- 2011年03月23日
「このベルト、裏側が黒くなったからきれいにしておいてくれ。」

と、ジーンズを穿きかえていたボスから渡された仕事時に着用している汗染みベットリの黒いベルト。
買ったのは「ブルーメル」という、京都の裏路地で、ひっそりと、こだわりのアイテムを揃えているお店です。

ブランドのaltopratico(アルトプラティコ)は、イタリアで様々なブランドのOEMを手掛け、特にエキゾティックレザーのハンドメイドが逸品。
ベルトの先の方の裏側が確かに黒くなっていますが、この辺りは、ベルトを締めた時に、二重に重なるところ。
摩擦で表側に塗ってある黒い塗料が付いたようです。

「代表、これは革の色が付いていますから、取ろうとしたら、裏側の茶色い色も取れてしまいますよ。」
「取れてもいいよ。削ってでもいいから取ってくれ!」
それでは思い切って行きましょう。
とはいっても、もしかしたら削らないでも取れるかもしれないので、まず、革の汚れ落とし用のクリームを使ってみます。

このライニガークリームは汚れ落としとしては結構強力なクリームなのですが、黒いところが少し薄くなったくらいであまり変わりません。

それから、ベンジンやアルコールも使ってみましたが効果なし。
砂消しゴムでこすっても効果はもうひとつです。
こうなれば最後の手段。
サンドペーパーで削り落とすことにします。
サンドペーパーは2000番。目の細かいペーパーにしました。
目の粗いものだと、シミはよく取れますが、革の毛羽立ちが大きくなってしまいます。

これを小さく切って二つに折り、シミのところをそっと削っていきます。
この時、同じ箇所ばかりをこすり過ぎないように、シミの取れ方と革の毛羽立ち方の両方を見ながら少しずつ取って行きます。

黒い色が大分目立たなくなったら、荒れた革の面をアイロンで整えてやります。

温度は120度くらいで、スチームは使わず、革に当てている時間は2~3秒にして、少し力を入れて押さえるようにしてアイロンを当てます。
次に、削れて白くなったところにアクリルカラーで色をつけていきます。

こげ茶、黒、黄色の3色を混ぜ合わせて色を作り、筆で色を塗ってから指でこすって色を革に馴染ませると自然な感じで黒さは目立たなくなってまずまずの出来上がり。


代表に見せると、「おっ、いいじゃん。今年の繁忙期もこれで腰回りビシッと決めて!!」
とても喜んでもらって、めでたしめでたし。



