「ダウンジャケットのウォータークリーニング」
  • 2015年01月29日

今日は早朝勉強会でした。
そこで出てきたのがダウンの話。

(襟元のブランドタグは汚れやすいところ。超音波振動できれいにします。)

お客様からの問い合わせで一番多いのがダントツで「ダウンジャケットのウォータークリーニング」です。

(洗う前、撥水が効いていないので、水をかけると浸み込みます)

そして二番目が「ダウンジャケットの変色直し・色修正」についての質問です。

今日は「ダウンジャケットのウォータークリーニング」のお話。

ダウンジャンバーやダウンコートの洗い方には、水洗いと、ドライクリーニングの2通りがありますが、商品に付いている取扱い絵表示では、ドライクリーニング指定になっているものがほとんどです。

ただ、ダウンは羽毛布団の水洗いと一緒で、汗を落とすためにやはり水洗いがいいのに決まっているのです。

各メーカーが取扱い絵表示を付ける際は、リスクを避けますので、家庭で水洗いされた時にダウンが固まったり、糸がほつれたり、表面の生地が破れたり等のトラブルの発生の危険も考慮して、あえてドライクリーニング指定になっています。

だけど、もう一度お伝えしておきます。
ダウンジャンバーに付いている汚れを考えてみると、外側には油溶性の汚れと水溶性の汚れの両方があるわけですが、内側や中身のダウンの汚れは汗汚れがメインなわけで、これが、ダウンの膨らみの減少や臭いの発生の原因になるので、本当は水洗いが望ましいです。

実際は、外側の素材がウールやシルク、レザーのものや、毛皮が使われているもの、また、ポリウレタンなどのコーティングをしてあるもの以外は本当は家庭でも水洗いできるんですよ。

(撥水加工後。水をかけるときれいな玉になり、水を弾いています。)

ナチュラルクリーンでのダウン洗いは、まずシミや汚れを前もって前処理で落し、残った皮脂汚れ等の油汚れをドライで落とします。

この後、ボタンやファスナートップなど傷つきやすい付属品には、カバーを付けて、裏返してネットに入れて地下400メートルから汲み上げた自然水を特殊な機械に通して生まれた超微細な泡と粒子の細かいクラスタルウォーターでジャブジャブ水洗いします。

こうやってドライクリーニングで、全体的な油溶性の汚れを先に落しておいてから、超微細な泡とクラスタルウォーターでジャブジャブ水洗いすると、汚れ落ちが断然よくなります。

(洗いは手で押し洗い。空気を多量に含んだダウンは水に沈めるのに大きな抵抗がありますが、力を込めて30回押し洗いします。)

そして、水洗いの最後の加工工程で、ヒノキエキスやスクアランやトルマリンが入った自然活性水「アモウ」を加えるとダウンが更にフワフワに仕上がっていきます。

また、機械で洗うだけではなく、生地がデリケートな「ヘルノ」などのダウンや、外側が「ウール素材」のダウンなどは、押し洗いしながら、ダウンの感触を確かめながら丁寧に洗っていきます。

このダウンの洗いで大切なのが脱水です。
この脱水が充分でないと、乾燥が遅れてダウンが固まったままになり、フワフワの膨らみが出ません。

表地や裏地の素材によって水が抜けにくいものもありますから、表にしたり裏にしたりしながら何度か繰り返して軽くなるまで脱水します。

(ダウンをフワフワに仕上げるには、脱水でしっかり水を切ることが大切。高速脱水機からはかなりの水が出てきます。)

ここから乾燥ですが、ここでフワッと仕上がるかどうかが決まります。
だから、5〜60度の温度のタンブラー乾燥をいかにうまく使うことがコツになります。

ウールのように濡れた状態でタンブラー乾燥すると縮むものや、デリケートな素材のものは、タンブラー乾燥の時間を短くし、手でほぐしながら立体乾燥して、乾いてから5〜60度の温度でタンブリングさせてダウンを乾燥させていきます。

こうして乾いたら表面の細かいシワなどをアイロンで取って仕上げていくわけです。

このブログを書いている時に、丁度、セレクトショップから「ヘルノのダウンジャンバーをクリーニングに出してペタンコになってしまったのでフワフワな状態に戻してほしいのですがどうでしょうか?」という問い合わせがありました。

日々、こういったダウンの問い合わせ電話が10本ぐらいはありますから、ダウンジャケットのクリーニングに対して関心が高いのだと思います。

さてと、「ヘルノ」のダウンは表地がとても薄く、糸引きや傷なども起こりやすいため取り扱いは細心の注意を払って手洗いを行いますが、この電話の件でのクリーニング店では、
ドライクリーニングを行って、乾燥時にダウンを十分にほぐすことができなかったため、ペタンコになってしまったのでしょう。

ダウンジャケットのウォータークリーニングには絶対的な自信がありますので、「うちで水洗いすると元に戻せますから、お客様には大丈夫ですよ」とお伝えしました。

さて、水洗い(ウォータークリーニング)18周年記念として3月3日(札幌三越は2月3日)から6月3日までは通常3.000円〜5.000円するダウンの撥水加工の無料サービスを実施します。

(仕上がり後のダウンが並んでいます)

今年も水洗い頑張りますからダウンジャケットを全国からいっぱい出してもらいたいですね。