ご挨拶
[やまだゆきお]
1949 年千葉県君津市生まれ。ナチュラルクリーン㈱代表取締役。 ウォータークリーニングシステム開発者。1972 年山田屋クリーニン グを開業。1977 年に店名を「リーガル」に改め、1987 年~1995 年 までの7年間、君津本店一店舗当たり売上日本一を記録。1996年ナチュ ラルクリーン㈱に会社組織変更。1997 年世界クリーンショーに出展 し「アメリカ環境保護局環境デザインプログラム」認定を受ける。そ の後、全工場をドライクリーニングからウォータークリーニングに転 換。2005 年脳梗塞で倒れ中田輝道氏に代表権を委託。現在はリハビ リを行いながら業務にあたっている。
[なかたてるみち]
1957 年広島県生まれ。ナチュラルクリーン㈱取締役代表代行。ナチュ ラルクリーン武道倶楽部代表。2006 年ISO14001 取得。2007 年新宿 伊勢丹メンズ館店オープンし、トータルケアスタイルへ進化させる。 その後、日本橋三越本店、福岡岩田屋本店、札幌三越店をオープン。シッ プス、エストネーションなどのセレクトショップでの取り扱いも開始。 営業や売り込みはしない「ご縁」主義。広島のお寺の住職と保育園の 理事長も兼務している。
  脱皮する為の変化と進化のシナリオ
山田さんとの出会いは僕が講師を勤めた人材育成講演会に来てくれたこと。講演が終わって広島に帰ろうとすると「僕も先生のお寺に行ってもいいですか。」と。何だこのおっさんって(笑)。「リーガル」は7年も1店舗売上日本一を記録した繁盛店。山田さんがこだわりの職人、奥さんの法子さんがサービスを極めた人。この二人が力をあわせて成功を勝ち取った。ただ、僕と出会ったときは過渡期。有り余るお金を手に入れた。でも、心が満たされていなかった。そこで思いついたのが人・環境・衣類にやさしいウォータークリーニングシステム。アメリカで大絶賛を浴び、ナスダックでの上場を狙ったが大失敗。ただ、山田さんの夢は途切れず、帰国後全工場をドライクリーニングからウォータークリーニングに大転換した。彼はブログで自然界のことばかり書いていますが、クラスタルウォーターとマイクロバブルの洗浄能力の高さは岩と岩に当たって粒子が微細になる自然界の濁流からヒントを得たのです。しかし、ウォータークリーニングを始めてから悪循環が続き、従業員も辞める、売り上げも下がるで、どん底状態でした。会社が存続できるか倒産かという危機的状況の中、山田さんが脳梗塞で倒れた。今でも忘れませんが、入院している彼を見舞った時、彼は僕を見た瞬間大きな声で号泣したのです。彼の魂の叫びでした。後を継ごうと決心した瞬間でした。妻を説得して広島から君津市に移り住みました。すぐにISO14001の取得に取り組み、 各種一流専門家に指導を受けながら、レザーや衣類に最適な洗浄方法(ドライも使用)・ケア方法・プレス方法で復元していく「トータルケアスタイル」へと進化させました。その結果、新宿伊勢丹メンズ館に出店。経営はジェットコースター的ですが、すべては古い殻から脱皮する為の変化と進化のシナリオだったんじゃないかな。

「水」「洗剤」「修復」「復元」
今は手間ひまがかからないということで、ドライクリーニングが主流です。油(有機溶剤)で洗えば、シワや型崩れはほとんど起きません。ところが水洗いの場合は、シワを伸ばし形を整える必要があります。その手間ひまがスーツならドライの10倍はかかります。また、水洗いで汗などの水溶性の汚れを取ると繊維も長持ちします。うちの水は地下400mの天然水をクラスタルウォーター発生装置に通過させ粒子の細かい水を作っていきます。ウォータークリーニングシステムの特徴は繊維製品や皮革製品などの現状を分析し最適な洗浄、ケア、補修、シミ抜き、染色補正、立体整形プレス方法で、色彩・風合い・シルエットを美しく立体的に仕上げていきます。洗剤は1点1点の状況で調合します。ドライだと臭いは残りますが、クラスタルウォーターで洗うと臭いもなくとても軽く、着心地が良いと好評です。スーツの仕上げは縫製工場にある機械を使い、最後は現代の名工にも選ばれている「鈴木誠二」名人の指導で身に付けたハンドプレスで仕上げ。「水」「洗剤」「修復」「復元」。本当に難しい作業を必要とする思い出の品物なども全国からたくさん送られてきます。クリーニング品は、日々平均100〜150点余りが送られてきます。手作業ですから単価は高いですが、送られてくる品物は後を絶ちません。千葉の地元店舗は全国からお預かりする品物とは料金も工程も違いますが、地元ならではの感謝の特別ご奉仕価格でご提供しています。地元は超お得なのです。だから、地元の方にもっとご利用してほしいですね。

20年のキャリアと経験
仕事は朝4時から。量がすごい、追いつかない、納期が迫る、でも期待に答えないといけない。「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」です。1日に朝昼夜の一時間半は掃除して工房の美化に努めます。みんな勉強熱心で専門知識や技術力も高い。それは良いものを作りたいっていう職人魂があるから。水洗い20年のキャリアと、失敗と改善の繰り返しで得た経験、知識は絶対に他には負けない。ドライからウォーターに変わった時から苦楽を共にしてきた12名の管理職は、ほぼ365日休みなし。とにかく仕事に対して厳しい現場だから辞めていく人もいます。変化と進化のスピードについてこれる人で、ある程度人生経験を積んできた人でないと続けるのは難しい。しかし、ここには他にはないうそのない温かさ、とてもシンプルで心豊かな世界がある。だから、頑張っていけるのです。

今、ここ、私を精一杯生きる
歳を取っても今が青春。生涯現役。とにかく今の生活が楽しいのです。小さな頃に戻ったように大きな声で笑い、悲しいとき、嬉しいときは人目を気にせず涙する。悪いことをしたら「すいませんでした」。よくしてもらったら「ありがとうございました」と言う。ここには理屈や説明はないのです。会社と自分の理想に向って、四苦八苦しながら、喧嘩しながら、本気でぶつかり合っていけるから楽しいし、生きている実感がある。そういう場に参加させて頂いているだけで有り難い。お金だけじゃないのです。逆に払いたいくらいです。過去でもなく、未来でもなく、今、ここ、私を懸命に生きる。今もこれからも仲間たちと変わりなく、手抜きのない仕事をさせて頂きたいと思っています。
                                         2017.1.31発行 0470-Peopleより
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