役の総理大臣だった
ある日のことです。佐藤氏はA氏とB氏という二人の自民党幹部を
総理大臣官邸に招き、沖縄返還に関する打ち合わせした後、
食事をごちそうしようとしました。

このとき、二人の返答は実に対照的でした。
A氏が、「いや、もう遅いですし、失礼に当たりますから……」と
言って断ったのに対し、B氏はこう答えたのです。
「せっかく夕飯を用意してくださったのに、それをお断りするのは、
かえって失礼に当たるというものだ。私は先生のお言葉に甘え、
夕飯をごちそうになります」すると、佐藤氏はにっこりと笑って、
「キミのように人の好意をすんなり受けてくれる人間が私は大好きだ」
と答えたといいます。実は、このB氏こそ、のちに総理大臣となった
中曽根康弘氏その人なのです。

さて、なぜこんな話をしたかというと、施しを受けることが、
相手に喜びを与える場合もあるということを強調したかったからです。
あなたの場合はいかがでしょう。人の家にお邪魔したとき、
「夕飯を召し上がっていってください」といわれたにもかかわらず、
「もう、今夜はおそいですから」と言って辞退したりはしませんか?
「このたびはご愁傷さまです」といって香典を差し出してくれたにもかかわらず、
「お気持ちだけでけっこうです」といって頑なに辞退したりはしませんか?

もしそうなら、今すぐ改めることです。「夕飯を召し上がっていってください」
というのは、あなたに好感を寄せている証拠なのです。
「このたびはご愁傷さまです」といって香典を差し出すのは、
あなたに対して、お悔やみの気持ちを示そうとしている証拠なのです。
それなのに、そういう相手の気持ちを無にしたら、
相手だって面白くないに決まっています。

喜びを与えるだけでなく、喜びを与えてもらう。人に施すだけでなく、
施しを受ける。親切にするだけでなく、親切にされる。
そう言った「受け身の対応」も相手との縁を深めることにつながっていくのです。

vol. 4894
「ときには「叱咤激励」も、喜びを与えることにつながります」  (2014/11/28 [Fri])
アドラー心理学の中心的技法に、『勇気づけ』というものがあります。
これはその名のとおり、失敗して落ち込んでいる人や
何かで悩んでいる人に対して、困難を乗り越える力が
持てるように勇気づけてあげる心理療法のことです。
セラピストとクライアント(相談者)が相互尊敬、
相互信頼にもとづく交友的協力関係を築く際にも、
効果があるといわれています。そこで、あなたも身近に
失敗して落ち込んでいる人や問題を抱えて悩んでいる人がいたら、
勇気づけて挙げてはいかがでしょう。

ただし、やみくもに「頑張れ」「頑張れ」という言葉を
連発すればいいというものではありません。
相手に負担を与えないように、「そんなに悩んでいるなら、
僕も協力するから一緒になって問題解決に当たろうよ」
「とにかくやるだけやってみなよ。僕もできる範囲で協力するから」
という、共感を示す言葉を投げかけてあげてほしいのです。
また、相手にもよりけりですが、ときには「叱咤激励」も大事です。
その場合、ただ叱るのではなく、リラックスさせたり、
希望を持たせるような言い方をするのがポイントです。

これを実践していたのが、
本田技研工業の創始者・本田宗一郎さんです。
本田さんは、仕事で失敗を犯し、落ち込んでいる社員に向かって、
よくこんな言葉を投げかけたといわれています。
「キミらしくないなぁ。いつものとおりに考えて行動すればいいんだよ」
「これ以上悪くなりようがないんだから、気楽にやろうじゃないか」
要するに、社員に余計なプレシャーを与えないようにしながら、
その人特有の才能を発揮させるように努めたのです。

このように、相手に同情するだけが喜びを与えることではないのです。
ときには励まし、人によっては叱咤激励されたほうは感動し、
あなたに絶大なる信頼を寄せるようになります。
そのプロセスの中から、縁が育まれていくのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4893
「相手の趣味や嗜好に敏感になると、縁作りに役立ちます」  (2014/11/27 [Thu])
あなたがお酒もタバコもたしなまないとします。
そんなあなたが、Aさんという人から食事に誘われ、
レストランに行ったとしましょう。もしその場で、
あなたの嗜好を知っているAさんが断りもなくスパスパと
タバコを吸い始め、なおかつ、あなたにどんどん
お酒をついできたらどんな気分になるでしょう?
Aさんという人が悪い人ではないにせよ、
「これからAさんから食事に誘われても断ろう」
と考えるのではないでしょうか。

さて、同じようにお酒とたばこをたしなむBさんという人がいて、
その人があなたの好きな豆腐料理のお店に連れて行って
くれたとします。Bさんはお酒を強引に勧めることもなく、
あなたに遠慮してタバコも吸わなかったとしたら、
どう思うでしょう?相手の気配りに感謝すると同時に、
親しみと好感を寄せるのではないでしょうか。

そこで、あなたも相手の趣味や嗜好に敏感になり、
以下のようなことを肝に銘じるといいと思うのです。
□ベジタリアンの人と食事するときは、焼肉屋などには誘わない。
□クラシック音楽が好きな人と外で会うときは、
クラシック音楽が流れる喫茶店で待ち合わせをする。
□サッカー観戦が趣味だという人には、応援する
チームの話題をさりげなくしてみる。
□ワインに目がない人には、お中元やお歳暮などにワインを贈る。
□ダイエット中の人と食事をするときは、ボリュームたっぷりの
料理は控えるようにして、食後のデザートもオーダーしない。

この気配りがうまかったのが、故田中角栄元首相です。
彼は、お客さんと会食する際、あらかじめ相手の嗜好を
把握しておき、料理を選んだといいます。また、
お酒が飲めない人の前では自分もジュースを飲み、
お酒が好きな人の前では自分が率先してお酒を飲んだといいます。
こうした気配りや人を喜ばせようとする精神があったからこそ、
多くの縁を作ることができ、その人たちのバックアップで、
総理大臣にまでのぼりつめることができたのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4892
「相手のメモリアルデーを記憶しておくと、縁作りに役立ちます」  (2014/11/26 [Wed])
今日は、あなたの二○歳の誕生日だとします。
しかし、朝、起きて、家族の誰からも「誕生日おめでとう」と
いってもらえません。友人も恋人も何もいってくれません。
そんなとき、あなたならどんな気分になるでしょう?
「どうせ私なんか、誰からも気にとめてもらえない、
どうでもいい存在なのだ」と考え、落ち込んでしまうのではないでしょうか。

しかし、帰宅して自分の部屋に戻ったら、友達から荷物が届いていて、
その包みの中には、アクセサリーと一緒に「誕生日おめでとう。
二〇歳のあなたが素敵に輝きますように」というバースデーカードが
添えられていたら、どんな気分になるでしょう。それまでの不快な
思いがいっぺんに吹き飛び、とても嬉しい気分になるのでは
ないでしょうか。そして、「私の誕生日を忘れないでこんなに
祝ってくれるなんて、彼女はなんていい人なのだろう。
涙が出るほど嬉しい。最高の友達だ」と考え、
その友達に感謝の気持ちを抱くのではないでしょうか。

あるいは、あなたが自分のお店をオープンして一周年を
迎えたとします。でも、毎日が忙しく、そのことを忘れていました。
そんなとき、知人の一人から、花束が贈られてきて、
そこに「オープン一周年おめでとうございます。
さらなる発展を祈っています。というメッセージが添えられて
いたら、どんな気分になるでしょう?「自分でも忘れていたのに
覚えてくれていたなんて、本当にありがたい。よし、
これからも頑張ろう」と前向きな気持ちになるのではないでしょうか。

他人を喜ばせるために方法として、相手のメモリアルデーを
記憶しておき、その日に、気持ちばかりのプレゼントを贈って
あげるのも一つの手です。そうすれば、相手は感激し、
このお礼をどこかで返そうという気持ちになります。
そして、あなたが困っているときには助けてあげようという
気持ちにだってなります。もし、自分にできないことであれば、
ほかの人の力を借りてでも、あなたのために一肌ぬごうと
考えるかもしれません。つまり、プレゼントに費やしたお金が、
人の縁という形であなたに還元されるようになるのです。


「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋


「ユーモアをうまく使えば、あなたの好感度がアップします」  (2014/11/25 [Tue])


以前、新聞に興味深い記事が掲載されていたので、
それを紹介しましょう。ある保険会社の社長が、
新人社員のために歓迎会を催したことがありました。
その席で、新人社員たちは、一人一人自己PRを
することになったのですが、一人だけ
ユニークなことを口にした社員がいました。

皆、どの人も「私の特技は速読ができることです」
「私の取柄は、チャレンジ精神が旺盛なことです」と
いった自慢話をしたのに対し、Aさんだけは、
こんなことを口にしたのです。「私には特技や取り柄と
呼べるものは一つもありません。強いて挙げるとすれば、
人一倍大食いだということです。それと、食べ物に好き嫌い
がないということでしょうか」Aさんがこう言った瞬間、
その場は爆笑の渦に包まれ、漂っていた緊張感が
緩和したらしいのです。そして、さすがに社長は見る目があります。
「A君は只者ではない」と好感を寄せ、期待したところ、
案の定、三年もたたないうちに、トップセールスマンに躍り出たのです。

このことについて、その会社の社長は、「ユーモアは
その場の雰囲気を和ませるだけではなく、
社会的コミュニケーションとして共感性も育んでくれる。
A君はそういう才能があると、私はあの時確信した。
トップになれたのも、それが間接的な要因になっているのは
確かだ」というコメントを寄せています。私も、人に喜びを
与えるための方法として、このユーモアを
生かさない手はないと思っています。

だからといって、やみくもに人を笑わせればいいと
いうものではありません。まずTPOをわきまえることが大切で、
ユーモアの内容自体も、あげ足取りやイヤミや下ネタなどは
好ましくありません。また、同僚や後輩に通用する
ユーモアが上司には通用しない場合もあるので、
相手によって使い分ける気配りも必要です。
こうしたルールを守れば、保険会社の社長が言うように、笑い、
すなわちユーモアは、その場の雰囲気を和ませるだけではなく、
社会的コミュニケーションとして共感性をも
育んでくれるようになります。すなわち、
あなたの好感度は大幅にアップするのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4890
「感謝の言葉を懸ければ、そのお返しがあります」  (2014/11/24 [Mon])
戦国時代に、蜂須賀子六という武将がいました。
その蜂須賀子六ですが、もともとは一介の盗賊の
統領に過ぎませんでした。峠近くの森に潜んで、
通行人が通るたびに、脅かして金品を強奪していたのです。

ところが、あるとき木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)と知り合い、
彼の頼みで、砦の建設や川を渡るときの筏作りなどを
手伝うようになり、徐々に盗賊業から足を洗うようになりました。
そして、しまいには藤吉郎に家来になってしまいました。
そのことを知った織田信長が、「あの盗賊の統領をどうやって
手なずけたのか」と尋ねると、藤吉郎はこう答えたのです。
「特別なことなど致しておりせぬ。私はあの男に
『感謝いたす』『ありがたく存する』という言葉を連発しただけでございます」

「感謝いたす」「ありがたく存ずる」という言葉だけで、
どうして子六は藤吉郎の家来になったのでしょう。
それは、「感謝いたす」「ありがたく存する」という言葉に、
子六が大変喜びを感じたからです。藤吉郎に感謝されることは、
子六自身がこの世の中で重要な存在であることを
認められたことになります。自分の存在価値が高まったことに
快感を覚え、「そんなに自分の実力を評価してくれるなら、
こいつ(藤吉郎)の下で働くのも、やぶさかでない」という気になったのです。

そこで、あなたもこの心理作用をうまく活用して、
他人に感謝の言葉を連発してはいかがでしょう。
職場で電話を取り次いでもらったとき、お茶を入れて
もらったとき、コピー取りを手伝ってもらったときに、
必ず「ありがとう」「おかげで助かりました」という
言葉を口にするのです。できれば、
それを口ぐせにしてしまいましょう。また、職場だけでなく、
家族をはじめ、友人や知人にもことあるごとに同様の
言葉を投げかけましょう。そうすれば、
「与えよ!さらば与えられん」という心の法則に従って、
周囲の人もありがたい現象をどんどん提供してくれるようになります。
すなわち、第三者を経由して新たな縁が生まれ、
その中から園名の人が現れる可能性だって十分にあるのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋


vol. 4889
「グッドニュースの提供マンになれば、縁作りは成功します」  (2014/11/23 [Sun])
以前、日本のある大学の心理学者が、
ユニークな実験を行ったことがありました。
三〇代ビジネスマンを五人ずつ、AとBの二つのグループに分け、
Aグループには「余暇の楽しみ方」について、
Bグループには「成人病の恐ろしさ」について
ディスカッションをしてもらったところ、
興味深い事実が判明したのです。

Aグループは大変話がはずみ、皆、終始笑顔で、
ディスカッション終了後の血圧も脳波も安定していたのに対し、
Bグループは話がいっこうにはずまず、皆、終始苦虫を
かみつぶしたような暗い顔をしていて、ディスカション終了後
の血圧も高く、脳波が乱れていたというのです。

このことについて、その心理学者は、「話題の内容次第で、
その場にいる人たちの心理状態は快にもなれば不快にもなり、
それが身体へも影響を及ぼす」という見解を寄せています。
これには私もまったく同感で、この作用を普段の生活に
生かさない手はないと思うのです。といっても、
そんなに難しく考える必要はありません。

「さっき人事の人から聞いたんだけど、今年は会社の業績が
いいから、ボーナスも多く支給されるみたいだよ」
「駅前に新しくできたブティックは、最新のブランド品が
安価で手に入るみたいよ。退社後、みんなで行ってみない?」
このように明るい話題を率先して提供すればいいのです。

さらにいえば、そういった明るい話題は、なるべく食事のときに
提供するとよいでしょう。人間、おいしいものを食べると、
それだけで幸せな気持ちになります。しかも、おいしい食事の
快体験は、後日、記憶となって、その人の心の中で再生されます。

つまり、食事を共にした人々や、そのとき交わした会話までもが
良い印象として蘇るわけです。これを心理学では
『連合の原理』というのですが、あなたもこの働きを是非、
活用してみてください。明るい話題を提供すれば、
人は「あの人といると楽しい」「あの人といるとなごむ」と
思うようになり、あなたの周りにはたくさんの人が
集まってくるようになります。そうなれば、
おのずと人の縁も深まるようになるのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4888
「笑顔は、縁を引き寄せるスパイスのようなものです」  (2014/11/22 [Sat])
以前、アメリカの心理学者アルバート・メラビアン教授が、
「人の第一印象は何から影響を受けやすいか」を調べるために、
世界数十ヵ国の民族を対象に調査を行ったことがありました。
その結果、メラビアン教授は、言葉づかいや声の調子、
しぐさよりも「見た目の影響が大きいことを突き止めました。

要するに、顔の表情で第一印象の半分以上が決まるというのです。
ちなみに、これは初対面の人に限ったことではありません。
職場などでいつも顔を合わせている人に対しても、
顔の表情でその人の印象を決めてしまう場合が、
三割以上もあるというのです。

実はこれにはキチンとした理由があります。
なぜなら私たちの脳は、視覚に映った形がある条件を満たして
「人間の顔らしい」と感じた場合に、相手に対して「好感」や
「親しみ」を抱くという習性があるのです。
その条件とは、顔の形が左右対称で、調和のとれていること。
その最たるものが笑顔なのです。

ただし、「ゲラゲラ」と大声を出して、
やみくもに笑えばいいというものではありません。
口を意識的に少し横に広げ、目で軽く微笑むようにするのです。
それだけでも、相手の目には素敵な笑顔と映り、
好印象を与えることができます。また、人と会うときに限らず、
一人でいるときもなるべく笑顔をキープするように努めることが重要です。

笑顔をキープしていると、なんとなく楽しい気分になります。
すると脳から幸せなホルモンがたくさん出てきて、
ますます楽しく幸せな気分になります。
そうなると、「楽しいことを思えば、楽しいことが起きるようになる」と
いう心の法則に従って、楽しいことがどんどん起こるようになるのです。
つまり、人の縁を引き寄せ、運命の人と出会うことだって可能になるのです。
その意味で、笑顔は縁作りのスパイスのような役割を
はたしてくれるといっても過言ではないのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4887
「縁は、プラスの言葉を発する人に吸い寄せられます」  (2014/11/21 [Fri])
「縁は、プラスの言葉を発する人に吸い寄せられます」

前回で、プラスの言葉にはプラスの感情が、
マイナスにはマイナスの感情が自然に結びつく傾向があるので、
マイナスの言葉は意識的につつしまなければならないと述べました。
それがクリアできたら、今度は次のように、自他共に聞いて
気分が良くなるプラスの言葉をできるだけ多く用いてみましょう。

「必ずうまくいく」
「私には自信がある」
「心配ない。できる。大丈夫だ」
「将来の見通しは明るい」
「必ず成功してみせる」
「まだ若いから何でもできる」
「毎日が楽しい。何をやってもおもしろい」

もちろん、初めのうちは戸惑ったり、抵抗を感じることだってあるでしょう。
しかし、繰り返し、プラスの言葉を口にするように心がければ、
それは良い意味でクセになります。そうなればしめたもので、
意識しなくても、自然にプラスの言葉が出てくるようになります。
しかも、プラスの言葉を口にする習慣を身につけてしまえば、
その言葉は暗示となって潜在意識にインプットされ、
考え方や行動までもが、言葉と同化するようになります。
すなわち、ポジティブに考え、プジティブに行動できるようになるため、
本当にプラスの言葉通りの人生になっていくのです。

それに、あなたがプラスの言葉を多く用いれば、
相手だって気分が良くなり、意識がどんどんプラスの方向に傾いていきます。
「この人ともっと話をしていたい」「この人と親しくなりたい」
という欲求にかられるようになります。す
なわち、相手のほうからあなたに歩み寄ってくるようになり、
それがきっかけで、縁が生まれる可能性だって十分にあるのです。
そして、その数が多ければ多いほど、
運命の人と出会う確率もそれだけ高くなるのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4886
「マイナスの言葉は、縁を遠ざける呪文のようなものです」  (2014/11/20 [Thu])
あなたは、夏の暑い盛り、仕事の途中で知り合いとばったり会い、
こういわれたらどんな気分になるでしょう?
「毎日が熱くてイヤになりますね。
今日も不快指数が高いんじゃないでしょうか」
こういう言葉を聞くと対応だってネガティブになるし、
相手と別れた後も、「ホントに今日も暑苦しいな。
汗で洋服がべちゃべちゃで気持ち悪くてたまらない」

「日射病で倒れないようにしなければ……」と、
意識がマイナスの方向に傾いてしまうのではないでしょうか。
その挙句、「こんな暑い中、外回りに出させるなんて、
まったく上司は意地悪だ」「こき使われる割に、
給料が安くてイヤになる」といったようなことを
考えつづけるのではないでしょうか。

逆に、同じ夏の暑い盛りであっても、その人からは、
「いよいよ、夏本番ですね。今年は晴天がつづくそうだから、
お互い夏休みは海や山に行ってエンジョイしまよう」
といわれたら、どんな気分になるでしょう?
こういわれれば、対応だってポジティブになるし、
相手と別れた後も「夏休みはセレブ気分で軽井沢にでも
行ってみようかなぁ」「大好きな夏祭りには、
お神輿でもかついでみようかな」と、
意識がプラスの方向に傾いていくのではないでしょうか。

プラスの言葉にはプラスの感情が、マイナスの言葉には
マイナスの感情が、自然に結びついていくものです。
つまり、「どうせダメだ。無理に決まっている」
「自信がない」「イヤになる」「困った、どうしよう」
「不安だ」「お先真っ暗だ」「失敗するだろう」
「もう年だからできない」といった、
マイナスの言葉を意識的につつしむことが重要なのです。

自信がないという人は、家族や友人に協力してもらい、
普段の会話の内容をチェックしてもらうといいかもしれません。
あなたが、「どうせダメだ」「自信がない」といったマイナスの
言葉を口にしたら、「ほら、今いった!」と、
誰かにストップをかけてもらうのです。
そうすれば、次第にマイナスの言葉が減っていくでしょう。
そして、人に喜びを与えるために基礎固めができるようになるのです。


「人と運を引き寄せる心理法」より抜粋

vol. 4885
「他人に喜びを与えると、『人の縁』がどんどん膨らみます」  (2014/11/19 [Wed])
東南アジアに古くから伝わる民話に、こんな話がありあます。
昔、ある国に、大変、慈悲深い王様がいました。
庶民一人一人にいつも笑顔で接し、
貧しい暮らしをしてる人には励ましの言葉をかけるだけでなく、
減税したので、庶民からいつも慕われていました。
また、庶民を喜ばせるために、年に二回もお祭りを
開催しては、ごちそうを振る舞ったのでした。

そんなあるとき、王様が熱病に冒され、倒れてしまいました。
医が治療に当たっても、王様の症状はいっこうに
良くならないのです。すると、ある村に住む一人の
長老が城を訪れ、特効薬を差し出したところ、
王様の熱病は一発で治ってしまいました。
王様がお礼の言葉を述べ、褒美を与え要路すると、
その長老はこう答えたのです。「褒美などいりません。
日頃のご恩に報いただけのことです。王様のおかげで、
私たち平和で豊かな生活を営むことができるのです。
ですから、王様にはもっと長生きをしてもらいたいのです。」

さて、なぜこんな話をしたかというと、他人に喜びを与えれば、
あなたもまた、他人から喜びを受け取ることができると
いうことを強調したいからです。人の縁が生まれ、
運命の人に出会うことによって、悩み事が解決したり、
成功や願望達成のチャンスが得られるなど、
種々の恩恵を授かることができるのです。

では、他人に喜びを与えると、なぜ、
人の縁が生まれやすくなるのでしょう。
他人に喜びを与えると、他人から感謝され、
好感をもたれるという点が挙げられます。
つまり、「この人ともっと親しくなりたい」「仲良くなりたい」と
いうことで、その人のもとにどんどん人が集まるようになります。
それに伴い人の縁も増大するため、
運命の人と出会うチャンスもそれだけ早まるのです。

「人も運の引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4884
「小利口に振る舞うより、バカになれる他人が好まれます」  (2014/11/17 [Mon])
相手の得意技や特技に敏感になって、ここぞというときは、
あえて勝ちを譲り、「拍手喝采を浴びたい」と
いう欲求を満たしてあげることが大切だと述べました。
しかし、理屈ではわかっていても、
なかなか実践に移せない人だっていると思います。

 そこで、そういう人は、思い切って「バカ」に
なってしまうのも一つの手です。
ただ、誤解がないように言っておきますと、
私が言うバカとは、世間一般が言うところの
バカとはちょっと違います。ここでいうバカとは、
自分という人間のうわべを飾っているもの、
すなわちプライド、見栄、羞恥心といったものを
捨て去ってしまい、自分を白紙の状態にすることを言います。

 もっとわかりやすくいうと、次のような自分自身の
『自己重要感の欲求』をひとまず断ち切ってしまうのです。
「地位や役職を認めてもらいたい。社長と呼ばれたい」
「弁護士なので、人から先生と呼ばれたい」
「自慢のスポーツカーを人に見せびらかしたい」
「留学経験があるので、得意の英会話を自慢したい」
これらの思いを断ち切ると、どうなるのでしょうか?
一皮むけた人間に変身できるため、
他人に対して温かさが持てるようになります。
人の心の痛みがわかるため、『共感能力』が身につき、
相手の立場でモノを考えられるようになります。
ウソや偽りのない自分をさらけ出すことで、
相手に誠実な印象を与えることができます。

 つまり、そういう人間になれば、周囲の人も
放ってはおきません。縁が深まり、応援や協力してくれる人、
生き方に理解や共感を示してくれる人が、
どんどん現れるようになるのです。
その中には、あなたの運命を好転させたり、
願望達成や成功のチャンスを運んでくれたり、
人生にツキをもたらしてくれる運命の人たちが、
当然含まれていることをくれぐれも忘れないでほしいのです。



「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4883
「相手の関心事に理解を示せば、好感を抱かれます」  (2014/11/16 [Sun])
こんな話があります。ある陽明学者の大家のところへ、
ひとりの青年が相談に行ったことがありました。
青年は、父の後を継いで会社の社長になったものの、
業績不振で経営が火の車になっていたのです。
会社を立て直すには、人脈大切なことはわかっていましたが、
どうやってそれを築いたらいいのかわかりません。
すると、陽明学の大家は、青年にこうアドバイスしたのです。
まずは筆マメになることです。
そうすれば、人脈が増えていくのを、あなたは痛感するはずです。

その後、青年は新規取引先の社長と面会するチャンスを得ました。
その社長が不眠症で苦しんでいること耳にした彼は、
帰社後、そのことをメモしていた時に、
ふと亡くなった父親のことを思い出しました。
実は、青年の父親も不眠症に苦しんでいたのです。
父の「この枕に変えたらよく眠れるようになった」と
いう話を思い出し、手紙に書き記して社長に送ったところ、
これが縁を結びました。数日経って、
「あなたの手紙を読んで、早速、その枕に変えたら
本当によく眠れるようになった。ついては、
あなたの会社と取引がしたい」と、
その社長じきじきに電話がかかってきたのです。

それにしても、その社長はなぜ取引に応じたのでしょう。
それは、青年に枕のことを教えてもらった
お礼の気持ちもさることながら、自分の話をキチンと聞いて、
自分という人間に興味や関心を示してくれたことに
関する感謝にほかなりません。
つまり、「存在を認めてもらいた」
「自分の関心事に理解を示してもらいたい」
という社長の『自己重要感の欲求』が満たされたわけなのです。
以来、その青年はほかの取引先との会話中にでも、
印象に残った言葉はその日のうちにメモしておき、
フォローに役立てるようにしました。
すると、会社の業績はどんどん伸びるようになったというのです。

人と会話をするときは、自己PRに躍起になる前に、
「相手が何に関心や興味を持っているのか」などのニーズを探り出し、
可能な範囲で、それに応えてあげるように努めることが重要なのです。
そうすれば、相手だって気分が良くなり、
あなたに好感を抱くようになります。
いい換えると、縁というものは、
そういうことがきっかけで生まれるものなのです。


「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4882
「聞き上手になれば、縁が育まれます」  (2014/11/15 [Sat])
あなたがお金をコツコツとため、有給休暇をとって、
念願の北海道旅行でドライブを楽しみ、郷土料理を堪能したとします。
旅行から戻った後、「一生の思い出として残るこの素晴らしい体験を、
ほかの人にも話したい」と考え、同僚に土産話をしたとしましょう。

しかし、同僚が話をいっさい聞こうとしないで、
自分の自慢話ばかりしてきたら、あなたはどんな気分になるでしょう?
「なんだあの人は、全然、私の話を聞こうと
してくれないんだから……」といって。
不愉快な気分になってしまうのではないでしょうか。
逆に、あなたの話を「ウンウン」といって、
うなずきながら真剣に聞いてくれたらどんな気分になるでしょう?
「この人と、もっとおしゃべりがしていたい」
「今度、旅行に行ったら彼女にお土産を買ってきてあげよう」と
親しみをおぼえるのではないでしょうか。

それもそのはずです。人間は自分の話を聞いてもらうと、
「自分に関心を持ってもらいたい」「共感してもらいたい」
という欲求が満たされるため、気分がよくなり、
相手に対して好感を抱く性質があるのです。
つまり、これまた『自己重要感』が高められるわけです。
そこで、これからは、「耳は二つあるが、口は一つしかない。
それは、自分のしゃべることの二倍、相手の話を聞きなさい
という仏様からのメッセージである」というアラブの言い伝えを指針とし、
聞き上手になることをお勧めします。

その際、相手の話を聞きながら、所々、「そうだね」
「あなたのいうとおりですね」と相槌を打ったり、
「うわー。すごい」とオーバーに感動したり、
質問しながら聞いてあげると、
なおベターです。そうすることによって、
「この人の話を真剣に聞こう」という熱意が相手に伝わるため、
相手だって話をする張り合いがいっそう強くなります。

そして、そういう姿勢をキープしていけば、
相手は、「この人ともっと仲良くなりたい」「この人の役に立ちたい」
と考えるようになり、今度はあなたの話を真剣になって
聞いてくれるでしょう。縁というものは、
そうした感情の中から育まれていくものなのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4881
「教えを請う姿勢を大事にすると、縁が増大していきます」  (2014/11/14 [Fri])
以前、アメリカの心理学者が、1000人の中間管理職を対象に、
部下に仕事のノウハウをレクチャーしているとき、
どういう部下に親しみをおぼえるか」というアンケートをとったところ、
次のような結果がでました。
1位教えを請う姿勢で聞き耳を立てる部下 
2位うなずきながら自分の言っていることをメモする部下 
3位自分の目を見ながら、黙って聞いている部下 

この結果について、その心理学者は、
「教えを請う姿勢で聞き耳を立てる部下に親しみを抱くのは、
『部下に敬われている証拠である』『部下は自分の長年の
経験を尊重してくれている』という認識を持てるからではないか」
という見解を寄せているのですが、私もその通りだと思います。
というのも、人間、教えを請われると、「自分のほうが優れていたい」
「人から尊敬のまなざしを浴びたい」という『自己重要感の欲求』が
満たされるため、優越感に浸ることができるのです。

そこで、あなたも上司に限らす、誰に対しても、
「この人から教えを請おう」という姿勢で接していくといいと思うのです。
「パソコンで表計算するとき、どういうソフトを酸かったらいいのでしょうか?
私は初心者なもので、その辺のことがからきしわからないのです」
「テニス歴が長いそうですね。私も最近始めたのですが、
なかなか上達しなくて……。今度、機会があったら
レクチャーしてもらえませんか?」このような姿勢で接していけば、
相手だって気分良くなり、知っていることを
どんどん教えてあげるという気になります。
そして、こうしたやり取りがきっかけとなって、
二人の間に縁が生まれる可能性だってあるのです。

それに、あなたが熱心に教えを請えば、
「実は、このパソコンのソフトは、私よりもはるかにパソコンに
精通している人の勧めで使っているんです。
もしよろしければ。もしよろしければ、その方を紹介しましょうか?」
といって、その道のエキスパートを紹介してくれるかもしれません。
つまり、「友達の友達また友達」ではありませんが、
縁が縁を呼んで、増大していく可能性だってあるのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋


vol. 4880
「ちょっとしたねぎらいの言葉が、縁のきっかけとなります」  (2014/11/13 [Thu])
あなたは上司の手伝いで遅くまで残業して退社するとき、
上司から、「お疲れさま。こんなに遅くまで残業してくれてありがとう。
キミのおかげで助かったよ」と言われたらどんな気分になるでしょう?
疲れは激減し、明日も頑張ろうという気持ちになるのではないでしょうか。

あるいは、友達が遊びに来たので料理も作ってもてなしたところ、
「ごちそうさま。どれもとってもおいしかったわ。
こんなにいろいろ料理を作るの大変だったでしょう。
おかげでパワーがついたみたい」と言われたら、
どんな気分になるでしょう?作った甲斐があったと思うのではないでしょうか。

ねぎらいの言葉によって、あなたの『自己重要感の欲求』が満たされます。
さらに、心が穏やかになり、「この人はいつも自分を目にかけてくれている」と、
言葉をかけてくれた相手に対して、
好感を抱くようになるという利点まであるのです。
ねぎらいがうまかったのはが、戦国時代の最強の武将と
うたわれた武田信玄です。信玄が戦場で味噌汁を飲んだ時のことです。
味噌汁を作った足軽を呼び出し、「合戦のさなか、こんなおいしい
味噌汁を作るとは大したものだ。大義であった。
今宵はゆっくりと休むがよい」とほめたことがありました。
その足軽はたいそう感激し、「信玄様にどこまでもついていこう」と考え、
その後、戦場で次から次へと手柄を立てたのです。
実はこの男こそ、後に武田24武将の一人として
名を残した高坂弾正その人なんです。
つまり、味噌汁作りをほめたことがきっかけで、
縁が生じ、信玄は有能な家臣を得ることができたというわけです。

こうした信玄の姿勢を見習い、あなたも周囲の人に、
ねぎらいの言葉をかけてあげることをお勧めします。
「コピー取りを手伝ってくれてありがとう。
おかげで仕事がはかどったよ」「お弁当を買ってきてくれてありがとう。
混んでいて大変だったろう。助かったよ」このように、
どんな些細なことであってもねぎらいの子t場をかけてあげれば、
相手は感激し、あなたという人間に好感を抱かずにいられません。
そして、その積み重ねが縁作りにつながっていくのです。

「人も運も引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4879
「人をほめるときは、第三者を経由して間接的にほめましょう」  (2014/11/12 [Wed])
あるテレビ局に、Aさんというやり手のプロデューサーがいます。
豊富な人脈を有しているからなのです。
人手が足りないとき、予算が足りないとき、
制作の時間が足りないとき、社外のスタッフが「われもわれも……」
と率先して、Aさんの応援に駆けつけてくれるというのです。

その理由の一つとして、Aさんはほめ言葉の達人であることが挙げられます。
それも、直接ほめるというより、「B君は本当に勤勉だよな。
どんなに忙しくたってけっして手抜きの仕事をしない。
大したものだ。君もそう思わないかい」
「Cさんは会議の段取りが本当にうまいよな。いつも感心させられる。
ボクたちも、Cさんを見習うようにしようよ」といったように、
第三者を経由して間接的にほめていたのです。

するとどうなるでしょう。「Aさんがキミのことをこんなふうにほめていたよ」
「Aさんはあなたのことをものすごく評価していますよ」という
噂が相手にも伝わります。そうすれば、相手だって、
「そうか、そんなふうに言ってくれたのか」といって感激し、
Aさんに好感を抱くようになります。すると、「Aさんに協力しよう」
「彼についていこう」「彼が大変な時は一肌脱いであげよう」
という気持ちが生まれます。つまり、人の縁が増大していくわけなのです。

ですから、あなたも特定の人をほめるとき、
より一層効果を上げるために、第三者を経由して間接的に
ほめ讃えるようにしてほしいのです。そのほうが、
より真実味が増すと同時に、相手もそれを嬉しく感じ、
あなたの株だってグンと上るはずです。

また、直接的にほめる場合も、できることなら、
周囲に人がいるときが好機です。それも周囲の人たちの
耳に入るぐらいの大きな声でほめてあげることが重要です。
そうすれば、これまた相手は感激し、あなたに好感を抱く
ようになります。なぜなら、人前でほめられる子によって、
「その場において重要な存在でありたい」
「大勢の人から尊敬されたい」「周囲の人から注目を浴びたい」
という欲求が瞬時に満たされるようになるからです。


「人も運も引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4878
「ほめ言葉は、縁を作るためのおまじないのようなものです」  (2014/11/11 [Tue])
ヨーロッパに古くから伝わる民話を紹介しましょう。
あるとき、山に住むキツネが友だちのクマに向かってこういいました。
「君はいつ見ても本当に強そうだね。
この山で暮らす動物たちの中で一番、力があるんじゃないかな。
キツネからこうほめられたクマは上機嫌になり、
自分の怪力を示すために、山の土をわしづかみして、
どんどん穴を掘ってみせました。それを見たキツネが
「やっぱり、キミの力はすごいや。
君に勝てる動物なんていないや」というと、
クマはますます上機嫌になり、さらに掘りつづけ、
そこには大きなほら穴ができました。
おかげでキツネは、労力を費やすことなく、
そのほら穴で暮らすことができたのです。

さて、こんな話をしたのはほかでもありません。
人はほめられると愉快な気持ちになるということを
強調したかったからです。では、人はほめられると、
どうして愉快な気分になるのでしょう。
それは『自己重要感』が関係しています。
つまり、ほめられることによって、「他人よりも上でありたい」
「相手よりも自分のほうが優れていたい」
「その場で重要な存在でありたい」という『自己重要感の欲求』が
満たされるため、ある種の優越感に浸ることができるのです。

そこで、あなたも周囲の人たちに対して、
こんなほめ言葉を投げかけてみてはいかがでしょう。
「さすがは課長。セールストークにものすごく説得力がありますね」
「英字新聞が読めるなんて、すごいなぁ。
さすがに海外に留学していた人は違う」「キミの書く文章は、
簡潔、明確でとても読みやすいね」その際、
お世辞やおだてるだけの言い方はつつしみ、
相手の長所を心から認め、正直に敬うことが大切です。
また、例にもあるように、その理由が相手にもはっきりと
伝わるように具体的にほめることも大きなポイントになります。

ほめ言葉を習慣にし、おまじないのように頻繁の口にすれば、
相手はあなたに好感を抱くようになります。そして、
それがきっかけとなって、双方の間に縁が育まれて
いく可能性だって十分にあるのです。

「人も運も引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4877
「他人の『自己重要感』をスポイルすると、悲劇を招きます」  (2014/11/10 [Mon])
「他人の『自己重要感』をスポイルすると、悲劇を招きます」

繰り返しいいますが、人は自分の『自己重要感の欲求』を
満たしてくれる人間に対して好感を寄せる習性があります。
しかし、注意しなければいけない点もあります。
その作用がマイナスに働くと、とんだ悲劇を生み出してしまう場合があるのです。

そのいい例が織田信長の重臣・明智光秀の場合です。
光秀は信長の重臣の中で最も有能とされていましたが、
あるとき、突然、反旗をひるがえし、本能寺の変を起こしてしまいます。
なぜでしょう?それは、信長が重臣たちの前で、
ことあるごとに光秀をののしったからです。

信長からしてみれば、体裁ばかり取り繕う気取り屋の光秀に
恥をかかせたいという悪戯心に過ぎません。
ところが当の光秀からすれば、自尊心やプライドを傷つけられ、
完全に『自己重要感』をスポイトされた形となり、
とうとう堪忍袋の緒が切れてしまったというわけなのです。

光秀ほどの人物が、そんなことで、なぜ堪忍袋の緒を
切らしてしまったのでしょう。どうして、感情をコントロールする
ことができなかったのでしょう。なぜなら、『自己重要感の欲求』は
ほかのどんな欲求より、はるかに強いからです。

このことをうまく説明したのが、アメリカの心理学者マズロー博士で、
彼は次のように述べています。「人間は、自分の衣食住や家庭生活が
満たされると、他者の尊敬を得たいという欲求にかられるようになる。
仕事や人間関係において、この欲求が満たされると、
人は至福の気分を味わうことになるが、その作用がマイナスに働くと、
人は言葉では言い合わらせないほど不快な気分になる」

また、同じアメリカの心理学者ウイリアム・ジェームス博士も
次のように述べています。「人間の持つ欲求の中で最も強いのは、
他人に認められることを渇望する気持ちである」あなたも、
この『自己重要感』の性質をプラスに活用しない手はありません。


「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

「成功者は、『人を立てる』ことを習慣にしています」  (2014/11/09 [Sun])
人間には誰にでも、「他人よりも上でありたい」
「相手よりも自分のほうが優れていたい」
「その場で重要な存在でありたい」という
『自己重要感の欲求』があり、この欲求を満たしてくれる人に
好感を寄せる習慣がります。この才能に優れていた歴史上の
人物と言えば、真っ先に豊臣秀吉を挙げることができます。


「正妻のねねとの婚儀で、主君である織田信長に
今でいうスピーチをお願いする」「勝ち戦の見通しが立っても、
最後の締めは信長にお願いする」というように、
秀吉は信長を立てることを忘れませんでした。
秀吉が、こうやって信長の『自己重要感』を高めるように
務めたからこそ、信長から大変可愛がられ、農民から大名にまで
出世を果たすことができたのです。
ちなみに、これは信長に対してだけではありません。
関白になった後も、最大のライバルである徳川家康の
屋敷にわざわざ出向き、「あなたのお力添えがなければ、
私は天下人になれません。どうか、私に力を貸してください」と
深々と頭を下げたり、足軽一人一人の名前を記憶しておき、
ことあるごとに、「元気でやっているか」と声をかけていた、
というのは有名な話です。こうした姿勢を貫き通したからこそ、
皆、「この人のために一肌ぬいであげよう」
「この人に協力してあげよう」という気になったのです。


あなたの場合はいかがでしょう。秀吉とは逆のことを行ってはいませんか?
会議の席で同僚のプランに異を唱えて相手のプライドを傷つけたり、
自分と考え方や価値観が違う人がいたなら、
徹底的に相手をやり込めたりしてはいませんか?
少しばかり、営業成績が上がったからといって、
自慢話や自己主張ばかりしていませんか?


もしそうなら、そういった態度は今すぐに改め、
まずは相手を立てるようにしてください。そして、
相手の『自己重要感』を高めるように心がけることです。
くどいようですが、成功者は努力や才能といった自力以外に、
縁という他力によって飛躍や発展のチャンスをつかんでいます。
それは日頃から良好な人間関係を築いているからで、
その根底には「相手を立てる」という習慣がるのです。
そして不思議なもので、そういう習慣を持って人に接していけば、
必要以上に意識しなくても、人の縁は次から次へと生まれるようになるのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4875
「『人を立てる』ことで、相手との縁が深まります」  (2014/11/08 [Sat])
私はこれまで、たくさんの成功者とお会いしてきました。
何度も言うように彼らは努力や才能といった自力以外に、
縁という他力によって飛躍や発展のチャンスをつかんでいるわけです。
そんな彼らと接していて、一つ勉強させられたことがあります。
それは、皆さんが、人を立てる術に長けているというということです。
だから、たくさんの縁を引き寄せている。そんな感じがするのです。


では、人を立てると、どうして縁が生じやすくなるのでしょう。
その理由を述べる前に、ここであなたに質問します。
あなたがカラオケを趣味にしていて、歌には多少の自信があるとします。
そんなあなたがサザンオールスターズの曲を歌ったところ、
同僚の一人から「何かイマイチだね。選曲ミスなんじゃないかな」
といわれたら、どんな気分になるでしょう?
おそらく不愉快な気分になるのではないでしょうか。


逆に、同僚の一人から「歌もうまいし、声もいいし、
聞き惚れちゃったよ」といわれたら、どんな気分になるのでしょう?
その同僚に対して、親しみと好感を寄せるのではないでしょうか。
さらに、その同僚に「今日はこのへんでお開きにしよう。
最後にもう一度、サザンの曲が聴きたいので、
君にぜひ歌ってほしいんだけど」といわれ、
ほかの人もそれに同調したらどんな気分になるでしょう?
嬉しさもさることながら、その同僚に対して「彼ともっと仲良くなりたい」
「親しくしたい」と考えるのではないでしょうか。

人間には誰にでも、「他人よりも上でありたい」
「相手よりも自分のほうが優れていたい」「その場で重要な存在ありたい」
という『自己重要感の欲求』があります。
つまり、カラオケの例でもわかるように、
人は自分の『自己重要感の欲求』を満たしてくれる人間に、
好感を寄せる習性があるのです。そこで、縁を引き寄せるうえで、
この作用を有効に活用し、相手の『自己重要感の欲求』を
満たしてあげるように努めてほしいのです。
それだけでも、あなたは自分でもびっくりするくらいの
たくさんの縁を作ることができるようになります。
つまり、そのぶん、運命の人と出会う確率も高まるようになるでしょう。

「人も運も引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4874
「『ありがたい』という口ぐせが、ありがたい現象を招きます」  (2014/11/07 [Fri])
“喜”と“楽”の感情を増やしていくためには、
快適な気分に浸れる時間をできるだけ多く
持つことだと述べましたが、されにもう一つの方法として、
「ありがたい」という言葉を口グセにすることをお勧めします。
これをあなたの日常生活の場面に照らし合わせながら
考えてみると、わかりやすいと思います。


たとえば、あなたが忙しくしているとき、同僚がお弁当を買って
きてくれたら、どう思うでしょうか。「ありがたい。助かる」
という気持ちになるのではないでしょうか。あるいは、
予想していたよりもボーナスが多く支給されたら、
これまた「ありがたい」という気分になり、“喜”と“楽”の
感情が誘発されるのではないでしょうか。


しかし、なかには「ありがたいと思えることなんか一つもない」
と反論する人がいるかもしれません。そういう人は、
自分に与えられた境遇に満足することをお勧めします。
予定していたよりもボーナスが少なかったら、
「会社の業績が悪くて、まったく支給されない人に比べたら、
はるかにマシだ」と考えるようにするのです。忙しくて、
休日出勤を余儀なくされた場合も同じです。
「世の中にはリストラに遭ったり閑職に追い込まれ、
仕事らしい仕事に就けない人だっていまだにたくさんいる。
そういう人たちに比べたらありがたい」と考えれば、
今の自分の境遇がありがたく思えてくるはずです。


さあ、あなたも今日から「ありがたい」という言葉を口ぐせにしましょう。
そうすれば、「ありがたい」というリズムがリズムを呼んで、
ますますありがたい現象が起きるようになるのです。
人の縁だって例外ではありません。「ありがたい」と
いう口ぐせのおかげで、運命の人と出会うという「ありがたい現象」に
遭遇する確率が、グンと高まるようになるのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4873
「一日一回楽しいことをすると、心の体質が変わってきます」  (2014/11/06 [Thu])
人間には喜怒哀楽の感情がつきものです。
これまで、そのうちの“怒”と“哀”の感情を減らすための
方法について述べてきましたが、それだけでは十分とは言えません。
“喜”と“楽”の感情を増やしていかなければ、マインドを100パーセント、
ポジティブな状態を増やしていくためには、快適な気分に浸れる
時間ができるだけ多く持つことをお勧めします。


「お気に入りの香りがする入浴剤を使って、
バスタイムを存分に楽しむ」「カラオケボックスで好きな曲を思い切り歌う」
「夜、紅茶を飲みながら、好きな音楽を聴く」このように、
“喜”と“楽”の感情を増やすように努めれば、ストレスや疲労だって減り、
プラスの気がマインドに充満するようになります。


また、それを次のように、一週間ごとに、一か月ごと、
一年ごとの楽しみにしてしまえば、人生に張り合いが生じてくるため、
あなたのマインドはいっそうポジティブになります。
「毎週、土曜日は健康ランドへ行ってリラックスする」
「一ヵ月に一回はおいしいものを食べに行く」
「年に一度は海外旅行に行く」さらに、「人の縁作り」という
本書の趣旨からいわせていただくと、一ヵ月に一回だけでもかまいませんので、
趣味のサークルや興味、関心のある勉強会などに
積極的に顔を出すのもいいと思います。


そういう会には嗜好や価値観が似通った人たちが集まるため、
ふつうの異業種交流会よりも縁を作れる可能性が大きいのです。
さあ、あなたも喜怒哀楽の感情をチェックしてみてください。
「こういうとき、喜と楽の感情がうまれやすくなる」と思ったら、
その時間をできるだけ多く持つように心がけましょう。
そうすれば、あなたのマインドはますますポジティブな状態になるはずです。

「人も運も引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4872
「自分の長所を挙げていけば、マインドがポジティブになります」  (2014/11/05 [Wed])
これまで、マインドをポジティブな状態に保つための方法について、
いろいろと述べてきました。しかし人間は弱いもので、
トラブルやアクシデントに断続的に見舞われたり、
ツイてない日がつづくと、ダメ意識が頭をもたげ、
ついついこう考えてしまいます。


「私は何をやってもダメな人間だ」
「ボクは才能なんてないのかもしれない」
こんな気持ちを野放しにしておくと、
マインドがますますネガティブな方向に傾いてしまいます。
ここでは、それを防止するための対処策をいくつか紹介しましよう。


まずひとつめは、「そういえば以前、営業成績が月間で
トップになったことがある」「高校生のころだけど、
作文コンクールで入賞したことがあった」
「読者モデルとして雑誌に写真が載ったことがある」
という過去の成功体験を思い出すようにします。
そうすれば、「自分だって、けっこうすごいところがある」
と思えるようになり、それが自信につながっていくのです。


もう一つは、自分の良いところを紙に書きだす方法です。
「面倒見がいい」「ウソをつかない」「一級建築士の資格を持っている」
「手先が器用だ」「ファッションセンスがある」「足が長い」
と列記していけば、これまた、「自分だってまんざらでもないな」
と思えてくるものです。


さらに、もう一つの方法として、得意なことを行ってみるのも
お勧めします。あなたが車の運転を得意としているなら、
ドライブに出かけてみるのです。一人でも構いませんが、
友人や恋人を乗せて走れば、同乗者から運転時術を
ほめられるかもしれません。それだけでもマインドが
ポジティブになります。
また、水泳が得意ならスポーツセンターなどに通ってみたり、
英語が得意なら不得手な人に教えてあげるのもいいでしょう。
そうすれば、「自分には、こんな素敵なところや、
いいところがあるじゃないか」ということを肌で実感でき、
それが自信の回復にもつながっていきます。


さあ、あなたもダメ意識が顔をもたげたら、
この三つの方法のいずれかを実践してみてください。
そうすれば、自分に自信が持てるようになり、
マインドをポジティブな状態に保つことができるはずです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4871
「『人の縁』を作るには、何事もフレキシブルに考えましょう」  (2014/11/04 [Tue])
あなたは『ステレオタイプ』という言葉を聞いたことがありますか?
それは社会で共通に受け入れられている、
単純で誇張された固定的なイメージのことをいいます。
個人が持っている偏った見方が、集団で共通に
みられるときによく使われる、心理学の用語です。
社会が生み出した一種の偏見と解釈してもかまいません。


分かりやすい例を出すと、最近の若い人たちは、
「みんな携帯電話ぐらい持つべきだ」と考えているようですが、
これなどはステレオタイプの典型といえるでしょう。
また、年配者の多くが最近の若い人に対して、
「行儀が悪い。言葉使いがなっていない」と
いうイメージを持っていますが、これなどもステレオタイプの典型です。
さらに男女の仲でいえば、女性の多くが男性に対して、
「デートのときには食事をおごるべきだ」と考えたりするのも、
ステレオタイプといっていいでしょう。


個人の生き方を尊重する観点から言えば、
このステレオタイプ的な見方が障害になることもあります。
「何々するべきだ」「こうしなければいけない」という考えに
必要以上にとらわれてしまうと、柔軟性がなくなり、
偏ったモノの見方しかできなくなってしまうからです。
ましてや、相手があなたの意に沿わないような言動をとれば、
相手に対して不平不満だって募るようになります。
これを防ぐためには、「みんながこう考えているから、
自分も同じように考えよう」「みんながこう言っているから、
自分もこうしよう」という考えを捨て、目の間にいる人を
あくまで自分の感覚で正確に感じ取ることです。


朝からお酒を飲んでいる人を見かけたら、
「朝からお酒を飲むなんてけしからん。
きっとアルコール依存症に違いない」と一方的に
決めつけるのではなく、「ひょっとしたら、
あの人は夜中に仕事をして、今、仕事を終えたのかもしれない。
そう言えば、私も学生時代、夜中にアルバイトしたことがあったなぁ。
しんどかったけど、時給はよかったなぁ」
といったように、フレキシブルに考えるようにするのです。
そうすれば、他人に対するマイナスの感情が消えるだけではなく、
『共感能力』がわき起こり、あなたのマインドだって
ポジティブな状態に保てるはずです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4870
「マインドをポジティブにすれば、縁が生まれやすくなります」  (2014/11/03 [Mon])
あなたは、「もし、あの時、この会社ではなくて
あの会社に入っていたら、もっと違った
人生になっていただろうに……」
というようなことを考えたりしていませんか?


もしそうなら、今すぐつつしむべきです。
そんなことを考えていると、それが引き金となって、
「そうすれば給料だってもっともらえたかもしれない」
「能力だってもっと発揮できたかもしれない」
といった具合に、イメージがマイナスの方向に膨らんでいき、
今の自分の境遇に余計腹が立つだけです。


そうなると、マインドがますますネガティブな方向に傾き、
それが言動となって現れるようになります。
すると、周りの人もあなたのことを敬遠するようになるのです。
同じことは未来に対しても言えます。再び、
あなたに質問しますが、「リストラに遭い、
会社をクビになったらどうしよう」
といったようなことを考えたりはしませんか?


もしそうなら、これも注意が必要です。
なぜなら、そういうことばかり考えていると、
「クビになったら、この先、どうやって生活していけばいいんだ」
「家のローンが払えなくなって、追い出されたらどうしよう」
といった具合に、マイナスのイメージがどんどん膨らんでいき、
この先の自分の人生に不安を感じるようになるのです。
すると、先ほどと同様に、マインドがネガティブになり、
それが言動となって現れ、周りの人から敬遠されるようになるのです。


だったら、そんなくだらないことで頭を悩ませることをやめ、
「今の会社に入ったおかげで、営業センスを磨くことができる」
「中国に転勤したおかげで、中国語をマスターすることができる」
というように、プラスのことだけを考えようではありませんか。


未来に対してだって同じです。
「いつか、脱サラして自分のお店を持つ」
「一級建築士の資格を取って独立する」といったように、
なりたい自分、理想とする自分を見つめれば、
それだけでマインドがポジティブになります。
すると、それに比例して言動も明るくなり、
周囲の人に好感をもたれるようになります。
繰り返し言いますが、そういう状態のとき、
人の縁は生まれやすくなるのです。


「人も運も引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4869
「無駄と思えるような体験も、いつかは役に立つときがくる」  (2014/11/02 [Sun])
Sさんという男性がいます。
彼は笑顔がとても素敵で、OA機器のセールスで
いつもトップの成績を挙げています。その理由は、
昔、フリーターをしていたころの体験にあるというのです。
当時、彼は街中でチラシまきのアルバイトをしていましたが、
初めのうちはいくら熱心に配っても、
誰も受け取ろうとはしてくれませんでした。
あるとき、公衆トイレの鏡で自分の顔を見ると、
「これでは、誰もチラシを受け取ってくれないに決まっている」
と思わざるをえませんでした。それもそのはず、
まるでホラー映画に登場するゾンビのような表情をしていたからです。


それからSさんは、鏡を見ながら「どうぞ」と
いってチラシを配る練習をし、配るときは、
穏やかな表情でほんの少しだけ笑みを浮かべるのが
一番いいという結論に達します。早速、それを実行に移すと、
途端にチラシを受け取ってもらえるようになりました。
このときの体験が染みついて、Sさんはそれ以降、
素敵な笑顔が作れるようになったらしいのです。


考えてみれば、今、あなたがやっている仕事は、
実は本意ではないかもしれません。会社の命令、
上司の命令で、嫌々やらされていることだってあるでしょう。
しかし、それはけっして無駄にはならないのです。
あなたが体験して得たことは、姿や形を変え、
いつか必ず、今後に生きるようになるのです。
ですから、つらい場面に遭遇したときこそ、こう考えようではありませんか。


□職場の人間関係で悩んでいる。
→人間関係のあり方が学べるので、いつか生かせるときがくる。

□社長から召使のようにこき使われている。
→社内事情や業界のことが勉強できるので、いつか役立つときがくる。

□毎年、税理士の試験に落ちつづけている。
→人の何倍も勉強することで、豊富な知識が得られるから、
転職する際、有利になる。

このように考えるクセをつけるだけでも、
マインドがポジティブな状態になるため、
表情や言動や性格が明るくなり、
それだけで人の縁も生じやすくなるのです。

「人も運も引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4868
「自分に都合良く解釈することで、意外な形で縁が生じます」  (2014/11/01 [Sat])
何事もプラスに解釈する習慣を
身につけたことで成功した人がいます。
大相撲で、三二回という優勝回数を誇る元横綱の大鵬です。
大鵬は少年時代、親から市場に
買い出しにばかり行かされていました。
それもリヤカーを引いて一時間かけて市場に
行かなくてはならないのです。普通の人だったら、
それだけ嫌気がさしてしまい、親に反発するところですが、
さすが横綱になる人は違います。


「リヤカーを引いて買い出しに行くおかげで、
足腰を鍛えることができる。こんなにありがたいことはない」と、
あくまで自分に都合よく考えたのです。
すると、偶然にもその光景が、巡業に訪れていた先代の
二所の関親方の目にとまり、相撲界にスカウトされた大鵬は、
その後、横綱にまで昇りつめました。


また、こんな話もあります。入社二年目で営業の仕事を
していたMさんは、ある日、上司から取引先のA社に
謝罪に行くよう命じられました。


実は、上司が犯したミスの謝罪だったので、
さすがに最初はちょっとムッとしたそうです。
しかし根が楽天的なMさんは、
「そういえば、自分はまだ一度もA社に
行かせてもらったことがない。謝罪とはいえ、
取引先に顔を覚えてもらうチャンスかもしれない。
A社の状況もこの目で確認できるぞ」と考え、
謝罪に出向いたのです。


すると、それがラッキーチャンスとなりました。
謝罪の場には、担当者のほかに、
たまたまA社の部長も同席し、
Mさんの潔い態度をとても気に入ってくれたのです。
部長は、ミスのことを水に流した上、それ以降、
何かとMさんに目をかけ、仕事のアドバイザーにも
なってくれました。そのおかげでMさんは、
社内で一目置かれる存在になり、
イマイチだった営業成績も伸びていきました。
MさんにとってA社の部長は、まさに運命の人だったのです。


あなたもこれらの例を参考に、不快な現象やトラブル、
アクシデントに遭遇しても、
「これは自分にとって都合のいい現象だ」と、
あくまでプラスに解釈しようではありませんか。
そして、トラブルは幸運が舞い込む前兆であると
期待しようではありませんか。そうすれば、
言動や性格が明るくなると同時に、Mさん同様、
運命の人に遭遇する可能性だって高くなるのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

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