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「ありがとう×思春期」10/1(水)
長女を見ていると、ふと「虚無」に触れているような表情を感じることがあります。
思春期は、大人でも子どもでもない宙ぶらりんな時期。
「自分は何者なのか」
「この先どう生きていけばいいのか」
そんな答えのない問いが心を覆い、ぽっかりとした空虚さにつながるのだと思います。

けれど、その虚無は決して“悪いもの”ではありません。
余白があるからこそ、そこに新しいものを差し込むことができる。
思春期の心はまだ無垢で、打算や損得に覆われていない。
だからこそ「ありがとう」という本質が、もっとも素直に届くのだと思います。

僕自身は40代後半を過ぎてようやく「ありがとうの世界」に深く出会いました。
もし思春期の頃に「ありがとう」の感覚に触れていたら、もっと早く人生の基準が変わっていたのかもしれません。

先日、家族で過ごしていたとき、長女がなぜか爆笑している瞬間がありました。
普段は思春期特有の曇った顔を見せることもあるのに、その時は無邪気で、本音の笑顔。
その姿を見ながら、「この余白にこそ『ありがとう』を差し込みたい」と強く感じました。

ありがとうは、教え込むものではありません。
一緒に笑ったり、支え合ったりする中で自然に伝わっていくもの。
その空間に「ありがとう」が満ちていれば、虚無は余白となり、やがて“力”へと変わっていきます。

思春期の虚無は、心が鈍くなったからではなく、
むしろ感性が研ぎ澄まされている証拠です。

その余白に「ありがとう」を差し込むこと。
それは未来を生きる力に直結する、大切な種まきだと僕は思います。

娘との日々は、家族の物語であると同時に、
「ありがとうの社会実験」の最前線でもあります。

思春期に「ありがとう」を響かせる――
それが未来を変える一歩になるのかもしれません。

生かしていただいて ありがとうございます

08:19, Wednesday, Oct 01, 2025 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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