「人に勝つ者は力あり、自らに・・・」
「人に勝つ者は力あり、自らに勝つ者は強(老子33章)」
私欲に打ち克ってこそ真の強者
人に勝つ者は、相手よりも、いささか力があって強いだけのこと。
自分自身のわがまま勝手の私欲・私情に勝つ者こそ、
人間として精神の最も強い、真の強者と言える。
人間の私欲・欲望、個人持ちの
わがままな善悪の判断の強さには、限界がない。
こうしてほしい、と思ったら、相手が屈服するまで、押し通そうとする。
自分の頭の中に浮かんだ自分に過ぎた欲望こそ、自分の大敵である。
この大敵を、なんとかうまく収めない限り、
人生の満足感や幸福感は、ない。世の中を相手にして戦って、
自分を充実させたり、自分を成長させたりすることも、大切なことだ。
が、時として、自分自身の頭の中に描いている私欲・我欲・我利・我見を
破り捨て、それに打ち克つことも、大事なのである。
充たされるか充たされないかわからない妄想・欲望のために、
一回限りの尊い生命を捧げてはもったいない。
我利、我見の制御さえうまくできれば、何の修行もしなくても、
悟った人なのである。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

私欲に打ち克ってこそ真の強者
人に勝つ者は、相手よりも、いささか力があって強いだけのこと。
自分自身のわがまま勝手の私欲・私情に勝つ者こそ、
人間として精神の最も強い、真の強者と言える。
人間の私欲・欲望、個人持ちの
わがままな善悪の判断の強さには、限界がない。
こうしてほしい、と思ったら、相手が屈服するまで、押し通そうとする。
自分の頭の中に浮かんだ自分に過ぎた欲望こそ、自分の大敵である。
この大敵を、なんとかうまく収めない限り、
人生の満足感や幸福感は、ない。世の中を相手にして戦って、
自分を充実させたり、自分を成長させたりすることも、大切なことだ。
が、時として、自分自身の頭の中に描いている私欲・我欲・我利・我見を
破り捨て、それに打ち克つことも、大事なのである。
充たされるか充たされないかわからない妄想・欲望のために、
一回限りの尊い生命を捧げてはもったいない。
我利、我見の制御さえうまくできれば、何の修行もしなくても、
悟った人なのである。
「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
