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2015年 2月2日

「大患を貴ぶこと 身のごとし(老子十三章)」
一切、世の中の運命の流れに任せてみる

栄誉を得ようと思って、あくせくする。
財貨を得ようと思って、頭を悩ませる。
地位を得ようと思って、策略をねる。
栄誉、財貨、地位を人生最大の関心事として、
あたかも、自分自身の生命と取り違えている観がある。

多くの人は、栄誉、財産、地位の獲得のために、
大いに患っているのである。
高山の頂上は、寒い。
人は住めない。
にもかかわらず、人は、上へ上へと登りたがる。

愛して身をもって、天下と為せば、
乃ち、もって天下に託すべし(老子十三章)


世の中の・栄誉・財産・地位を愛するように、
自分自身の本来の生命を、とことん、
深く深く愛したらどうであろうか。

まずは、自分自身の教養を高め、
人格を高揚し、才覚を伸ばすことを楽しみとして、
栄誉・財産・地位を得られるかどうかは、
一切、世の中の運命の流れにまかせる。
それは、追っかけるものではない。
充実した自分の後についてくる。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
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22:51, Monday, Feb 02, 2015 ¦