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2015年 2月4日

「虚を致すこと極まれば 静を……(老子十六章)」
自分の心を空っぽにする


栄誉・財貨・地位、あるいは「これがいい」「あれは悪い」
と言う主義だの主張だのを捨て去って、
自分の心の中をからっぽにすれば、つねに、
安らいだ静かな心を守ることができる。


では、自分の心を空っぽにするには、
どうしたらいいのか。


万物並びに作るも、吾以って復るを観る(老子十六章)


この世に身を置いて生活していると、朝から晩まで、
「あれは、こうすべきだ」「これは、ああすべきだ」
「あれは美しいが、これはみにくい」「おれの考えに従え」
「いや従えない」……。


それに加えて、「どうしたら、出世できるか」、
「お金をたくさん稼げるか」、「人気が上がるか」などと、
いったい、自分自身で自分のあり方をどう考えているのかも
わからずに、雑草が繁茂するように、
いろいろなことが、心に沸騰する。


そんな時は、自分自身の根元である大自然に還って、
自然の命と言うものは、「いい」とか「悪い」とかの分別がなく、
流れるように変化している姿だと知る。



「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

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06:57, Wednesday, Feb 04, 2015 ¦