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2015年 3月23日

「もの壮なれば則ち、老いる(老子30章)」
「ゆっくり落ちついて」コツコツやる

急激にあまりにも盛んになると、すぐさま衰えてしまう。
世の中全体をひっくり返すように、
人情も解さないで弱音をつぶして急成長すると、
みんなの恨みをかって、つぶれてしまう。


盛んになることが、悪いと言っているのではない。
人と戦って相手をつぶしたり、ずるいことをしたり、
あまりにも功名に執着して、自分だけの功績を誇り、
驕りたかぶっていると、必ず衰退するということだ。

甚を去る(老子29章)

はなはだしく、極端な行動はしない。
積極的な行動は、よろしい。
が、あまりにも極端な積極性は、つつしんだ方がよい。
極端な積極性は、長つづきがしない。


この世の中を、平穏に、かつ、
自分を充実していきたいと思うなら、
「早く、早く」ではなく、「ゆっくり落ちついて」
コツコツやっていくことが、鉄則なのだ。


種をまくと、根が生えて、まずは、下へ伸びる。
それから、芽を出し、枝をつくり葉を出して花が咲く。
自然界に極端な成長はない。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋


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19:19, Monday, Mar 23, 2015 ¦