ジャケットの「染み抜き」
「SHIBUJAKE(柿渋染ジャケット)染め替え」
  • 2014年06月16日

■入荷日・・・・4/18
■お客様・・・・M様(大阪府)
■品 物・・・・ミツルストラーノ/ジャケット
■カラー・・・・ベージュ
■素 材・・・・(表地)麻100%
         (裏地)ポリエステル、キュプラ
■要 望・・・・色をブラウンに染め替えたい。
        上前ラペルの不明な染みと両脇の汗染みを取ってほしい。
        カジュアルにざっくりとした洗いざらしのイメージで、
        エルボーのレザーなどは成り行きで。
■技術内容・・・ラペルと両脇のしみ抜き後、オリジナルな染め直しをします。
        詳しい内容は下記の通り(制作期間約2カ月)。


クリーニング会社に出してラペルに逆にシミが付いて帰ってきたそうです。
ラペルの裏は表面のシミ抜き溶剤での脱色が見られます。


*染料にての染織 あまり奇抜性がない。もっと、変化がほしい。


*無臭柿渋にて、ゴワ感とあり得ない染めムラをこしらえる作戦。


*均一にならないよう、刷毛で濃い 薄いの重ね塗りをしているところ、右は、乾かして、その上に塗っているところ


*当たり前の染まりでは面白くないので、わざと縦じわにしてこのままで乾かす。


*太陽の光に当てて 酸化発色を促す。
*生地に定着を促進


*無臭柿渋なのですが、若干これだけ何重にも濃く染めてゆくと、匂うものがあります。
それは、何日も太陽の光に当て、風を通しなんとかここまで抜きました。
本藍の匂いとおなじように渋の自然の味としてとらえてください。
番傘の懐かしい匂いと思ってください。渋が固まると、どうしても硬化になります、それは、生地が傷まない程度にテンコ鎚でたたいて、砧打ちの感覚で腰を落としていきます。柔らかく体になじますようにするということです。


*上写真のままでは、このSHIBUJAJE(柿渋染ジャケット)には合わないとおもったので、樹脂系顔料で、焼けたような感覚に塗り込み、投光機で乾かし塗装しました。


最後に採寸すると、身丈、身幅、袖丈を計りましたがおよそ約3センチぐらい縮んでいます。染め込みの場合、この縮の発生はどうしょうもないと言っていいですね。いつものことですが。


ジャケットを人体成型乾燥機にセットして身丈、身幅、袖丈をじわりじわりと伸ばしていって縮は1センチまで戻りました。染めの場合、縮は1~1.5センチは許容範囲なので、このあたりでムリをせず風合いを損なわように全体のディテールのバランスを修正していき、やっと洗いざらし風のSHIBUJAKE(柿渋染ジャケット)の完成です。どう?手間かかるでしょう。

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