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2015年 1月23日

「不善なる者もわれまた……」1/23(木)
「不善なる者もわれまたこれを善とせん」(老子四十九章)

「いい」「悪い」は時代とともに変わる


世の中には、「いい人」と言われる者と、
「悪い人」と言われる者がいる。
「いい人」と言われる人を、
わたしも「いい人」だと認める。
が、「悪い人」だと言われている人も、
わたしは「いい人」だと信ずる。


世の中の是非善悪というものは、
けっして絶対なものではない。
「いい」とか「悪い」とかの考えは、
川の流れのように、時代とともに変わってしまう。


または、場所が変わっても、ここでは「いい」が、
あそこでは「悪い」ことになってしまう。
爆弾を身に装備して、
多くの市民を殺傷したテロリストたちも、
祖国では、英雄となってしまう。

聖人はみなこれを孩(ちのみご)にす(老子四十九章)

聖人は、「いい」といわれる人も、
「悪い」といわれる人も、あたかも赤ん坊を見るときの
ように善悪のない無心の目で見る。
赤ん坊には、是非善悪の考えがない。
もともとは、誰もが、赤ん坊であった。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
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09:58, Friday, Jan 23, 2015 ¦