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「友だちの意地悪は……」 3/26(水)
 小学校高学年にもなると、友だち関係もけっこう複雑です。
なかには、「仲良くしてるはずのリエコちゃんが、
陰で私の悪口を言ってた」なんていうことが起ったりもします。
子どもは裏切られた気分で傷つくことでしょう。
「ひどいよね。そんな子、無視すればいいじゃないの!」なんて、
子どもを差し置いて決めてしまわないでください。


「傷ついたんだね」と、まずは受け止めてあげることです。
その上で、「あなたが友達にそんなふうに悪口を言ってたら、
お母さん、もっと悲しくなるところだった。
だけど、悪口言ったほうじゃなくて、言われたほうでよかったよ」
ぐらい言ってあげてはどうでしょうか。


 次に考えるべきことは、
その相手とこれからも友だちでいたいかどうかです。
もしも友だちづきあいを続けたいのなら、
どんなつき合いをするのか。
悪口を言われても我慢してつきあう、という方法もあります。
自分の気持ちをきちんと伝える、という方法もあります。


「リエコちゃんが私のこと、
生意気だって言ってるって聞いて、悲しかったんだ。
これからも友だちでいたいから聞きたいんだけど、
私のどこが、生意気だと思ったの?
リエコちゃんに何かイヤな子としたのかな?」


 こうやって気持ちを伝えるのには勇気がいるでしょう。
お母さんがその友達の役になって、練習してみると
いいかもしれません。気持ちを話してみたことをきっかけに、
かえって仲よくなれることもあるのです。
あるいはその子と距離をおく、という方法もあります。
すべての人と仲良くしなければいけない、ということなどないし、
すねての人に好かれることなど不可能です。


 誰と友だちになるかは、子どもが選ぶこと。
それに「よくない友だち」なんていないのです。
子どもが自分を信頼できてさえいれば、
どんな友だちづきあいからも学んで成長していくもの。


 子どもが「あの子は意地悪するから、つきあいたくない」
と感じたとしたら、「あの子はこんなことする」と訴えて、
「じゃあ、遊ぶのやめなさい」と親に決めてもらうのではなく、
あくまで自分で決められることが大事なのです。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より


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08:07, Wednesday, Mar 26, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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