夢
夜のうちに降った雨で、小川の水が泡を立てて
あふれんばかりの勢いで流れている。
雨で洗われた若葉の緑が、目に飛び込んでくる。
小川の辺りにある、ひなびた食堂で朝食でもと思い、
中をのぞくと、中は人氣も無く薄暗い。
しばらく連れのものと、どうしたものかと思案していると、
ネットで観たあの写真がれきの中の広々とした一本道を
一人肩を落としうつむいて歩く、男性の姿が急に目の前に現れる。
私は連れのものに、一本道のずっと先に見えるあの明かりを目指して
「とにかく行かなければ行けないんだ」と何度も何度も言っている。
でも姿の見えない連れのものは、私の言葉は伝わっていないのが分かる。
ここには早朝に着いたはずなのに、すでに日も落ち始め、私は焦り
自転車を漕ごうと、何度もペタルに足を載せるが漕ぐまでには至らない。
突然、目の前にあのうつむいて歩く男性の写真が再び現れた。
私は雨音で目覚めた。
夢だったのだ。
姿の見えない連れのものは、あのうつむいて歩く男性だったのだろうか。
被災して生きる目的を失った心には、まだ私の言葉は伝わらなかった。
とにかく「仏の灯火を目指して前へ進もう」
という思いは今はまだ伝わらなかったのだ。
あふれんばかりの勢いで流れている。
雨で洗われた若葉の緑が、目に飛び込んでくる。
小川の辺りにある、ひなびた食堂で朝食でもと思い、
中をのぞくと、中は人氣も無く薄暗い。
しばらく連れのものと、どうしたものかと思案していると、
ネットで観たあの写真がれきの中の広々とした一本道を
一人肩を落としうつむいて歩く、男性の姿が急に目の前に現れる。
私は連れのものに、一本道のずっと先に見えるあの明かりを目指して
「とにかく行かなければ行けないんだ」と何度も何度も言っている。
でも姿の見えない連れのものは、私の言葉は伝わっていないのが分かる。
ここには早朝に着いたはずなのに、すでに日も落ち始め、私は焦り
自転車を漕ごうと、何度もペタルに足を載せるが漕ぐまでには至らない。
突然、目の前にあのうつむいて歩く男性の写真が再び現れた。
私は雨音で目覚めた。
夢だったのだ。
姿の見えない連れのものは、あのうつむいて歩く男性だったのだろうか。
被災して生きる目的を失った心には、まだ私の言葉は伝わらなかった。
とにかく「仏の灯火を目指して前へ進もう」
という思いは今はまだ伝わらなかったのだ。
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