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2015年 1月

vol. 9453
「嫌いな人を、ムリに好きになることはない」  (2015/1/31 [Sat])

「嫌いな人でも、好きにならなくてはいけない」と
言う思い込みがあります。「どうしても好きになれないのは、
相手が悪いのではなく、自分が悪いのだ」と
自分自身を責めてしまうのです。
人間でも、食べ物でも、好き嫌いがあるのは仕方がないことです。
嫌いなものを無理に好きになる必要はありません。

たとえ嫌いだとしても、別にあなたが悪いわけでも、
相手が悪いわけでもありません。
たまたまソリが合わないだけです。
せいぜい嫌いな人と仕事を一緒にするだけで、
その相手と恋愛したり、結婚するわけではありません。
仕事は仕事と割り切って、
中途半端な感情を挟まないようにしましょう。
嫌いな人に対する時ほど、マナーをよくするのです。


好きな人とは、別に気にしなくても、
誰でもマナーよく接していけます。
嫌いな人と接する時には、マナーさえよくしておけば、
それ以上の関わり合いを持つ必要はありません。
嫌いな人とマナーよく接することによって、
あなたの心に中にしこりを残さないようにできるのです。


マナーは、好きな人とではなく、嫌いな人と接する時に必要です。
好きな人とは、それ以上に踏み込んで仲良くなっていくようになれば、
少しぐらいのマナー違反も許されます。嫌いな人と接する時は、
マナーをよくしておくことで、あなたも相手も
「それ以上、この線を超えないでね」と
言う境界を明確にすることができます。
それによって相手も気持ちよくなるし、
あなたもわずらわしさから解放されるのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9452
「頑張りすぎている時は、手を抜く技も覚える」  (2015/1/30 [Fri])
「頑張れ」と言ってくれる人は、まわりにたくさんいます。
でも、本当に一生懸命な人にとっては、
「ここはそんなに力をいれなくても、
気軽にやっていいんじゃないの?」と
言ってくれる人をそばに置いておくことが大切です。


そもそも私は一生懸命な人が好きで、
一生懸命な人を応援しています。
その人たちに「手を抜いていいところ」を教えてあげるのが
私の仕事です。そうでないと、本人が疲れてしまうのです。


もともと一生懸命が嫌いな人もいます。
そういう人と私は、もともと関係がありません。
どこかで力を抜かなければ、
「一番力を入れなければならないところ」に
力を入れられなくなるのです。


頑張っている人は、もう十分力を入れています。
「何かを始めなければ」と言うことではなく、
もうすでにやっているのです。
長く続けていくには、「抜きどころ」で省エネしておくことも大切です。
そうしなければ、最終的には自分自身を痛めていくことになります。
長く淡々と続けている人は、自分も悲壮感が漂うことではなく、
まわりにもそれを感じさせません。
「何かすごいことをやっている」とは自分でも感じないし、
まわりもその感じない空気にすることが大切なのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9451
「疲れてしまうのは、まわりの期待にこたえすぎているから」  (2015/1/29 [Thu])
相談される側の人は、頼りにして集まってくる人たちに
夢や元気を与える責任があります。
サービス精神のある人は、それにこたえようとして力が
入りすぎることがあります。そうすると、「自分はこうありたい」、
「こうやりたい」と言うこととズレていく可能性があるのです。
成功した経営者にはこの現象が起こりがちです。

まわりからは、「あの人は成功していて、すてき、カッコいい」
と言われています。でも、実際に本人に会うと、
「今、みんなから思われているイメージを何とか変えたい、
そこから抜け出したい」と悩んでいたりします。
そういう人は、まわりの期待にこたえようと考えないで、
こっそりと自分の好きにやっていけばいいのです。

本当は裏方がいいのに、表に出てしまっている人もいます。
マスコミは裏方さんにも必要以上にスポットライトを当てて、
表に出してしまいます。そうすると、その期待にこたえざるを
えなくなって、どんどん自分の居場所と違うところに行ってしまうのです。
成功している人でも、自分を客観的に見てすべての段階で
常に軌道修正していかなければなりません。
そうしなければ、自分が周りに飲み込まれてしまうのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9450
「目的は、あとから出てくる。人によって、答えは無限にある」  (2015/1/28 [Wed])
「中谷さんの人生の目的は何ですか」
「なぜ、こんなことをやっているんですか」
という質問をよくされます。きっかけはあっても、
最初から目的があるわけではありません。
「これをやっていてよかったな」というのは、
あとから出てくるのです。

そういうインタビューをする人は、
「何かをしている人は必ず目的があってやっているに違いない」
「それをキャッチコピーに持っていきたい」という発想です。
「目的がない」と言うと、「趣味」や「遊び」と言われます。
両極端に振れてしまうのです。

どんな質問をされても、答えは無限にあります。
目の前にいる人の質問に対して、
「どの答えを話したらいいか」を考えながら答えているのです。
別の人が同じ質問をしても、全然別の説明の仕方や答え方に
なります趣旨は変わり雅恵庵が、違うことを言っているのです。
事前に準備をする必要はありません。
その場で感じて、感情移入することが大切なのです。

「『人間力』で、運を開く」より抜粋

vol. 9449
「抱えている問題が、その人の個性になる」  (2015/1/27 [Tue])
私は広告代理店にいたので、
「目の前に出された問題に対しては、
すべて答える」という職業病があります。
「こういう場合はどうしたらいいんですか」
という問題を出されたら、それに対して答えを
出すのはそれほどむずかしいことではありません。
自分だったらどうするのかと考えて、
ベストでなくても、ベターなアイデアを出せるのです。

その状況で、「自分は子どものときにどういうふうに
教わってきたか」「自分の親はそういう時にどうしていたか」、
「自分のまわりでハッピーになったり成功している
友達はどうしているか」、「自分の師匠はどうしているか」
ということを思い出して考えるのです。

実は、私自身がやっている作業は何もありません。
問題を出した人に応えているのは、私の人生の
「背景」にいる人たちです。私はそれをただつないで、
感情移入しているだけです。相手も迷っていることがあって、
その答えを本気で求めていれば、感情移入して、
自分の記憶の中から答えを出していけます。
問題や課題を自分の中にきちんと持っている人には、
「今ここでどう説明したらわかるだろうか」、
「この問題の本質は何だろうか」と考えられるのです。

時々、自分の中に課題を持っていない人がいます。
そういう人には感情移入しようがないので、答えられません。
その人は質問を自分のテーマと考えているのではなく、
「お仕事」で来ているのです。「編集長に命令されて来ました。
私のこのことにあまり興味がないのですが、
世の中の最近の女性はこういう傾向にあるんですか?……」
という形です。たとえ感情移入ができても、
「私はこのことに本当は興味がない」ということが伝わってきます。

そうすると、答えようがないのです。そういう人には、
言っても通じないし、私の中からアイデアを引き出して
くれる力もありません。感情移入して引っ張ってもらうことで、
私の体を通して、私が今までお世話になってきたすべての
記憶が引き出されるのです。その人の本当の悩み、課題、
行き詰まっている壁は、実は全然別のところにあります。

その人が本当に悩んでいることには、いくらでも答えられます。
そういう時は、「この本に答えが書いてあるから、
これを抜き出して原稿を書いた方がいいよ」と言います。
「もう帰りなさい」というよりも、その人が本当に抱えている
壁の話をすることで、有意義な時間になります。
それも「人のためにする」ということです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9448
「あいさつを返してくれない人に、怒らない」  (2015/1/26 [Mon])
苦手な人から逃げると、よけいにやりにくくなります。
あいさつはいちばんの基本です。
でも、あいさつしても返してくれない他人がいます。
それはあなたが悪いのではありません。
相手がなかなか壁を越えられないのです。

あいさつをした時に、
1.あいさつを返してくれる人 
2.あいさつを返してくれない人 
の2通りがいます。

返してくれないからと言って、
自分もあいさつするのをやめてしまうと、
ますます相手もしなくなります。


その人に会いそうな道を避けたり、できれば気が
つかないフリをしたいと思うようになります。
そうすると、ますます溝ができてしまいます。
相手が向こうからやって来るだけで、
自分の中で不快な感じが起こり始めるのです。
あいさつができないのは、
「相手が頑張って照れくささの壁を乗り越えようとしているんだ」
と解釈しましょう。ですから、相手があいさつするまで、
あなたがあいさつをしてあげることです。


そうすると、「今はあいさつしなかったけれど、少ししようとした」
というのが微妙にわかります。相手に嫌われていると思うと、
それがわかりません。余裕をもって、とりあえず100回挨拶を
してみようと思っていると、声にならなかったけど、
今少し口が動いたというのが見えてくるのです。
人のために何かをやってあげても、
相手が何も返してくれないことがあります。
「せっかくやってあげたのに、何も返してもらえなかった」と
思う人は、メリットばかり考えて生きています。
「相手は返そうとしたけど、できなかっただけ」
のように考えてあげることが大切です。

時には我慢や忍耐も必要です。
「なんであいさつをしないの?」と責めたり、
思い通りにならない相手を攻撃してしまう人がいます。
あいさつをしない人は、そんな攻撃はしません。
「あいさつをしているのに無視された」と怒っている人は、
あいさつをしなかった人よりももっとレベルが下がります。
あいさつを返してくれないことを怒るぐらいなら、
あいさつをしてはいけません。
それは相手に「あいさつをしろ」と命令している
あいさつでしかないのです。
相手がたまたま気づかなかったということもあります。
ところが、「あの人はあいさつをしても、
返さないで無視をする」とよそで話すのです。

その話は必ず本人に伝わります。
そうすると、「あの人はイヤな人だ」、
「今後、あの人にはこっちからあいさつするもんか」
ということになります。あいさつをされない原因をつくっているのは、
自分自身です。あいさつできない人よりも、
「あいさつをしたのに無視された」と怒っている人のほうが多いのです。
男性は、自分からはあまりあいさつできないので、
そういうことが起こりません。
ところが、女性はあいさつができるので、
あいさつを返さないことに根に持つ人がいます。
そして、よそで悪口を言って、みずからチャンスを失っていきます。
そのことに気づくだけで、チャンスは広がるのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9447
「ささいなことが、人のためになる」  (2015/1/25 [Sun])
「人のために何かをやる」というと、目の不自由な人や
体の不自由な人のためのボランティアを考えがちです。
そこまでいかなくても、お年寄りに声をかけるだけでいいのです。
お年寄りは障害者ではありません。
すべての人に優しくしてあげること、
その人のためにできることをしてあげることがボランティアです。


ボランティアには、
1.無意識のうちにやっていること 
2.もう少しできたかもしれないこと 
の2通りがあります。

それに気づくことです。ボウリング場には高齢者の人も
たくさんやって来ます。そこで声をかけてあげたり、
あいさつをしたり、体に触れてあげるだけでも相手の
反応は全然違います。お見舞いに行って、
同じ部屋にいるほかの人にも「寒くないですか。
カーテンを閉めましょうか」と声をかけることは、
ボランティアというほどのことではありません。


ボランティアという言葉にこだわると、
「大きいことをやらなければ」「組織に入らなければ」
「募金しなくては」というふうに考えがちです。
サービス精神はそんなことではないのです。
レストランでとなりの人のハンカチが落ちていたら、
「落ちていますよ」と教えてあげるのが普通の感覚です。
そんなささいなことでいいのです。


私が細かいことに気がついて、それを自然にできるのは、
親の教育やしつけのおかげです。私の努力ではありません。
親が「ハンカチが落ちていますよ。これはあなたのと違いますか?」
と言っていたら、子どもはそれをマネします。
「ハンカチが落ちていますよ」と言った時に、
「ありがとうございます」と言われるのは、気持ちがいいものです。


「『人間力』で運が開ける」より抜粋


vol. 9446
「『してほしいこと』を、してあげる」  (2015/1/24 [Sat])
私は、不愉快な展開になりそうなことには、
できるだけ近づかないようにしています。
映画館で自分の席に誰かが座っている時でも、
本人に直接言わずにスタッフに伝えるほうが角が立たないし、
お互いに不愉快になることもありません。


「人のために」というのは、サービス精神の基本です。
サービス精神を発揮すると、結果としてあなた自身が
ハッピーになります。あなたが「何かしてほしい」
と言っても、してもらえません。


その逆はあります。誰かにしてあげたことは、
必ずめぐりめぐって自分に返ってきます。
いきなり自分に求めるのではなく、
「してほしい」ことは「してあげる」のです。
恋愛においても同じです。相手から言われたい言葉があれば、
あなたがそれを相手に言ってあげればいいのです。
「どういうふうに言えば、相手は喜ぶんですか」と
悩むのではなく、自分が言われたらうれしいことを
言ってあげればいいだけです。


答えは自分の中に持っています。
言われたい言葉や、前に言われてうれしかった
言葉をどんどん使うようにしましょう。誰も自分に
嬉しい言葉を言ってくれないのは、あなたが言っていないからなのです。


「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9445
「大きなことより、ささいなことをしよう。2度目の「すみません」は、気持ちがいい」  (2015/1/23 [Fri])
「大きなことより、ささいなことをしよう。2度目の「すみません」は、気持ちがいい」

先日、座席指定制の映画を観に行きました。
すると、誰かがすでに私の席に座っていました。
こういう時は、お客様同士でやりとりしないのが
サービス業の基本です。私は映画館のスタッフに、
「すみません。誰か座っているんだけど、
見てもらえますか」と言いました。
そうすると、角が立ちません。その人は、
その人は1列間違えていたのです。
その人は「すみません」と言って、
1列後ろへ下がりました。
そして、私が座った時にもう一度「すみませんでした」と
声をかけてくれたのです。
私は「この人、いい人だな」と思いました。


2度目の「すみません」は、別に言わなくてもおかしくありません。
でも、今度同じことが逆の立場であったら、
「この声はかけておいた方が気持ちがいいな」と思ったのです。
自分の席に誰かが座っていると、ギクシャクする瞬間があります。
間違っていることが気持ち悪いのではありません。
そこで無言で移動して、無言で座ることが気持ち悪いのです。
そのために、映画自体が楽しくなくなるのです。
「すみません」と言われたら、「とんでもない」と答えます。
私の中では、相手から返ってくる言葉を想定しています。
それがなかったら、逆につらいのです。


相手から返ってくると想定される言葉に対しての
受け答えを用意しているので、時々ヘンな返事をしてしまします。
たとえば、お正月に以前何かをしてあげた人に
会うことがあります。頭の中では、
「この間はどうもありがとうございました」と言われると思って、
「とんでもない」という言葉を用意しています。
そうすると、「おめでとうございます」と言われているのに、
「とんでもない」と言ってしまうのです。


「『人間力』で運が開ける」より抜粋

vol. 9444
「ボランティアは、『好きなこと』や本業から生まれる」  (2015/1/22 [Thu])
「何かいいことをしなければ」という考え方は、
メリットを追いかける目的先行型の発想です。
私は盲導犬育成事業に協力しています。
それは犬が好きで、家でも犬を飼っているからです。


盲導犬も、盲導犬を育成している人も、トレーナーさんも、
パピー・ウォーカーさんも、リタイヤした
盲導犬の面倒を見ている人も、みんな一生懸命頑張っています。
犬が好きになると、そういうことがだんだんわかってくるので、
「応援してあげなくちゃ」と思います。
それは犬好きから派生したことです。


私はアイバンク主催のチャリティー・マラソン大会
「ラン・フォー・ビジョン」にも参加しています。
それはアイバンクや目の不自由な人のためではありません。


アイバンクの発展に取り組んでいる慶応大学教授の
坪田一男先生とマラソンのライバルで、
毎年タイムを競い合っているからです。
マラソンに熱中するあまり、アイバンクのことは忘れているくらいです。


私は、自分の書いた本が点訳翻訳されたり、
録音テープに録って図書館で公開することについては、
連絡してもらえれば必ず快諾しています。
私の本を読んでくれる人が増えてくれればいいのです。
点訳に訳したり、録音テープに吹き込む作業は大変です。
そのぐらいのことは、いくらでも協力させてほしいのです。
図書館にも自分の本を寄付しています。
本で儲けるのが作家ではありません。
本を書いて、1人でも多くの人に本を読んでもらいたいのが作家です。
図書館に寄付しているというより、
「置かせてもらってありがたい」という感覚です。
すべて「好きなこと」としてやっているのです。
結果として、盲導犬育成にしても、アイバンクにしても、
点字翻訳にしても、朗読テープにしても、
全部「目」につながっているのです。


ボウリングにも視覚障害者の大会があります。
視覚障害者のボウリングの補助をするには技能が必要です。
私にはそれができなくても、視覚障害者のボウリングの
日本大会や世界大会がいつどこで開催されているかを
いろんな場所でアピールすることで、
自分なりの協力をしています。だから、
別にムリをしているわけではありません。
「好き」の延長線上でやっているだけです。

ボールルーム・ダンスにも視覚障害者の大会があります。
ボールルーム・ダンスは感覚でする者なので、
目が不自由でも楽しめます。
目が不自由なダンスの先生もいます。
目の不自由な人がボウリングやダンスを楽しむのは、
すごいことです。普通は「目が不自由になるとできない」と
思われていることを、目が不自由になった人はやりたいのです。


私は、ホテル・レストランを中心に、サービス研修の仕事をし、
サービスの本を書いています。体の不自由なお客様へ
の対応を考えることは、もともと本業から派生していることです。
本業を一生懸命にやっていれば、必ずそこには
儲けとは関係なくできるボランティア活動があります。
実は気づかないうちに、すでにボランティアをやっているのです。
それを意識し始めると、ボランティアの幅を広げていくことができるのです。


「『人間力』で運が開ける」より抜粋

vol. 9443
「人のために何かをすることで、『自分の軸』が見つかる」  (2015/1/21 [Wed])
仕事を始めたばかりの頃は、仕事を覚えるのに一生懸命です。
ところが10年、20年と仕事を続けていると、
会社の仕事を覚えるよりも、
「自分の軸」を探し始めたくなります。
そのために、仕事とは関係ない習い事をすることもあります。
それは「自分のために何かをする」ということです。
あるいは、「自分のそばにいる人、好きな人、
大切な人のために何かをしてあげる」ことです。
結果として、自分自身が何を大切にして、
何を軸にしているかを見つけるきっかけになることもあるのです。


人のために何かをするというのは、
自分の軸を探すためではありません。
人のために何かをやっていると、
「自分はこういうことが好きで、これを大切にしていて、
これにこだわって生きている」ということが結果としてわかるのです。
つい「何のために」ということを先に考えがちです。


10代で受験勉強をして、20代で仕事をしている時は
常に「何のために」ということを前提にしていました。
だから、逆に「こんなことをやって、
何の意味があるんだろう」という壁に突き当たります。
「意味がわからない」、「やりがいがない」、
「働きがいがない」、「生きがいが見つからない」、
「何かほかにあるはずだ」と思うのです。
そして、自分の軸や方向性や夢が見つからないのです。


夢を探している人に「こういうことは好きですか」と
聞いてみると、「それは何のためにやるの?」
「それをやるとどういうメリットがあるんですか」と言います。
でも、本当の夢は違います。「「何のために」と
いうことを考えないのが夢です。
メリットを考えないのが夢なのです。
メリットのあることから探し始めると、
なかなか夢にぶつかりません。
いい仕事をするために、10代の勉強があります。
将来の自分のために、20代のサラリーマン生活があります。
それは常に「何のため」というメリットを探し求める旅でした。


そのやり方を30代、40代でも続けていると、
どこまで行っても自分の軸は見つかりません。
「こういういいことがあった」というのは、
結果として出てくることです。
それを先に求めても見つからないのです。
成功している時に、自分がもっと成功しようとする人は、
どこかで失敗してしまいます。
成功を続けていける人は、自分が成功することよりも、
「誰かを助けてあげよう」、
「誰かをハッピーにしてあげよう」と考えています。
そうすれば、自分自身気持ちも消耗しないし、
ラクでいられます。そういうコツや本質がわかっているのです。
第三者から見ると、
「あの人は成功したからボランティアをやっている」と思われます。
でも、それはボランティアとは少しニュアンスが違うのです。

「『人間力』で運が開ける」より抜粋

vol. 9442
「今、通用しないことは、よそでも通用しないと覚悟しよう」  (2015/1/20 [Tue])
「そこだけしか通用しない才能」は、ない。
才能には、
1.本当の意味での才能 
2.見せかけの才能
の二通りがあります。


本当の意味での才能は、近所だけとか
日本だけで通用するのではなく、世界中で通用します。
今だけ通用するのではなく、未来永劫通用するのです。
職業スキルじゃ同じ職業でなければ通用しません。


ところが、人間力はどの業界に行っても通用します。
人間力を磨くことで、同じ職業内でも
一歩抜きんでることができます。
「自分のやっていることが、どこへ行っても通用する」
と言う思い込みは狭い範囲の中で
働いているからにすぎません。


今、あなたのやっていることが10年後も通用し、
世界で通用するかどうかを考えてみてください。
より謙虚に反省して、より世界で通用する
才能に目覚めることが、本当の意味での人間力なのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9441
「『やりたくない仕事』より、『やりたい仕事』の話をしよう」  (2015/1/19 [Mon])
「やりたい仕事」の話ができない人には、
「やりたくない仕事」がまわってくる。
人間力のある人には、「やりたい仕事」がまわってきます。
やりたい仕事のまわってこない人は、
「こういう仕事がやりたい」とは言わないで、
「こういう仕事はやりたくない、あんな仕事はやりたくない」と
言っているだけです。そんなことをいくら言っても、
やりたい仕事はまわってきません。


仕事は無限にあります。「これがやりたい」と言ったら、
「あれはやりたくない」と言わなくても、ちゃんとやりたい
仕事がまわってくるのです。今やっている仕事を
「やりたくない」と言えば言うほど、やりたい仕事はまわってきません。
そんなことをいっているヒマがあったら、
今やっている仕事をバリバリこなしながら、
「こんなこともやりたい」「あんなこともやりたい」と言うことです。


「あれはやりたくない、これもやりたくない」と言っている人は、
いつまでたってもやりたいことが見えてきません。
その人は、「やりたくないことを断っていると、
やがてやりたいことにぶつかるはずだ」と勘違いしているのです。
仕事の種類は無限にあります。
消去法では、政界にたどり着けないのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9440
「とりあえず一人、応援しよう」  (2015/1/18 [Sun])
自分が頑張れば、誰か別の一人も頑張る。
人間力のある人は、人に影響を与えることができます。
「自分一人が頑張っているのに、まわりの人たちが
誰もついてきてくれない、まったく評価されない、
だからむなしい」という人がよくいます。


でも、自分一人が頑張れば、必ず誰か別の一人も
頑張れるようになります。たとえば、私が頑張って本を書いて、
一万人に一人の人が読んで、そのうちのたった一人が
頑張ってくれたとします。これは、自分一人が
頑張ってやったことが、誰か一人を動かしたのです。
それで十分です。


本を書くことだけではありません。
仕事をするうえでも、上司が「自分はこんなに頑張っているのに、
部下は誰もついてきてくれない」とあきらめてはいけません。
頑張っているエネルギーは、決してなくなりません。
必ず誰かに伝わります。気がつかないところで、
誰か一人が頑張るようになるのです。
誰かを頑張らせようと思って、あなたが頑張るのではありません。
あなたが頑張った結果、誰かが頑張る、という流れになるのです。


人を頑張らせることが目的ではありません。
あなたが頑張った結果として、
誰かが頑張るようになればいいのです。
仕事でがんばっているのに、その結果、
誰ひとり頑張る人が出てこないのは、
まわりの人がダメなのではありません。
それはあなた自身の頑張りが足りないだけなのです。


「『人間力』で運が開ける」より抜粋

vol. 9439
「仕事を通して前向きになろう」  (2015/1/17 [Sat])
プロとは、仕事を通して前向きになっていくこと。
人間力とは、「物事を前向きに見ることができる力」です。
人間力のある人がプロです。
その仕事で食べていけるというだけでは、
プロとは言えません。本当の意味でのプロは、
その仕事を通して前向きになれる人です。


プロフェッショナルの「プロ」は、ラテン語で「前」という意味です。
「フェス」は、「話す」「発表する」という意味です。
つまり、仕事をしていて、「こんなふうな夢を実現したい」、
「こんなに楽しい」といえるかどうかです。
明るいこと、前向きなこと、ポジティブなことを仕事を
通して語れる人が、本当の意味でのプロです。


「この仕事は好きですが、業界も会社も暗くて、
地味でいまいちつまらない」という後ろ向きの考え方になると、
その人はプロではなくなります。大事なことは、
ただ一生懸命頑張ることではありません。


一生懸命頑張るだけでなく、いろいろなつらくて
しんどい思いをして、コツコツと地味なこともたくさん
体験してください。それでも、前向きさがさらにアップできるのが
本当のプロです。それが人間力です。
好きな仕事をやっているにもかかわらず、
前向きになれない人は、本当のプロではないのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9438
「『尊敬の念』でつながる人間関係は、切れない」  (2015/1/16 [Fri])
人間関係で一番大なことは、「長く続ける」ことです。
おつきあいは、濃くても薄くてもかまいません。
どんな濃いつきあいでも、短期間で終わってしまえば、
味わいや潤いのない人間関係になります。


人間関係を長く続けるためには、「尊敬の念」が必要です。
サービスマンとお客様、上司や部下、同僚、先輩と後輩、
師匠と弟子など、仕事における関係や恋人同士の関係においても、
お互いが尊敬の念を持っていると長く続きます。


メリット・利益・特典という損得でつながっていると、
得のあるときはよくても、損になった瞬間に、
その関係はプッツリ切れてしまうのです。
恋愛においても、相手が美人、かわいい、
カッコいいということだけでつながっていると、長続きしません。
必ずトラブルが起こったり、飽きが来たり、
「かわいさ余って憎さ百倍」と言うことが起こるのです。


恋人同士の間でも、相手に尊敬の念があると、
り長く続きます。夫婦関係でも、夫が妻に、妻が夫に、
「こういうとところで頑張ってくれて、ありがたい」という
尊敬の念を持ちましょう。尊敬の念を持つと、
必ず「ありがたい」という尊敬の念につながります。
「尊敬」と「感謝」という関係は、永遠に途切れないのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9437
「ルールは、後で覚えればいい」  (2015/1/15 [Thu])
何かを始めようとする時に、
ルールから覚えようとする人が多いはずです。
最初にテクニックから覚えようとするのもまったく同じです。
イチロー選手は、まずルールブックを読んでから
野球を始めたわけではありません。


たとえその道の第一人者でも、最初は、「ただ面白いから」、
「好きだから」と言うことではじめたのです。
そのうちにテクニックやルールはだんだん身についていくのです。
先にルールやテクニックから入ると、
やっている仕事も趣味や勉強も、面白いと感じられなくなります。


人間力は「面白い」と感じる力です。
ルールやテクニックは、その一部分にすぎません。
氷山の下に隠れている大きな部分があるのです。
まず人間力から入っていきましょう。


その成長過程の一手段として、
職業スキルやテクニックがあるのです。
やがてそれを通り越して、二流から一流、一流から
超一流になっていくかどうかが、人間力の差になるのです。


「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 9436
「相手がウソつきなら、対応しやすい。」  (2015/1/14 [Wed])
自分はウソをつかなくても、まわりにウソつきの人がいることがあります。
相手からウソをつかれて、「裏切られた」とか「だまされた」と
言って悩んでいる人がいます。こんなことで悩む必要はありません。
見栄を張ってウソをついたり、お金をごまかすためにウソをつくような人は、
きわめてわかりやすいです。


見栄を張るウソをつく人は、「そういうふうに見られたい」と
言う意識があります。どこか自信のなさを持っていて、
ウソをついて取り繕わなくてはいけないぐらいの
コンプレックスを抱えているのです。お金に関してごまかす人は、
その人生において何より大事なものはお金だということがわかります。
つきあうのに、こんなにわかりやすい人はいません。


人間関係でもっとも対応が難しいのは、相手が何をしたいのかが
分かりにくい人です。何を人生の価値観としているのかがわかりにくい人は、
どう対応していいかわかりにくいため手に負えません。
そういう人を説得するのはむずかしい。


相手の価値観がわかれば、その価値観に沿って対応できます。
説得する時も、相手が求めている事柄、相手がウソをついている
事柄にのっていけばいい。だからウソつきは対応しやすいのです。
逆に、あなたがウソをつくと、そのウソを逆手に取られて、
相手に操縦される人間になってしまうのです。


「『人間力』で運が開ける」より抜粋

vol. 9435
「ウソは、自分を傷つける」  (2015/1/13 [Tue])
「ウソは、自分を傷つける」

人間力のある人は、ウソをつきません。
「ウソをついてはいけない」という道徳的な理由からではありません。
ウソが他人を傷つけるからでもありません。
ウソは、最終的には自分自身を傷つけるからです。
それは、人生にとって最も大きなマイナスです。


たとえば、ゴルフのスコアをごまかす人は、
本来ゴルフが好きで楽しいはずなのに、うしろめたい気持ちが残って、
最後にはゴルフがイヤになってしまいます。
また、あるレストランで釣銭を多くもらったことに気づいたとします。
そこで「儲けた」と思って黙っていたら、本来好きだったお店に、
そんなささいなことで行けなくなるのです。
それはお店のマイナスではありません。
結果として、自分自身の人生の大きなマイナスになるのです。
人間力のある人はそれがよくわかっています。
だから、決してウソはつきません。
これは道徳的な話ではないのです。


道徳的に「ウソをついてはいけない」と言うと、
「そうしなければいけないからウソをつかない」ということになります。
たとえきわめて巧妙にウソをついて、まわりの人が誰も気づかなくても、
自分自身は傷ついています。さらに時間がたつと、
自分自身が傷ついていることもわからなくなります。
そうすると、人間的にもっとダメになってしまいます。
これがウソの怖いところです。


ウソをつくと、最終的に、あなたの人格、
人生をすべてダメにしてしまうのです。

「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 4934
「中露半端な才能に、しがみつかない」  (2015/1/12 [Mon])
人間力のある人は、成功した時に「運がよかった」といいます。
「才能があったから」とは決して言いません。
そもそも自分に才能があるとは思っていません。
成功した人は、1人1人の人間にそれほどの
才能の差がないことに気づいているのです。


成功できない人は、1人1人の人間に差があると感じています。
才能によって、成功する人としない人とに
分かれると思い込んでいるのです。
「人間には才能の差などない」ということに気づくと、
何を努力し、何を反省し、何を勉強すればいいかというふうに、
意識が目覚めていきます。中途半端な才能に
しがみつくのはやめましょう。もともと自分に才能が
ないと気づいている人は、早い段階で人間力で勝負しようとします。
中途半端な才能のある人は、逆にそれにしがみついて、
人間力を磨くことができません。

実家が美容院を営んでいて、
「大きくなったら美容院を継ごう」と思っていた女性がいました。
彼女は内向的で、お客様にあいさつすらできませんでした。
彼女の親は、「そんなことでは将来、美容院を継いでもらえない」
と考えて、彼女の内向的なところを直すために
外国にホームスティさせました。

すると彼女は一気にめざめて、普通の女性よりも外交的になりました。
美容院を継ぐどころか、航空会社の客室乗務員になってしまったのです。
今は外国人の男性と結婚して、海外で暮らしています。
彼女の場合、才能ではなく、意識が切り替わったのです。
中途半端な才能にしがみつかないで、
意識を変えることで、人生は大きく変わるのです。

「『人間力』で運が開ける」より抜粋

vol. 4933
「他人のことをとやかく言う人は、自分のことが反省できていない」  (2015/1/11 [Sun])
仕事が少しできるようになったり、習い事のレベルが
少し上がり始めた時に、1人1人の差がつきます。
そこで「教え魔」になってしまう人がいるのです。
教え魔は、他人のやっていることに対して、
「ここはもっとこうしなければいけない」
「そんなことをやっていたらダメだ」というのです。
他人のことに対してとやかく言う人は、自分の反省ができなくなります。
自分が反省している人は謙虚になれるから、他人に、
「ああしろ、こうしろ」とは言わなくなるのです。

本人は、悪口を言ったり、叱ったりしているつもりはありません。
その人のために良かれと思って言っています。
悪気がないから自覚もありません。
でも、人にとやかく言っているうちは、自分自身の反省ができません。
そんなことを言っているヒマがあったら、
自分自身をいかに向上させるかを考えることです。

自分が本気で反省しなじめると、
人に何か言っている場合ではないことに気づきます。
人にとやかく言っている人は、実は言っている本人の
成長がその瞬間にとまっているのです。
聞かれたら教えてあげればいいのです。
それまでは黙っていることです。人間として、
他人にとやかく言いたい気持ちはあります。
それを抑えて、自分自身を反省できる人が、
人間力のある人なのです。


「『人間力』で運が開ける」より抜粋

vol. 4932
「特別な日にハッピー」より、「平日にハッピー」になる。  (2015/1/10 [Sat])
何か楽しいイベントのある日がハッピーなのは当たり前です。
仕事で華やかな舞台に立った日、ウィークエンドの休日、
仕事が終わってから飲むビールが「ハッピー」
というのも当たり前です。それはある一部分だけがハッピーで、
それ以外は「普通」か「ハッピーではない」状態です。
それは本当のハッピーではありません。


24時間、365日、どこを取り上げてもハッピーでいられることが、
本当のハッピーです。いかに平日ハッピーでいられるか。
いかに何もないときにハッピーでいられるかが、
あなたの人間力にかかわってきます。
仕事が終わった時にハッピーになる」と考える人は、
その仕事がそれほど好きではないのです。
それは選んだ仕事を間違っているのです。

「人間力で運が開ける」より抜粋

vol. 4931
「能力の差は、10倍まで。意識の差は100倍以上」  (2015/1/09 [Fri])
「能力の差は、10倍まで。意識の差は100倍以上」

職業スキルは、いわゆる「能力」です。
凡人と天才とで、実は「能力の差」はそれほど大きくありません。
大きく開いているのは「意識の差」です。
能力の差はせいぜい10倍までです。
でも意識の差は100倍以上差がつきます。
「できないのは自分に才能がないから」というのは、
単なる言い訳に過ぎません。

能力が他の人の10分の1しかなくても、
意識が100倍あれば、10倍の仕事ができて、
10倍の夢を実現できるのです。今、あなたに足りないのは、
能力ではなく意識です。その切り替えをすることです。
能力はそんなに簡単に変えることはできません。
でも、意識は簡単に変えることができます。

男性はどうしても能力至上主義になりやすいので、
意識をなかなか変えられません。女性は、意識を変えることで、
ある日突然生まれ変わることができます。
男性も女性と同じように、「意識を変える」という発想を持ちましょう。
それが人間力をより磨いて、
自分の可能性を広げていくためのポイントになるのです。


「人間力で、運が開ける」より抜粋

vol. 4930
「『自分の夢』と同じくらい、『会社の夢を』実現しよう」  (2015/1/08 [Thu])

会社で仕事をする動機として、
「会社という舞台を利用して、自分の夢の実現するため」
という人がいます。自分の夢を実現するためなら、
自営業でも自由業でもいいわけです。
せっかく会社に入ったのですから、
会社の夢を実現させることを考えてはどうでしょう。


「自分の夢を実現したい」ということは、誰でも考えます。
あなたの人間力を大きくして、磨いていくためには、
自分個人の夢だけではなく、自分の属しているチーム、
コミュニティ、仲間の夢の実現していくことも考えるのです。


たとえば、ワールドベースボールクラシックで、
イチロー選手が実現したことは「王ジャパンを世界一にする」
ということでした。それは自分がいい活躍をすることよりも、
はるかにレベルが高い。人間力のいることです。
メジャーリーグだけではなく、世界中が注目しています。
その中で、「自分が活躍してスカウトの目にとまろう」と
いうレベルではもはやないのです。


仕事をする動機としては、「自分の可能性を試すため」と
いうところから始めてもかまいません。
やがてその段階を卒業して、会社の夢の実現を目指すのです。
「自分の夢を実現したい」という前に、
自分の夢の実現する場を与えてくれる会社の夢、
上司の夢を実現させるために協力する力が、人間力なのです。


「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 4929
「ティッシュをもらいやすい人が、成功する」  (2015/1/07 [Wed])
道でよく配っている宣伝用のティッシュを、あなたは受け取りますか。
配っているほうも、ただやみくもに配っているのではありません。
「渡しやすい人を選んでいます。

ふだん何げなく道を歩いている時に、
「自分がティッシュを渡しやすい人かどうか」の
結果が出ているのです。ティッシュを渡しやすい
雰囲気を持っている人は、いろいろな人との出会い
という意味で近づきやすい。そういう人は、「人間力」があって、
いろいろなチャンスにめぐり合います。
チャンスは、ティッシュを渡されるようなものです。

チャンスを逃がす人には、
1 渡されたティッシュを受け取らないで無視する人。
2 そもそもティッシュを配っている人から相手にされない
という二通りがあります。

知らず知らずのうちに、ティッシュを渡す人に
「選ばれている」という意識を持つことです。

道で、ティッシュを受取ろう



「『人間力』で、運が開ける」より抜粋

vol. 4928
「夢に敏感になると、運命の人に出会う可能性が高まります」  (2015/1/06 [Tue])
人の縁を作り、運命の人と出会うために、
夢の活用を挙げることができます。

一般的に、夢というのは、突拍子のないものや
支離滅裂なものが多いのですが、
たまに正夢というものもあり、夢で見た通りの
出来事が現実となる場合もあるのです。

実際、こんな話があります。「ハワイで好きなタイプの
男性と知り合い、一緒にマリンスポーツを楽しむ夢を見た。
それに従ってハワイに行ったら、同じような現象が実際の起こり、
帰国後も交際を続けて、ついにゴールインした」
「会社が傾いてピンチを迎えたとき、取引先のA社長が
大口の仕事を出してくれ、ピンチを回避することができた」では、
夢を媒体に運命の人と出会うためには、どうすればいいのでしょう。

一つは、「夢の中で運命の人と出会う」とたえず
思い続けることが重要です。その思いが想念となって
潜在意識に刻み込まれると、潜在意識の誘導によって
正夢を見る頻度がたかまります。

もう一つは、運命の人と出会ったシーンをイメージしながら
眠りにつくことです。眠りにつく前の数分間、
そのことに意識を集中させると、これまた想念となって
潜在意識に刻み込まれるため、正夢を見る頻度が高まります。

また、夢のチェックも怠ってはなりません。印象的な夢を見たら、
たとえば場所や時間などをメモに書き留めておき、
実際にそこに行ってみるのです。あるいは、
夢の中に出てきた登場人物の名前や電話番号を
しっかりと書き留めていけば、後で確認することだってできます。

印象的な夢を何度も見たら、ましてや見知らぬ人と
出会う内容の夢を見たら、そのままにしておかないで、
それをヒントに行動することです。
もちろん、空振りに終わる可能性だってありますが、
中には『シンクロニシティ』に関連しているものだってあるのです。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

vol. 4927
「数字の一致に敏感になると、運命の人が現れやすくなります」  (2015/1/05 [Mon])
「誕生日がまったく同じである」
「電話番号の末尾二桁の数字が同じである」
「マンションの部屋番号がまったく同じである」
「タイムカードの番号が同じである」
「二人とも通勤電車は一両目に乗る」
という人が身近にいたり、人づてに聞いたら、
あなたのほうから積極的にコンタクトを求めるといいかもしれません。

数字や番号で『シンクロニシティ』が生じるというのは、
相手と縁があり、運命の人である可能性が極めて高いのです。
実際、「たまたま学生時代の出席番号が同じだった人と
共同で事業を始めたら、大成功した」
「今まで閑古鳥が鳴いていたのだが、誕生日が同じ人の
アドバイスで行列のできる繁盛店に生まれ変わった」
という話を聞いたことがあります。

また、『シンクロニシティ』が起こるのを待っているだけではなく、
自分から意識して『シンクロニシティ』を作りだして
いくことも大切です。たとえば、あなたが「Aさんと親しくなりたい」
と思っていたとしたら、Aさんの好きな数字、もしくはAさんの
ラッキーナンバーを調べるのです。
たとえば、それが三であるなら、あなた自身、
三が好きになるように心がけ、自分をそれに同化させてしまうのです。
つまり、次に挙げたことなどを実践してみてください。

□駅の券売機は三番を使うようにする。
□銀行では三番のATMを使う。
□暗証番号に三を入れてみる。
□チケットは三番窓口で買う。
□座席などを選ぶときは三番にする。
□スーパーなどでの買い物は三番のレジで清算する。
□携帯電話のメモリーナンバーの三番にAさんの電話番号を登録する。

これ以外にも、数字にまつわるものがあれば、
積極的にその数字を使うように心がけてみましょう。
その過程において、二人の関係がだんだんと親密に
なったら縁のある証拠で、相手が運命の人で
ある可能性が高いと言っていいでしょう。

「人と運を引き寄せる心理法則」より抜粋

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