「バッグとカビ」
  • 2015年06月29日

Q:起毛のレザーバックで色は白です。全体的に赤カビがあったのが薄茶
色っぽい色に変色し、またところどころシミがある状態です。

そちらでクリーニングしていただいて元に近い色に戻りますか?また、クリーニングによりレザーの質感などが損なわれることはないでしょうか?

A:起毛の白いレザーバッグにカビのシミがあるということですが、お送りいただいたメールの内容ですと、カビは革に深く入っているようですね。

表面に薄く生えている程度ですと、スエードの表面を軽く削ってカビが取れる場合もありますが、深く入っている場合、カビの色素は強く取れにくいため、それを取ろうとすると漂白などの強い作業が必要で、レザーがそれに耐えられませんから、元の状態に戻すことは難しいと思います。

起毛ではなく、スムースレザーのバッグですと、白い顔料を塗ってシミを目立たなくすることもできるのですが、起毛素材を染色する染料は、顔料とは違い、下地の様子が透き通って見えますので、シミを隠すことができません。

また、染料には白色が無いため、染料で白く染めるということはできず白くする場合は漂白をすることになります。

以上のように、白いスエードのバッグの赤カビを取って元通りにするのは難しいと思います。

Q:.レザーのハンドバッグのクリーニングについてご相談がありす。保管状態が悪かったようで、一部カビが生えてしまいました。高価なバッグ(シャネル)なので、お金をかけてでもきれいにできれば、と思っているのですが、御社にお願いすることはできますか?

このような場合どのような処置でクリーニングされるのでしょうか?よろしくお願いいたします。

A:レザーバッグにカビが生えてしまったということですが、この場合の基本的な方法としては、カビの部分のしみ抜きを行ってから全体をクリーニングし、抗菌、消臭も行います。

カビの種類や、程度によっては完全には取れない場合もあり、スムースレザーであれば顔料を塗ってカビを見えなくします。

スエードの場合は、表面に軽く生えている程度なら、ブラッシングしたり、起毛の表面を薄く削ることでカビを取ることもできますが、革に深く入っていると取ることは難しいです。

また、カビの臭いが強い場合、洗う時には消臭・抗菌効果のある洗剤を使いますし、洗った後も、消臭・抗菌剤の噴霧を繰り返して、臭いを取っていきますが、場合によっては、消臭に1カ月以上の時間がかかったり、また、取りきれない時もあります。

バッグの革質や色、カビの生えた位置などによっても対処法は変わってきますので、よろしければ一度こちらまでお送りいただけますでしょうか。拝見してお見積もりをお出しいたしますので。

Q:革製のカバンをお願いしようと考えています。しばらく使っていなかったため、ほぼすべての金具、金属部分に緑青が発生しています。ウォータークリーニングに出せば、この緑青も取り除いていただけるのでしょうか。

A:バッグの金具の緑錆を取るご要望について、金属部分の緑錆を取ることは可能ですが、入り組んだ部分や、ハトメと革の境の部分など、作業の難しいところは残る場合があります。

また、レザー部分に付いた緑錆も取りきれない場合があります。それ以外の部分の緑錆はかなり取れると思いますが、錆の程度によっても違ってきますので、詳しくは、実際に拝見してからお見積もりをお出しします。

Q:しばらく使わないで保管していたケリーバッグを出してみると、全体にカビが生えていました。このカビを取ることはできますか?また、クリーニング後はどのように保管すればいいですか。

A:カビにも種類があり、衣類やバッグに生えるカビは20種類ほどですが、その種類によっても取れるものと取れないものがあります。

一般的には、カビは白カビ、黒カビなどと色で呼ばれていますが、白カビは取れやすく、青→赤→茶→黒と色が濃くなると取れなくなることが多いです。

また、カビの胞子は空気中にもいくらでもあり、バッグにはいつでも、カビの胞子がくっつく状態にあります。
その、くっついたカビが繁殖すると、目に見えるようになって、「カビが生えた」となるわけですが、繁殖するには、高温多湿、そしてカビの栄養になるものが必要です。

高温多湿は、夏場の日本ではどこでもあてはまりますので、後はカビの栄養となるものがあれば繁殖するわけです。

レザーやウール、シルクなど天然繊維はそのままカビの栄養になりますし、ポリエステルなどの合成繊維でも、汚れが付いていると、カビの栄養となって繁殖します。

また、カビは、栄養分を吸収する時に酵素を分泌して分解するため、その酵素によって繊維が傷みます。

ですから、カビを取っても、カビの跡が点々と色が抜けていたり、表面がくぼんでいたりすることが多いのです。
表面に付いているカビ自体は、抗菌洗剤で洗ったり、クリーナーでクレンジングしたりすれば、取ることはできますが、カビが深く根を張っているようですと、取りきれなかったり、カビの臭いが強く残りますので、オゾン殺菌・消臭をはじめ、様々な抗菌消臭成分を使ってカビと臭いを取っていきます。

お問い合わせのケリーバッグも、長く保管されていたようですと、おそらく、カビを取っても、その跡が色抜けしていると思います。

その色抜けを見えなくするには、通常は顔料を塗ってカビの跡を隠す方法を取りますが、表面に凹凸がある革は、一色に見えても、山は色濃く、谷は薄くなっているため、色を塗る場合、山の色に合わせても、谷の色に合わせても色が合わず、違和感が出てしまいます。

ですから、カビの跡が薄い場合には、色を塗らない方が自然で目立たない場合もあります。

どういう風な処置をすればいいかは、バッグを拝見してからご提案させていただきます。

最後に、クリーニングの保管方法は、いつも使われるのが一番カビの生えない方法ですが、しばらく保管される場合は、時々取りだして、から拭きしてカビの胞子を取り除かれると繁殖を防げますし、カビ防止剤を含んだクリーム(コロンブスのアロマクリームなど)を塗っておかれると効果があります。

ところで、これから梅雨を迎え、バッグにカビが生えやすい時期です。ご自宅に保管されると、どうしてもカビが心配という皆様には、ナチュラルクリーンのクローゼットルームがお勧めです。

きれいにクリーニングしてから、温度と湿度をしっかりと管理したクローゼットルームで、次にお使いになる時まで、安心してお預けいただけます。

保管料金は、バッグ一点が、半年間のお預かりで2200円(税抜き)です。

今、大人気のスタイリスト。大草直子さんのスタイリングブック2に、ナチュラルクリーンが、おしゃれを助ける最愛ショップとしてご紹介いただいています。