≪ 「生き物いじめ……」 4/30(水)  ¦ トップページ ¦ 「早く起きなさい」の繰り返し… .. ≫


「他人への迷惑に気づかせる」 5/2(金)
 子どもたちが電車の中でおしゃべりに夢中になっているうち、
ついついはしゃいで声が大きくなり、そばにいるおじさんが、
「うるさい!」こんなとき、
「おじさんに怒られるから静かにしなさい」と注意する親がいます。
これでは、まるで注意したおじさんが偏屈であるかのようです。


 逆に、あわてて「すみませんでした!」と子どもに代わって
あやまる親もいます。確かに監督不行き届きの面もあるかもしれませんが、
うるさくしたのは子供です。


「うるさかったね。迷惑かけちゃったね」
こう子どもに言えばいいのではないのでしょうか。
子どもがそれで気づいて「ごめんなさい」
とおじさんに言うかもしれないし、
気づかなければ「おじさんになんて言う?」
と聞いてもいいでしょう。


 子どもが落ち着いたところで、
「電車の中には静かにしていたい人もいるし、
眠っている人たちもいるよね。騒ぐのはまずいよね」と、
もう一度確認したらいいと思います。


 ところで、世のお母さんたちは、
よく「人に迷惑をかけてはいけません」と子どもに言います。
けれど、生きていれば誰かに迷惑をかけてしまうものなのです。
電車に乗っただけで一人分の空間は狭くなるわけだし、
呼吸すれば炭酸ガスを吐き出しているわけです。
だから人間というのは、ある意味で迷惑の掛け合いなのです。


 迷惑だとわ買っているようなことを平気でやるのは困るけれども
「迷惑をかけなければいいのだ」というのも困るのです。


 いじめがあっても知らんぷりしている子どもたちは、
「自分は別に迷惑かけていない」と思っています。
援助交際をしている女の子が、「誰にも迷惑をかけてないもん」
なんていうのです。


 生きていれば誰かに迷惑をかけます。
「だからその分、誰かの役に立とうね」ということが
大切だと思います。自分の力をどう役に立てるのか、
どうやって周囲に「貢献」するのか、ということを
子どもにいつも考えさせてほしいのです。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より
IMG_9750

09:28, Friday, May 02, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

■トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
/blog21/blog.cgi/20140502092836

■コメント


■コメントを書く

名前:

メールアドレス(任意):
    

URL(任意):

この情報を登録する

内容:

パスワード(任意):

ヒューマンチェック(選択した計算結果を入力):