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2015年 3月31日

「大道を氾として、それを左右すべし(老子34章)」
犬や猫と人間の生命源はまったく一緒

宇宙の目に見えない生命活動力は、
天下のあらゆるところに満ちていて、
四方八方くまなく行きわたっている。

犬や猫、草や木や花の命と、
人間の生命の活動源は、
まったく同じである。

人間だけが違う生命で生きていて、
この宇宙の中で、人間だけが、
尊い生命で生きていると思うのは、大間違いである。

人間が頭の働きによって、豊かな物質文明を造ったけれども、
その働きそのものも、宇宙の生命力のお蔭であることを、
忘れてはならない。

宇宙の生命力は、人間の体の中にも、満ち満ちて、
くまなく行きわたっていて、それぞれの部分で、
朝の、昼も、夕も、大活躍の大仕事をしてくれている。

万物これを恃みて生ずれども辞せず(老子34章)

宇宙のあるもの、地球にあるもの、すべての存在が、
この大宇宙の根元的な一つの偉大なる活動力によって、
生じたり、減じたりしている。

こんな大事業をしながら、その力は、
けっして、人間を支配しようとはしない。

「老子・荘子も言葉100選」より抜粋
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05:09, Tuesday, Mar 31, 2015 ¦