桜が散り、ゴールデンウイーク前の今、
京都に ふと呼吸をするような 落ち着いたこの貴重な週、
5月に向かって大切な仕込み かえし をつくる仕事をしています。
かえし 簡単にいうと おつゆの元ダレみたいなものです。
かつをの出汁にこの かえし を合わせておつゆを作ります。
さて やろかというときに 早朝から夜中までののNCさんから怒られそうですが 笑
ふと 緑を観たくなり、 京都の盆地を超えて、鞍馬の緑…から峠を超えて、
花背の里の細道に入ったところで 蕎麦屋の看板発見。
急に空腹感も来て、 これは… と入ることに。 (^-^)

古民家を綺麗にコーディネイトし、アンティークがそこかしこに置かれ、
また 縁側からの苔も心地よい場に へぇ〜! っと 既にみんなを招待したい気分で ワクワクしながら
お蕎麦を注文。
美味しい食前酒に前菜を頂き、 気持ち落ち着いたところで 運ばれた、

季節の梅そば、 薬味に みょうが ごま しその刻んだのに、
つゆには 梅がほぐしてあります。

そばには 京都らしく山椒の実が打ち込んであり、 クセになるような香りと食感を楽しみながら、
その つゆが キリッとしてうまかった。…
一気に食べました。

味わいを感じる “舌の分布図”がありますが、
その舌に忘れていた部位の刺激、 心地よい空間を思い出させる 味わいでした。
人は ある時忘れて、 また発見や 心地よい思い出し を味わえます。
でも 心地よさは 深めていけるように 思いますね。
ごちそうさまです。