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「小さな勇気をほめられたら……」 4/3(木)
学芸会の劇で主役に立候補したのに、
後ろでじっと立っている「木」の役になってしまい、
子どもはガッカリしています。
こんなとき、どんな言葉をかけますか。


 まずは、「主役になりたかったんだね」
「立候補したのは勇気があるね」と、
認めてみてください。そして、
残念だった気持ちも聞いてあげてください。


 その上で、大切なことがあります。劇というものは、
主役だけでは成り立たないということです。
どんな魅力的な女優さんでも、
一人だけで舞台や映画はつくれません。
たくさんの脇役や裏方さんがいてはじめて、
主役を演じることができるのです。


 表舞台に立つ人もいれば、
それを支える大勢の人もいる。
それが人生というものです。
どちらが優れているわけでもなく、
いずれも大切な役目だし、
時には脚光を浴びる人と陰で支える人
とが交替することもあります。


 「今度は主役の子を支える役目だね。
それも大事な役目だよ。次には、
あなたが支えてもらう番になるかもしれないよ」
と言ってあげてください。


 ところで、逆に、いつも遠慮して脇役ばかり……
という子もいます。
お母さんにしてみれば、
「たまには華々しい役もやって欲しいのに」
と物足りない思いがするでしょうが、
「遠慮しないで、たまにはもっといい役に手をあげればいいのに」
と言ってしまったら、
子どもを否定していることになります。


 これでは子どもは、よけいに前に出る自信を失ってしまうのです。
むしろ、奥ゆかしいという美点を認めてあげましょう。
お母さんに認められて初めて、子どもは
「もっとがんばってみよう」と思えるようになります。
子どもに積極的になってほしいなら、
ごく身近なことであっても、
子どもの勇気を認めてあげることです。


 たとえば、授業参観で手をあげたとか、
あるいは学芸会で蚊の鳴くような声だったとしても
「最後までセリフを言えたね」
「堂々と立っていて、お母さん、うれしかったよ」と、
いいところを見つけて評価してあげるのです。


 「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋


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16:38, Thursday, Apr 03, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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