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2015年 2月17日

「唯と阿と相去ることいくばくぞ(老子20章)」
こう考えるだけで、平和になる

礼儀にやかましく、
細かい神経を使う人は、
返事の仕方ひとつひとつに、
あれこれいうが、現実の問題として、
唯(ハーイ)という返事と
阿(アーイ)という返事との間に、
どれほどの違いがあるというのか。

善と悪とは、相去ることいかん(老子20章)

「いい」とか「悪い」とか、
騒ぎ立てたところで、善と悪との間に、
どれほどの差があるというのか、
と老子はいつも主張する。

石油産出国を中心に、
大国や小国が絡み合って、毎日のように、
人が人を殺している。
各国の善と悪の意見を冷静に聞いていると、
実際のところは、大国のいっているところが「いい」のか、
小国の主張していることが「いい」ことなのか。
まさに、五十歩百歩の場合が多い。

人類は、「いい」「悪い」の二つの考えを持ってしまったために、
ほぼ、五千年も前から、殺し合いの血を流している。
頭の中の「善と悪」の対立的な考えさえ絶滅すれば、
世界はすぐ、平和になる。

「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
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00:01, Tuesday, Feb 17, 2015 ¦ ¦ コメント(0)