「あらためてどうぞよろしくお願いします」4/24(金)
09:27, Friday, Apr 24, 2015 ¦ ¦ コメント(0)
「天地は一指なり、万物は一馬なり」(斉物論)
命のあり方は、誰でも同じでなんの差別もない
人差し指は、だれの人差し指も、同じ働きをして、なんの差別もない。
1頭の馬の走り方は、どの馬の走り方とも同じで、4本の足を動かして走る。
自然の生命のあり方は、誰でも同じで、なんの差別もない。
人間の人差し指は、みな同じように糊をこねる。
ものを指し示す。鼻がかゆいと、うまく掻いてくれる。
カギ型にして、ものを引っ張る。ボタンを押してくれる。
天地自然がつくってくれた人差し指の働き方は、
まさに一本の指のごとく、誰でも同じなのだ。
なのに、他人の指をみると、あれは、おれのものじゃない……
といって、平気できずをつける。
そして、自分の指だけが、指だと思って、自分の指だけを大切に守る。
指だけではない。見る目の働きも、聞く耳の働きも、嗅ぐ鼻の働きも、
舌で味わう働きも、心の働きさえ、天地自然がつくってくれたもので、
善人だろうが、悪人だろうが、まったく同じだ。
なんの差別もない働きなのである。
自分の一本の指も、天地自然の一指である。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
人差し指は、だれの人差し指も、同じ働きをして、なんの差別もない。
1頭の馬の走り方は、どの馬の走り方とも同じで、4本の足を動かして走る。
自然の生命のあり方は、誰でも同じで、なんの差別もない。
人間の人差し指は、みな同じように糊をこねる。
ものを指し示す。鼻がかゆいと、うまく掻いてくれる。
カギ型にして、ものを引っ張る。ボタンを押してくれる。
天地自然がつくってくれた人差し指の働き方は、
まさに一本の指のごとく、誰でも同じなのだ。
なのに、他人の指をみると、あれは、おれのものじゃない……
といって、平気できずをつける。
そして、自分の指だけが、指だと思って、自分の指だけを大切に守る。
指だけではない。見る目の働きも、聞く耳の働きも、嗅ぐ鼻の働きも、
舌で味わう働きも、心の働きさえ、天地自然がつくってくれたもので、
善人だろうが、悪人だろうが、まったく同じだ。
なんの差別もない働きなのである。
自分の一本の指も、天地自然の一指である。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

20:40, Thursday, Apr 23, 2015 ¦
「もの、あれに非ざるはなく……」
「もの、あれに非ざるはなく、もの、これに非ざるはなし」(斉物論)
「いい」ものが「悪く」なり、「悪い」ものが「よく」なる
どんなものでも、見方によって、同じものがそのときの都合によって、
「あれ」になったり、「これ」になったりする。
「これ」を遠くにいる人は、「あれ」とよぶであろう。
逆に、ここから遠くにあるものを「あれ」という。
が、遠くにいる人は「これ」とよんでいるのである。
人間は、つねに自分持ちの「是非善悪」の考えを
ふりまわしているが、単に、それぞれの見方が違うだけで、
実際のところは、どれが悪いのかは、わからない。
むかしは、運動しているときは、水を飲むな、といわれた。
今日では、大いに飲め、そうしないと脱水症になるといわれる。
むかしは、病気の後は、なるべく、安静を守れ、といわれた。
今日では、少しでも早く動けといわれる。
「いい」「悪い」は、時代とともに、すぐ変わってしまう。
時代が変わると、「いい」ものが「悪く」なり、
「悪い」ものが「よく」なる。
いい、悪いは、広く長い目で見る必要がある。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
「いい」ものが「悪く」なり、「悪い」ものが「よく」なる
どんなものでも、見方によって、同じものがそのときの都合によって、
「あれ」になったり、「これ」になったりする。
「これ」を遠くにいる人は、「あれ」とよぶであろう。
逆に、ここから遠くにあるものを「あれ」という。
が、遠くにいる人は「これ」とよんでいるのである。
人間は、つねに自分持ちの「是非善悪」の考えを
ふりまわしているが、単に、それぞれの見方が違うだけで、
実際のところは、どれが悪いのかは、わからない。
むかしは、運動しているときは、水を飲むな、といわれた。
今日では、大いに飲め、そうしないと脱水症になるといわれる。
むかしは、病気の後は、なるべく、安静を守れ、といわれた。
今日では、少しでも早く動けといわれる。
「いい」「悪い」は、時代とともに、すぐ変わってしまう。
時代が変わると、「いい」ものが「悪く」なり、
「悪い」ものが「よく」なる。
いい、悪いは、広く長い目で見る必要がある。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

21:18, Tuesday, Apr 21, 2015 ¦
「正言は反ごとし」〈老子78章)
人間よ、もっと弱く、もっと柔らかなれ
道理の正しいことばは、
普通の人間の常識から考えると、
反対のように見えるものだ。
宇宙や、大自然から生命から湧出した判断(これを真理という)は、
人間の常識からすると、背理とみられる。
「真理」はそんなことがあるものかと、
多くの人に否定されるかもしれない。
実に、真実であり、絶対である。
天下に水より柔弱なるはなし
而も、堅強を攻むること
これによく勝るものなし(老子78章)
およそ何が柔らかいかといって、
この世の中に、水ほど柔らかく、そして、
弱いものはないであろう。
そのくせ、固く強いものに打ち勝つには、
水よりすぐれたものはない。
どんな強固な城壁も、あっという間に、大水に呑まれる。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
道理の正しいことばは、
普通の人間の常識から考えると、
反対のように見えるものだ。
宇宙や、大自然から生命から湧出した判断(これを真理という)は、
人間の常識からすると、背理とみられる。
「真理」はそんなことがあるものかと、
多くの人に否定されるかもしれない。
実に、真実であり、絶対である。
天下に水より柔弱なるはなし
而も、堅強を攻むること
これによく勝るものなし(老子78章)
およそ何が柔らかいかといって、
この世の中に、水ほど柔らかく、そして、
弱いものはないであろう。
そのくせ、固く強いものに打ち勝つには、
水よりすぐれたものはない。
どんな強固な城壁も、あっという間に、大水に呑まれる。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

21:38, Sunday, Apr 19, 2015 ¦
「小国寡民」(老子80章)
都会よりも、田舎が老子のユートピア
国が小さくて、人口の少ないところが、老子の理想郷である。
林のように、ビルが建設され、一年で、もとの風景が分からなくなる。
車が日ごとに増し、人がアリのように、ずらり並んで、急ぎ足。
都会は人間の欲望の吹き出物なのだ。
都会は欲望を達成しながら、人間の心の墓となる。
そこでは、人間性が握りつぶされる。
なのに、なぜか、多くの人が、都会にばかりあこがれる。
老子の理想郷は、違う。
どこまでも、視界のひらける大自然。
青い空、みどりの山。
谷川の音。鳥たちの声。鶏や犬の鳴き声。
みごとに手入れされた田畑。
老人から子どもに至るまで、笑い声をあげ、歌いあって、
楽しく労働している小さな村……。
その食を甘しとし、その服を美とし、その居に安んじ、
その俗を楽しまん(老子80章)
地方のまま衣食住に満足し、地方の風俗、
文化をこよなく楽しんで、生きる。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
国が小さくて、人口の少ないところが、老子の理想郷である。
林のように、ビルが建設され、一年で、もとの風景が分からなくなる。
車が日ごとに増し、人がアリのように、ずらり並んで、急ぎ足。
都会は人間の欲望の吹き出物なのだ。
都会は欲望を達成しながら、人間の心の墓となる。
そこでは、人間性が握りつぶされる。
なのに、なぜか、多くの人が、都会にばかりあこがれる。
老子の理想郷は、違う。
どこまでも、視界のひらける大自然。
青い空、みどりの山。
谷川の音。鳥たちの声。鶏や犬の鳴き声。
みごとに手入れされた田畑。
老人から子どもに至るまで、笑い声をあげ、歌いあって、
楽しく労働している小さな村……。
その食を甘しとし、その服を美とし、その居に安んじ、
その俗を楽しまん(老子80章)
地方のまま衣食住に満足し、地方の風俗、
文化をこよなく楽しんで、生きる。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

07:04, Friday, Apr 17, 2015 ¦