「『みんな』と仲良くできない子……」 3/27(木)
小学校生活になれてくるにつれて、
クラスの中でさまざまな「仲よしグループ」
「遊び仲間」ができます。
そんなとき、ぽつんと一人で残される
子どもがいたりします。
お母さんは心配して、
「もっとみんなと遊びなさい」
「自分から声をかけて仲良くしなきゃダメよ」
といったりします。
すると子どもは、
「私、友だちいまいだもん……」。
ここであわてて青くならないでください。
「じゃあ、誰と友だちになりたいのかな?」
と聞けばいいのです。
よくあるのは、クラスで一番人気者の
子どもの名前をあげる、というパターンです。
仲よしグループに入れずにいる子どもにとって、
人気者の子どもはまぶしい憧れの存在なのです。
あの子と仲良くなれば、みんなと仲良くできると、
子どもなりに考えるのです。
とは言っても、人気者の子どもは引く手あまたです。
「そうなんだ。……でも、急にその子と仲良くなるのは
難しいかもしれないね。他に友だちになれそうな子はいないかな?」
子どもはしばらく考えて、別の名前をあげるかもしれません。
クラスでもう一人、ぽつんとしている子どもです。
あの子なら声をかけやすいかもしれない、というわけです。
「じゃあ、その子を今度、遊びに誘ってみたらどうかな?
お母さんがその子の役になるから、ちょっと誘ってごらん」
あんまり真剣にやっても妙なことになりますから、
ゲームのように楽しめばいいのです。
場面そっくりでなくても、お母さんと笑いながら
一度やってみると、自信がついて言葉も出やすくなるものです。
しばらくして、その子が遊びにやってきました。
それからたびたび行き来するようになっています。
さて……一か月ほどしたら、
こんなふうに聞いてみるといいかもしれません。
「どうかな?これで自信がついただろうから、
今度は人気者の子を誘ってみる?」
たいていの場合、子どもは「もういいよ」というはずです。
実際のところ、人気者の子と仲よしになりたかった
訳ではないのです。あんなふうに友だちと楽しく遊べたら、
という願いが、人気者もの子どもの名前として
あがっていただけなのでしょう。
本当に気の合う友だちというのは、
案外身近にいるもの。そんな相手が見つかれば、
子どもはその相手との友情を育てていこうとするものなのです。
一人の友だちとの関係を大切に育てることが
最初のステップとなって、やがて他の友だちとも
関係がつくれるようになっていくのです。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

クラスの中でさまざまな「仲よしグループ」
「遊び仲間」ができます。
そんなとき、ぽつんと一人で残される
子どもがいたりします。
お母さんは心配して、
「もっとみんなと遊びなさい」
「自分から声をかけて仲良くしなきゃダメよ」
といったりします。
すると子どもは、
「私、友だちいまいだもん……」。
ここであわてて青くならないでください。
「じゃあ、誰と友だちになりたいのかな?」
と聞けばいいのです。
よくあるのは、クラスで一番人気者の
子どもの名前をあげる、というパターンです。
仲よしグループに入れずにいる子どもにとって、
人気者の子どもはまぶしい憧れの存在なのです。
あの子と仲良くなれば、みんなと仲良くできると、
子どもなりに考えるのです。
とは言っても、人気者の子どもは引く手あまたです。
「そうなんだ。……でも、急にその子と仲良くなるのは
難しいかもしれないね。他に友だちになれそうな子はいないかな?」
子どもはしばらく考えて、別の名前をあげるかもしれません。
クラスでもう一人、ぽつんとしている子どもです。
あの子なら声をかけやすいかもしれない、というわけです。
「じゃあ、その子を今度、遊びに誘ってみたらどうかな?
お母さんがその子の役になるから、ちょっと誘ってごらん」
あんまり真剣にやっても妙なことになりますから、
ゲームのように楽しめばいいのです。
場面そっくりでなくても、お母さんと笑いながら
一度やってみると、自信がついて言葉も出やすくなるものです。
しばらくして、その子が遊びにやってきました。
それからたびたび行き来するようになっています。
さて……一か月ほどしたら、
こんなふうに聞いてみるといいかもしれません。
「どうかな?これで自信がついただろうから、
今度は人気者の子を誘ってみる?」
たいていの場合、子どもは「もういいよ」というはずです。
実際のところ、人気者の子と仲よしになりたかった
訳ではないのです。あんなふうに友だちと楽しく遊べたら、
という願いが、人気者もの子どもの名前として
あがっていただけなのでしょう。
本当に気の合う友だちというのは、
案外身近にいるもの。そんな相手が見つかれば、
子どもはその相手との友情を育てていこうとするものなのです。
一人の友だちとの関係を大切に育てることが
最初のステップとなって、やがて他の友だちとも
関係がつくれるようになっていくのです。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

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