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2015年 1月16日

「上善は水のごとし(老子八章)」1/16(金)
水のように柔軟に生きる

最上の「いい」ことというのは、
たとえてみると、
水のようなものである。

水は善く万物を利して争わず(老子八章)

水は、万物に利益を与えていながら、
けっして、他と争わない。

水は、丸い器に入ると、丸くなる。
四角の器に入ると、四角になる。
どんな形の器にもさからわない。
柔軟であり、謙虚である。

そして水は、いろいろなものに利沢(利益と恩沢)を与えている。
この自然の中で、水なくして生きるものは、一つもない。
それほど偉大な存在でありながら、
水は、けっして、誇ることをしない。

世の人は、誰もが一歩でも上へ、
一つでも高い地位を欲しがっている。
水はその反対に低いところへ低いところへと流れていく。

つぎつぎ支流をかかえて、
だんだん広く大きくなっていく。
しかも、最後は海に流れて、偉大な存在となる。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
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22:02, Friday, Jan 16, 2015 ¦