「ウールセーターのシミ取り」
  • 2011年03月09日

 今回のお題はボスのウールセーター(ポール・スミス)。


 ボスはダボッとしたタイプが好きでなくて、こちらも身体にフィットする薄手のニット。
 薄いクリーム色ですが、タートルの首の内側や脇が少し黄ばみ、袖口の茶色のシミは、料理を作っていて何かが付いたか、食べている時に付いたドレッシングかしょう油のようです。また、裾近くには点々と油のシミがあります。


 全体的にもちょっとくすんだ感じなので、すっきりさせたい。ということで、どこまできれいになるか、いざスタートです。
ワイドハイターの「シミすっきりスプレー」を噴霧します。


 そして、袖口の茶色いシミには、油汚れに強い台所用中性洗剤を塗布。


 食べ物のシミで時間が経っているものは、油を分解するだけではなくて、漂白も必要なので、「トップ・シミ汚れプレケア」を付けます。


 裾近くの油じみは、アーユルベーダのオイルマッサージで使うヒマシ油が付いたもの。
 ヒマシ油は酸化するのが早く、時間が経って変色してくると取れにくくなりますが、まだ台所用洗剤だけで取れそうです。


 それぞれのシミに適当な洗剤や漂白剤を付け終ったら、くすみをすっきりさせるために、全体を浸け込みます。
 30度くらいのぬるま湯5リットルに「ワイドハイターEX」を50cc、「アクロンおしゃれ着洗い」を12.5cc入れて、30分ほど浸け置き。



―ここでお勉強タイム―
 今回使った、「ワイドハイターしみすっきりスプレー」「トップ・シミ汚れプレケア」「ワイドハイターEX」は、いずれも過酸化水素を主成分とした酸性の漂白剤。
 これらは、アルカリに弱いウールやシルクにも使える漂白剤です。
 シミの範囲の広さや漬け込みなどの用途によって、スプレータイプとスポンジヘッドタイプ、液体濃縮タイプを使い分けましたが、成分的には同じようなものなので、「ワイドハイターEX」一本で、シミに直接付けるのと漬け込みの両方に使ってもかまいません。

 また、アクロンは中性洗剤。ウールやシルクも洗える数少ない洗剤の一つ。
 液体の漂白剤に付け込む場合、漂白剤だけでは汚れを落とす力は弱いので、汚れのあるものは中性の洗剤と一緒に漬け込んだ方がきれいになります。

 シミに直接付けるタイプのラベルには、「漂白剤を付けたら時間を置かないですぐに洗うこと。」と書かれています。
 時間を置くと、生地が変色や脆化したり、色柄が落ちたりすることがあるためですが、今回のシミは取れにくいものだったので、様子を見ながら10分ほど置いてみました。
 あまり長い時間は置かないほうがいいでしょう。
―お勉強タイム終了―

 漬け込みが終わったら、水をためて手で押して濯ぎ、脱水してから、ソフターを溶かした水の中に入れ、もう一度脱水し、シワを伸ばして乾燥します。

 仕上りがこれ。
 袖口や裾のシミも取れ、首周りも全体もすっきりしています。