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2015年 2月19日

「私を少なくし、欲を寡くせよ(老子19章)」
欲の深い人、少ない人、どちらが得か

自分の思い通りに、
相手を支配しようとしたり、
自分の考えを無理に相手に押しつけようとしたりせず、
自分の欲望を少なくすることが、人生哲学の要点である。


人間の欲望には限りがない、
ということをよく自覚しなくてはならないのに、
世の中はこれでもか、これでもか、
と欲望を煽り立ててくる。
もっと、もっと、と汗をかいて頑張っているうちに、
疲れ果てて、つぶれる。

少なければ、即ち得る(老子22章)

欲望の少ない人は、かえって、モノを得る楽しみを持つ。
欲の深い人は、たとえものを得ても、ああ、よかった……と、
満足したり、喜んだりできない。
たとえば、百万円の金を得ても、
欲の深い人は、なあーんだ、たった百万か、と文句だ出る。


欲の少ない人は、百万も手に入った。ありがたい、と思う。
道元の言葉に、「少欲」がある。欲が少なければ、
一切の心配はなくなる、と……。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

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21:07, Thursday, Feb 19, 2015 ¦