「撥水を立たせる」
- 2011年09月15日
「また、仕上げ頼むよ~! これは、撥水もよろしくね・・・・・。
しっかり、撥水を立たせてや~!」と、
クライミングパンツがまたはけるようになってご機嫌の松村さん。
「撥水を立たせる。」とは、撥水剤の疎水其を立たせるということで、
生地表面にアイロンで熱を加えて、撥水の効果を高めることを言います。
しっかりと撥水の効いた生地は、まるで蓮の葉のように表面を水が転がります。
蓮の葉は、表面に1mmの数十分の一の細かい毛(じゅう毛)が張り巡らされており
水を押し上げる働きで空気がたまり葉面が濡れず、水自身が丸くなる表面張力とが
相絡まって水や汚れを弾き飛ばし、雨水を受ければ丸い水玉となります。
この働きは「ロータス効果」と呼ばれ、撥水・撥油や塗料などの分野で水や汚れを弾き、面を保護するための研究が続けられています。
今回のハットでは、コロニルのナノスプレーを使いました。
生地表面の色が変わるぐらいムラ無くしっかりとスプレーしたら乾燥です。
最近市販されている撥水スプレーは、撥水剤を溶かす溶剤への規制が厳しくなっていて
揮発性の高いものは口や鼻から吸い込み易いため、人体に悪い影響を与えるということで
使えなくなっています。
規制のため、揮発性の低い溶剤を使用している撥水スプレーは乾きづらく、ムラが残ることもあるので注意が必要です。
もし、ムラが出来てしまったならば、もう一度洗ってやり直しをしてください。
乾燥が終わったら、表面にアイロンを軽く当てて仕上げます。
アイロンで撥水を立たせたら、効果を確認するために手に水を持ってハットに掛けます。
コロコロと水を丸く弾いていたら完成です。
「松村さん! いい弾きしてるでしょ・・・。」
次の投稿へ >>







