EMMETI/エンメティのムートンダウンのケア方法 その1 ~前身頃のシミ抜きと全体ケア~
  • 2014年04月17日

今回、インテレプレアソシエイツ社からのご依頼で、ファッション誌でよく見るEMMETI/エンメティの古いシミ汚れが厳しい「ムートンダウンのケア」をお引き受けいたしました。
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ちなみに、ファッション雑誌でいつもエンメティのコレクションを着用しているのは、オーナーのマッシモ氏で、さすがに本家本元、カッコいいですね。

エージェントの方とお話していると「へえ・・そうなんですかぁ・・」、以前うちの取引会社でもあるSにいらっしゃった方で、うちの会社の技術内容をよくご承知なので、「御社ならば、安心してお任せ出来ます」とのことでした。その有難い言葉にこっちも気合いが入ります。
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≪インテレブレアソシエイツ社HPより転載≫
EMMETI/エンメティの「ムートンダウン」は「ゴージャスなムートンと、軽量かつ保温性に優れたダウンをミックスする事で、全く新しいライトウエイトラッグジュアリーを実現しました。
ムートンには世界最高級とされるスペイン産羊皮を採用し、羽毛にはダウン90%、フェザー10%で混合されたポーランド産グースダウンを採用。ナイロンには従来のアウターの約半分の重量を実現したラミンテス社(イタリア)開発の超軽量素材「スーパーライト」を採用しています。」
≪転載終了≫

さて、ケアのご依頼を受けた今回のEMMETI/エンメティの「ムートンダウン」は、前身頃のダウン部分と、袖口のムートン部分それぞれ結構落ちづらそうな厳しいシミがバッチリありました。

ダウン部分の前身頃のシミ二か所は何か油っぽい液体がついたようなシミで、油性処理と水性処理を何度も繰り返して行うことによって少しずつ少しずつ取れていきました。

従ってこのシミは油分と水分の混ざったシミ(例えばドレッシングのようなもの)のようです。

一部この方法だけでは取りきれないシミは他の方法(樹脂系のシミ抜きや酵素など)を使って落としていきます。
ダウンの場合はシミ抜き剤自体が残って、後でシミとして浮き出てくることがあるので、後処理をしっかりしておくことがキモなのです。

そして、今回の「ムートンダウン」は水洗いやドライ洗いは行わず、風合や質感を保つために全体ケアをすることにしました。

ケアの場合、まずは内側の汗をかく部分は拭き取り用の洗剤で拭き取り、ダウンの外側も拭き取りできれいにしていきます。
「ムートンダウン」は名前の通り、ダウンとムートンの異素材の組み合わせであり、ムートンの質感を新品時のままできるだけ保つためには、汚れの少ない間は丸洗いするよりはシミや汚れのある部分をシミ抜きし、全体的な汚れは拭き取りなどでケアする方がベターです。

着用を重ねて、全体に汚れが激しくなってきた場合は、やはり全体を洗う事になりますが、ダウンはドライクリーニングでも水洗いでも脱水しにくく、少しでも汚れが残ると、ダウンとムートンの境の部分に輪じみができやすいのです。
そのため、ダウンに染み込んだ汚れを手洗いでしっかり落とすとともに、専用の高速脱水機で脱水し、輪じみを防いで素早く乾燥させないといけません。これには結構技術が必要となります。

また、全体を洗う場合にはムートンは洗う前に比べて全く同じ状態ということは難しく、着用に差支えるほどではありませんが、やはり色合いや風合いなどが幾分は変化します。

ですから、そのことをご理解された上で、やはり着用を重ねて汚れた「ムートンダウン」は、若干のムートンの変化があるにしても全体がキレイになる全体洗いを行った方が印象はいいです。

やはり汚れるとどうしても汗臭くなりますからね。

また、まだ新しく、ほとんど着用されてないものにシミが付いたような場合は、今回のように、
部分的なシミ抜きと、拭き取りによるケアの方が絶対にお勧めです。
つまりケースバイケースですが、まさにEMMETI/エンメティのムートンダウンのコンセプトである「エレガンテ・スポルティーヴォ」を尊重するためには、洗うよりはシミ抜きとケアに小まめに出されることをおススメしておきます。
(つづく)
次回は「EMMETI/エンメティのムートンダウンのケア方法(完結編)」ご紹介します。
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