- 2011年03月09日
今回は、革が硬くなった時はどうするかというお話。
このスタジャン、20年くらい前のものです。
何年振りかで着ようと思って出してみると、袖の牛革がカチカチに。
湿気や夏場の暑さで革が硬化したようです。
―ここでお勉強タイム―
革も布地と同じように繊維で出来ています。
布地は縦糸と横糸で織られていて平面的ですが、革は繊維が3次元的に絡みついた構造になっています。
そのため、布地は切れ端をまつっておかないとほつれてきますが、革は切ったままでもほつれません。
革を折り曲げると、この繊維同士が擦れ合うわけですが、繊維同士の滑りが悪くなると、革は硬くなります。
柔らかくするには、滑りをよくすればいいので、その一つの方法は、革を揉み解してやること、もう一つは、油分を与えて繊維同士の滑りをよくすることです。
―お勉強タイム終了―
このスタジャンの革はかなり硬くなっていて、一筋縄では行きそうにないですが、まずは、デリケートクリームを塗りこんで繊維を潤滑にします。
このクリームは浸透性が高いので皮を柔らかくしたい時には効果があります。
これで少し柔らかくなりましたが、着れる状態にはまだまだ。
それで、今度は揉み解します。
手で時間をかけて揉み解してもいいのですが、手っ取り早いのは、タンブラー乾燥機で回してやる方法。
乾燥機の中でバタバタと回りながら、揉まれたりたたかれたりしている間に柔らかくなります。
さっそくコインランドリーに行って、中温で10分ほど回してみると、先ほどよりかなり柔らかさが出てきました。

これで着れないことはないですが、さらにもう一段階柔らかくしたいので、コロニルのシリコンポリッシュというクリームを使ってみます。

このクリームは、古くなって油分が抜け硬くなった革にとても有効で、ラノリンが革に潤いを与え保護し、シリコンが防水性や潤滑性を与えるというものです。
いい感じに仕上がったのでまた着れそうです。






