第一回『路地奥シネマなレトロなラーメン』
  • 2011年03月29日

NC共感サポーター、

京都のオキヒデです。

最近、祇園のサウナを覚えまして・・・。

素敵な日帰り温泉施設が流行る今日この頃、

さほど…綺麗でもない古いサウナで繰り返し汗を流し、

格安の、
しかも誰に当たってもなかなか上手な
マッサージを半ばスヤスヤ寝ながら受け、

終わったら、サービスドリンク!の、
レモンチューハイを、

ちゃんと分煙された禁煙室の、

いつもは見ないテレビの全チャンネルの並ぶ
リクライニングシートでいただきます。

うーん・・・まさに周りを見渡すと、これが「 おっさん天国」。

ぶらり祇園を歩いて気になっていた、
薄暗い路地の赤ちょうちんに、中華そば の文字。

一度ふらっと寄ってから、

そのしみじみ美味いやや甘口の醤油と魚介の、
やさしい中華そばがたまに食べたくなります。

和ガラスの引き戸をガラガラとあけると、
小さなカウンターで6席ほど。

奥に2畳ほどの小さな小上がりにちゃぶ台。

昭和3~40年代の枯れた雰囲気が、なかなかいい。

小屋っぽくボトルが並ぶので、
まずは芋焼酎をロックで頼みます。
あてにキムチ焼豚。

美味しい焼豚です。

つまみながらなんとなく目をやるカウンターや棚には、

ハリウッドの王道映画から、
ヴェンダースなどの渋いヨーロッパ系ロードムーヴィや、

日本の名作やアングラ作品まで、
様々なビデオが並んでいます。

今回は店内のテレビでは、
眠狂四郎?
僕はよく知らないんですが、

コテコテな昭和フィルムやってましてぇ、
ちらちら見ながら面白かったですねぇ。

どうも調べてみたら、
ここの店主さんは、
もともと映画も撮っていた方みたいです。

映画ばかりじゃなく、
ルーリードなんかの渋いロックもかかっていて、
妙にリラックスしてきます。

そして中華そば、
飲んだあとにもぴったりな、

しなやかな麺に旨味エキスが豊富なだしが、
よく絡んできて、
のど越しにも悦びが。

最近流行りのスタイルではないけど、

とてもアップデイトされた味わいです。

あぁー、
とスープを飲み干したら、
そそくさと、
帰ります。

店主は若くて、
40代くらいのでも眼鏡青年風。

オーダーを聴いて

「はい」

「ラーメン置きますよ」

くらいしか喋らず、
黙ってグラスを置いてくれるその静かな間合いが、
またいいんですね。

優しく放っといてくれる。

いつも写真は、
「日記にしたいので」と
声をかけて撮らしてもらうのですが、

今回は店主がちょっと外した隙に
そっと撮らせてもらいました。

スイマセン。

京都らしい、
あるがままな空気をベースにした、
やさしい路地裏シネマのレトロなラーメンでした。

今日の一言は、
「常識的集合意識にあわせたがらない
都気風のこだわりを垣間見た」かな。

ではまた。

記:オキヒデ