-
A-1 スーツの汚れがどのくらいのもので、水洗いでどのくらい落ちるのか、実際のところをビフォアー・アフター的な観点で見たい。
・どうぞ起こしになってご覧ください。
ご自身のものがあればお持ちになっても結構です。
-
A-2 ジャケットの水洗い/プレスの方法を見たい。
・どうぞ心ゆくまでご覧ください。
-
A-3 染み抜きは、通常のクリーニングと比べて高額と感じるが、その理由を聞きたい。
・ナチュラルクリーンの染み抜きを体験いただければ判ると思いますが、ほとんどきれいになってお返ししています。どうしてもシミが残る場合は、その理由を見解書にしていっしょにお届けします。
-
A-4 レザーとナイロンの組み合わせのような異素材のクリーニングの方法を見たい。
・サンプルを用意しておきます。あるいは、ご自身でお持ちでしたら、ご提供ください。
染み抜きを目の前で見学できます。
-
A-5 デリケートな素材(ネクタイ等)はどのくらいの素材感を残せるのか?
・シルクのネクタイは、素材感は残せますが、光沢が難しいです。水が付くと光沢が落ち物も多いです。その場合は、水以外の溶剤で落とします。
-
A-6 何故1ヶ月前後の納期になってしまうのか?
・かなり気合を入れて洗って仕上げをする為、生産点数に限りがあります。
混む時期は、3~5月、10~12月。この時期の納期は、最長5週間。但し、シーズン物は、遠慮なくお伝えください。できるだけ早く(2週間ほど)お届けします。
それ以外のどうしても急ぐものは、要相談です。なるべく意に沿うようにさせていただきますので、遠慮なくお伝えください。
-
B-1 町のクリーニングとの根本的な違いは何か。
・ウォーターウォッシュクリーニングのメリットは、汗、しみなどの水溶性の汚れが落ちる。黄ばみ、黄変などの汚れも漂白してきれいになります。ドライクリーニングでは、これらの水溶性の汚れは、落ちません。
-
B-2 ナチュラルクリーンに出すメリットは何か。
・B−1と同じです。
-
B-3 特にダウンは、どの位の頻度でクリーニングに出すのがベストか。
・汚れ具合にもよりますが、あまり汚れない場合は、シーズン・オフの前にお出しいただいて、きれいな状態で保管ください。汚れが激しい場合は、汚れてからなるべく早くお出しください。時間が経つと汚れが落ちずらくなります。
-
C-1 クリーニングの種類を知る。
・ドライクリーニングには、パークロエチレン系と石油系にわかれています。パーク系は、油汚れに強い。ただし、土壌汚染など環境への負荷が大きい。石油系は、油を溶かす力がパークよりは弱く、衣類に対してはマイルドですが、皮膚などについたときの危険度が高く、乾燥不十分などの場合、皮膚の炎症などを起こしやすい。この二つが現在ではドライクリーニングの主流になっています。
それとウォーターウォッシュクリーニングは、水にて洗う。人体に対する安全性は高い。
-
C-2 素材特性に対するケアー及び工程の違いを知る。
・シルク、麻、綿、ウール、レザー、ファー、ポリエステル、アクリル、ナイロン、キュプラ、レーヨン等それぞれの素材でも、そして、番手や織り方、平織り、綾織、朱子織り、編み方、毛足がある場合など、そして色彩、染料、顔料など、そして、それぞれの組み合わせによってもケアーのやり方は変わります。
-
C-3 衣類以外のクリーニングの工程を知る。
・革靴、鞄、カーペット、ぬいぐるみ等来て、見て、質問してください。
-
C-4 昔と今とで変化した点を知る。
・昔の定義がポイントですが、ナチュラルクリーンでは、日々新しいことにチャレンジしていますので、少しずついつも変化しています。
-
C-5 先方のこちらに対する要望を知る。お預りの際に注意してもらいたいことを知る。
・お客様のご要望は、詳しく正確にお伝えいただくと助かります。
・お預りの際に注意点としては、汚れやシミ、キズ、スレなどをしっかりカルテに記載していただくと助かります。
-
D-1 通常クリーニングにはない大きな特典(セールストーク)としては?
・ウォーターウォッシュですので、ドライクリーニングでは落ちない、汗や食べ物のシミなどの水溶性の汚れが落とせることです。そして、さっぱりと臭いもなく、色や素材が元(新品)に近く戻ることです。
-
D-2 ウォーターウォッシュクリーニングとの大きな違いはなんでしょうか?
・水で洗うので、安全、安心です。
-
D-3 期間や費用などがよく分からないです。
・A-6をご参照ください。費用に関しては、一度ご覧いただくと皆さん「これなら納得です。」とか「これなら安いくらいです」と感想でおっしゃっています。
-
D-4 自店では、お客様方の「承り」は極めて少なく思います。スタッフからの提案、お勧め、ご案内に関しては、全く出来ていない状況になっているのが現状です。今回参加させていただくに当たって、お客様サービスの一環として店舗への落とし込みが出来たらと思います。
・そうしてください。お待ちしています。
-
E-1 ウォーターウォッシュ可能なアイテムと不可アイテム。(不可の場合はその理由を教えていただきたいです。)
・衣類、バッグ、靴などの種類は問わず受けることができます。
・その商品に最も適したケアの方法をとりますので、水で丸洗いするものがメインですが、部分的な水洗いを繰り返して全体をきれいにしていくもの、化粧品などにも使用されているシリコーン溶剤で洗うものなど様々な方法をとります。
・水洗い不可のものとしては、水に対する染色堅牢度が極度に低いもの、縮みや型崩れが大きいものなどがありますが、同じ種類の素材でも、商品によって違います。
・素材の劣化した商品や、汚れがあまりに激しくてきれいにすることができないものはお返しすることもあります。
-
E-2 品質表示がない商品のクリーニング方法。(社内で品質表示の強化を行っていますが、強化前の商品は表示が正しく付いていなかったり、又お客様が着用していて表示が取れてしまうこともあるかと思います。その場合の対処方法を教えていただきたいです。)
・触ったり、見た感じで繊維の種類がわからないとき。
例えば、ブラウスで、シルクなのか、それともポリエステルやナイロンなどの化繊なのかが判断できないときにそれを確認する方法として、一部分を水で濡らしてみます。ポリエステルやナイロンなど吸水性のない化繊は濡らしても変化がありませんが、シルクやキュプラ、レーヨンなど吸水性のある素材は、繊維が膨らんで硬い感じになります。
また、ウールとアクリルの違いは、糸を一本取ってライターで火をつけると、ウールはたんぱく質を焦がした臭い、アクリルは石油を燃やす臭いがします。
レザーと合皮の区別がつかないときは、銀面であれば、ルーペで拡大して見ると、レザーには毛穴が見えます。そして、折り曲げたときに、レザーは人の皮膚と同じように内側に皺が寄りますが、合皮はそれが少ないです。
-
F-1 放射能クリーニングは可能でしょうか。
・原発事故で放出されたヨウ素131やセシウム137は、低濃度のものなら水洗いして取れるようです。高濃度のものは排水の問題があるため、処分するのが適切です。
-
F-2 洗い後の防虫加工等の製品加工では、他にどのような種類を対応可能でしょうか。
・撥水加工、消臭・抗菌加工、花粉付着防止加工などがあります。
-
F-3 糸の太さや編み方にもよるかと思いますが、収縮してしまったニットは修復可能でしょうか。
・収縮の程度によります。セーターで2~3センチの収縮ならほぼ戻りますが、大きく収縮しているものは、完全に元のサイズにするのは難しく、また、風合いもフェルト化など変化していることが多いので、サイズが元に近く戻っても、風合いは戻らないケースが多いです。
-
F-4 衣類の日焼けは修復可能でしょうか。また、日焼けしたレザーバッグの染色で難しい色味等ありますでしょうか。
・色ものの布地の衣類の日焼けは、その部分を染色して修復します。
繊維によって染料の定着が違うため、きれいに発色するものとそうでないものがあり、仕上がりには差があります。コーティング素材やポリエステルなどの化繊の素材は染まりにくいです。
また、白いものが日焼けして黄ばんでいる場合は漂泊して白く戻しますが、黄ばみの程度によって、どこまで戻るかが違います。
・レザーの日焼けの修復は、銀面であれば顔料でその日焼けを隠しながら周囲の色とあわせますが、日焼けの程度が強いほど厚塗りになり、質感の変化が出ますし、革が柔らかいほど、変化を強く感じます。
スエードの場合は、染料を使って、日焼けで消失した色素を補っていきます。特に水色のレザーが日焼けして黄ばんでいる場合は、その黄ばみが残ることが多いです。
-
F-5 塩素が滴下されてしまった衣類の修復は可能でしょうか。
・塩素により色抜けした部分は、染料が定着しなくなっているため、染色できないことが多いです。ごく小さい範囲であったり、塩素の濃度が薄い場合は修復できることもあります。
-
F-6 デリケートな素材のプレスについて、自宅でもできるプレス方法がありますでしょうか。
・研修の際、家庭用アイロンでのプレスをおこなう時間もありますので、その時に、どんな素材のどういうアイテムのプレスをしたいかをお話しください。
-
F-7 衣料添付の洗濯ラベルで提示されているアイロン方法や水温と、異なる方法をされる素材組成などあれば教えていただきたいです。
・ウール素材でも工房でプレスする際には、表示よりも高温でプレスする場合があります。そのほうがきれいに成形できるためですが、プレスは、温度と圧力、そしてプレスする時間の三つの要素で決まりますから、そのバランスを取りながらプレスします。
・スチーム禁止の表示も多いですが、そういうものでもスチームを使うことはあります。ただし、繊維にスチームの湿気が残ると後から皺になりますから、湿気をしっかり取ります。
・洗う温度は、素材や汚れによって決まりますので、白い綿素材のものなどで汚れが激しい時には表示よりも高温で洗うこともあります。逆に、柄物で色落ちさせたくないときは、ずっと低い水温で洗うこともあります。
・洗うことは、洗剤や漂白剤などの化学力と、温度、そして衣類を動かす機械力の三つの要素で洗浄力が決まりますから、その衣類によってバランスを変えます。
-
F-8 色落ちしそうな衣類、また色落ち止めが必要等、外観と組成で見分ける方法があれば教えていただきたいです。
・麻やシルクは色落ちしやすいですし、原色や濃色ほどよく色落ちします。綿もそれに次いで色落ちします。これらの色ものや柄物を洗うときは、塩を入れて洗ったり、氷を入れて水温を下げて洗ったほうが色落ちは少ないです。
・また、製品染めのほうがよく色落ちします。
-
G-1 一つ一つの素材に対して、どのような汚れの対処法が有効なのかを理解すると共に、簡単なシミ抜きの方法を教えていただけたらと思っています。
・素材や汚れによって、酸性やアルカリ性などの適した性質や、汚れを取る時の温度等もあるので、研修の時に聞いてみてください。
-
G-2 染み抜きの仕方を学び、その情報を店舗に落とし込めば、少しでも傷ものを減らすと共に、一つの商品が長くお店に出ることによって、販売の機会を増やせればと思っています。
・シミや素材によって、すぐ処理すれば取れるものと、何もせずにクリーニングに出したほうがいいものとがあるので、研修の時にお尋ねください。