トップページ
2015年 3月25日

「樸は小なりと雖も 天下能く臣とすることなし」
自分のやりたい仕事を楽しむ

樸、すなわち、山から出されたままの皮がついているやせ細った木は、
なんの用も足さない。用をなさないということは、
人に使われないことである。世の中の人が、
家来とか、下僕として使われなければ、
権威者のいいなりになって、
卑屈な思いをして、生きなくてもよい。


働くことは、大いに賛美されるべきであろう。
が、食べるために、いやいやしなくてはならない労働は、
できるだけ避けたいものだ。金のためにだけ、
面白くもないことを、召使のようになって、
汗水たらして辛苦している人生が、
何の意味があるだろうか。


社会の適応能力があれば、それに越したことはない。
老子は、それを、決して否定してはいない。
適応能力がなくても、それはそれでいいのではないか、
と言っているのだ。その方が、自分の本質の生命を表現して、
自主的に生きられる、というのだ。



「老子・荘子の言葉100選」より抜粋


IMG_2870

23:04, Wednesday, Mar 25, 2015 ¦