- 2011年04月07日
ある停電の夜。
子安庵では、ボスと社長と僕の3人で、蝋燭とランタンの灯りの中で食事中。
この雰囲気は、気分を子供に戻し、いろんなメガネをかけ合っては、
「意外と似合うぞ。」「全然合わん。」などとワイワイやっています。
ふと見ると、カーテンレールの端っこに白いキャップがぶら下がっています。
これは、ボスの草刈り用の帽子で、ずっとそこに置いたままになっていたものです。
今度は、この帽子をかぶりながら、「似合う、似合わない」とやっていたのですが、
よく見ると、相当汚れて黄ばんでいます。

「この帽子をきれいにしておいてくれ。」
いつものようにボスからの依頼です。
ほこりや汚れや、料理の時に飛んだ油など、
いろんなものが合わさって黄色くなってしまっているので、
ちょっと手ごわそうです。
それで、黄ばんだ時の強力な方法、「石鹸での煮洗い」を
やってみようということになりました。
「煮洗い」は、以前は結構やっている人もいて、鍋の中のお湯に石鹸を溶かし、
白いシャツなどを入れて火にかけ煮込みます。
すると、なかなか取れない油分などが、
高温で溶け出して、白くなります。
素材は綿か麻のものに限ります。
化繊の入ったものには使えないのでご注意を。
この帽子も鍋で煮込んでもいいのですが、煮込む最中は、
熱湯が飛び散ったりして結構危ないため、
もう少しうまくできないかと考えました。
そこで思いついたのが、クーラーボックスを使う方法。
まず、クーラーボックスの中にビニール袋を入れ、
その中にポットから熱湯を注ぎます。

温度は少し下がって、60度をちょっと超えるくらい。


ここに石鹸を入れて、よくかき混ぜて泡立てます。
石鹸で洗う時は、よく泡立ててから洗わないと、
汚れ落ちは悪いですから、覚えておいてくださいね。
そして、このビニール袋の中に帽子を入れて、
クーラーボックスの蓋を閉め、
一晩置いておくことにしました。

クーラーボックスを使うのは、温度を下げないため。
洗面器やバケツでは、すぐに温度が下がって、
石鹸の効きが弱くなってしまいます。
次の朝、クーラーボックスを開けると、
石鹸液はかなり茶色くなって汚れが出ています。
帽子は汚れが取れてさっぱり。
黄ばみも消えています。

石鹸液から取り出した帽子は、一度脱水し、
それから水で二度濯いでから乾かします。
乾かす時は、大きさが帽子と同じくらいの鍋やボールにタオルを巻いて、
それに帽子をかぶせると、形が崩れずきれいに乾きます。


きれいになったこの帽子は、次は社長がかぶることになって、お喜びです。




