≪ 「自ら矜らず、故に長たり(老子 ..  ¦ トップページ ¦ 「跂(つまだ)つ者は立たず(老 .. ≫


「飄風は朝を終えず、驟雨……(老子23章)」
「飄風は朝を終えず、驟雨は日を終えず(老子23章)」

人生、常に変化する

激しい突風でも、
明日の朝まで吹きつづけられない。
突然強く降ってきたにわか雨も、
夕方には止む。
酷しい夏の暑さも、
秋までは、つづかない。
足の先まで凍るような寒さも、
春の花が咲けば、去っていく。

地位を得ても、いつまでも、
その地位に安住することはできない。
財貨を得ても、永遠にそれを守ることはできない。
どんな財産の、三代で無一文となる。

天の理、自然の理にしたがって生きるとは、
あらゆる生命のあり方は、
つねに変化してしまうという覚悟をして、
日常を過ごすことなのだ。

天地すらなお久しきこと能わず、
而るをいわんやひとにおいてをや(老子23章)


天地自然のように偉大なものでさえ、
その姿を変えずに、久しく同じ形でいることはできない。
ましてや、人間のような小さな存在が、
頭の中だけで「これはいい」「これは悪い」
などと考え出した「善悪」の概念などを、
永久に守れるはずがない。
生まれた者は、すべてが、枯れて死ぬ。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

IMG_2672

06:58, Thursday, Feb 26, 2015 ¦ 固定リンク ¦ 携帯