「聖を絶ち、智を棄つれ……(老子19章)」
「聖を絶ち、智を棄つれば、民利百倍す(老子19章)」
脇役の喜びを味わう
世間で高く評価している、
エリートコースなどと言うものを、
重視しさえしなければ、
この世の中を、
だれもが安らかに生きられる。
生きる喜びは、けっして、
エリートコースを走っているものだけが
味わうものではない。
演劇の喜びを味わっているのは、
けっして、主役だけではない。
脇役だって、装置の係りだって、
照明の人だって、観客だって、
みんなが、その喜びを味わっている。
知人の畳屋さんの息子は、
子供のころからとても勉強好きで、
名門大学から、有名な大会社に就職することができ、
近所の人からも大拍手をもらった。
彼はその名誉にしがみつくような気持ちで
与えられた責任を果たそうと、
夜を徹して働き競争社会をつっぱしった。
が、残念なことに、三年目で精神をひどく痛めた。
「俺の仕事を継がないか。」
と父親に言われ、彼は思いもかけず、
畳屋さんの後継者となった。
今、彼は言う。
「毎日、お客さんの感謝と善意につつまれ、
すばらしい生きがいが持てた」……と。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
脇役の喜びを味わう
世間で高く評価している、
エリートコースなどと言うものを、
重視しさえしなければ、
この世の中を、
だれもが安らかに生きられる。
生きる喜びは、けっして、
エリートコースを走っているものだけが
味わうものではない。
演劇の喜びを味わっているのは、
けっして、主役だけではない。
脇役だって、装置の係りだって、
照明の人だって、観客だって、
みんなが、その喜びを味わっている。
知人の畳屋さんの息子は、
子供のころからとても勉強好きで、
名門大学から、有名な大会社に就職することができ、
近所の人からも大拍手をもらった。
彼はその名誉にしがみつくような気持ちで
与えられた責任を果たそうと、
夜を徹して働き競争社会をつっぱしった。
が、残念なことに、三年目で精神をひどく痛めた。
「俺の仕事を継がないか。」
と父親に言われ、彼は思いもかけず、
畳屋さんの後継者となった。
今、彼は言う。
「毎日、お客さんの感謝と善意につつまれ、
すばらしい生きがいが持てた」……と。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

21:11, Wednesday, Feb 18, 2015 ¦