リーダーのススメ: 「つるまないけど、一緒にいると ..

どんなに物知りで、
頭のいい人でも、
「この人といっても面白くない。楽しくない」
と思われる人には人はついていきません。
人は凄く単純です。
「尊敬」や「信頼」できるといった
気持ちと同時に、
一緒にいたら「面白い」「楽しい」という
気持ちがないとついていきません。
ただこんなことを言うと、
意識して妙に自分の自慢話をしたり、
昔話をしたり、
世間話をして
自分だけが盛り上がる人っています。
ただそういうのは、
周りはどん引きです。
場の空気が読めてないのです。
そういう人は楽しくも、面白くもありません。

逆に、
そういう人の周りにいるとストレスが
溜まります。
そういうことじゃなくて、
やはりリーダーは周りの人の
ことを話題にしながらも
その話題の中から楽しいこと
嬉しいことを引き出すという
気配りがあるかどうかってことです。
みんな自分のことに
関心を向けられると、
嬉しいし、
自分のことを話すことによって、
「この人は自分のことを理解してくれている」
と安心して楽しくなります。

また、
リーダーは飲み会でも
パッと一次会で切り上げて帰ることです。
そして「これで二次会のたしにしんさい」って、
お金を渡すことがあっても、
自分までみんなとワイワイやることではない。
みんなに気を使わすし、
リーダーがいないときに
はめを外させてやるのも
リーダーの気配りなのです。
だから、
一緒にいて楽しい、
面白いと思われる存在は、
実は普段一緒にいないことなのです。
「一緒にいること」と
「コミニュケーション」
が取れているという事は、
まったく別です。

一緒にいる人は、
甘えあって
情が絡んで癒着していくので、
逆に本当のコミニュケーションが
取れなくなっていくのです。
それより
一緒にいない人のほうが
コミニュケーションはとれます。
離れているからこそ、
短い時間にコミニュケーションを
取ろうと努力するからです。
年中一緒にいて
「コミニュケーションが取れている」
というのは、
人がついていかないリーダーの特徴です。
「一緒にいる時間は短いけど、
自分に
意識を向けてくれている。
そんなところまで
関心を持っていてくれたんだ」
と思われる人が、
みんなから
信頼されるリーダーです。

チームを引っ張ると
リーダーは
必ず孤独になるものです。
これはリーダーの宿命です。
それが嫌だから、
みんなと群れたがるのです。
だけどそういう人はリーダーではなく、
班長です。
孤独を愛する人じゃないと、
チームを成長の方向に引っ張ることも、
人をサポートして育てることもできません。
リーダーは主観的じゃなく、
いつも客観的で私情を絡ませては
いけないからです。

ある意味、
リーダーは一家でいうと
親父的存在です。
人をサポートしながら
厳しいこともねぎらうことも
言わなくてはいけません。
「一緒にいて楽しい」
というのは、
ずっと一緒にいて
楽しいということではなくて、
つるんでないけど、
時として一緒に過ごすと、
これほど温かい人はいないって
感じさせるハートを持っている、
ということなのです。
だから一緒にいると
シラーとするのではなく、
楽しく面白く
何故かワクワクしてくる。
それはリーダーにハートがある
ということが伝わってくるからです。
なんでも本気で考えている、
自分たちよりも
深い部分を感じ取っている
ということが伝わってくるからです。
だから
無意識に自分のいのちが
よろこんでいくのです。
「ああ、この人はよく見てるなあ。
　愛が深いなあ・・」
って伝わってくるからなのです。

■トラックバック

■コメント

■コメントを書く