「法衣のケア」vol.4② -白衣の裾に泥はねのシミ-
  • 2012年12月28日

足元の悪い中でのお参りもよくありますから、法衣の裾に泥はねが付くこともあります。
この「泥はね」も、取れにくい汚れの代表格です。
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泥はねは、水分と油分の混合物ですが、その中身は様々で、都市部では、大気中のばい煙や車のオイルなど油汚れの割合が多く、田舎では文字通り土の成分が多くなっています。
どちらも取れにくさの原因は、煤や土の粒子などの不溶性の成分が繊維の奥に入り込むことですから、時間をかけてシミの成分を浮かせてから洗います。

足袋の場合もそうですが、洗剤をつけ置きすると効果があります。
泥汚れ用の前処理洗剤や洗濯用石けんでもいいですが、今回は、松井化学㈱の「カーボイル」注1)という洗剤をつけ置きしてみます。
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これは、その名の通り、カーボンとオイル、すなわち煤などと油汚れなどの複合汚れに効果がある洗剤で、少し粘り気のある液体です。

そのままで滲んではこないですが、角がなく生地を傷つけないへらのようなもので軽くこすってやると、輪郭がボケてきます。
それから手で揉んだ後、水で洗い流します。
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これできれいに取れました。今回は10分くらいつけ置きしましたが、大量にシミが付いた時や、古いシミの時はもっと長く、30分~1時間くらい置いてから洗った方がよく取れます。

注1) カーボイル(4kg、2625円(税込))
水洗いする時に、油汚れ、カーボン汚れを強力に除去します。
衿汚れや泥はね汚れには、直接塗布してつけ置きしてから洗います。
中性で色落ちの心配が少ない洗剤です。

注1の注文やお問い合わせは松井化学㈱
   TEL 06-6438-7305 (9:00~17:00 土・日・祝日除く)

注2)カーボイルを入れる容器はホームセンターの工具コーナーに置いてある、オイルさし(60円)を使っていますが、調味料入れ等でも代用できます。