「恥ずかしい思いをした子には……」 6/5(木)
恥ずかしい思いをした子には、親の失敗談が救いになる
教室や遠足のバスで気持ちが悪くなって吐いてしまったり、
授業中に「トイレに行きたい」と言えずに我慢して
もらしてしまったり……。低学年ではときどき起こることです。
こんなこととがあると、子どもはとても恥ずかしい思いをするでしょう。
「みんなにいろいろ言われるかも」と不安になることもあります。
なかには「もう学校へ行きたくない」なんて言いだす子供もいます。
「そんなこと、恥ずかしいことじゃないよ」
「気にすることないよ」と、
子どもの気持ちを否定しないことです。
「そうだよね。みんなの前で吐いちゃったら、
とてもイヤな気持ちになるよね」
「もらしちゃったら恥ずかしいよね」
そうやって気持ちを受けとめてあげることです。
落ち込んでいる子どもに「落ち込むな」と言っても無理な話で、
落ち込んでいることを認めてあげればホッとするのです。
そうすると、子どもはさらに気持ちを話すことができます。
失敗した時というのは、まず、こうやってグチをきいて
あげることが必要なのです。
さらに、お母さんの失敗を話してあげたりすると、
子どもは気が楽になります。
たとえば「お母さんもね、学校から帰る途中で
ウンチもらしちゃったことがあったんだよ。すごく恥ずかしかった」
なんて、言ってあげるのです。
この際、少しオーバーでもかまわないし、
友人の話でもいいでしょう。「そして、どうなったの?」
「友だちになんか言われなかった?」など、
子どもは興味しんしんで聞いてくるはずです。
「おばあちゃんにすごく怒られたよ。だって、
新品のパンツがウンチだらけだもの」
「友だちに臭いって言われて、しばらく困ったけど、
みんなすぐ忘れちゃった」
子どもは自分の失敗が世界一みっともないことのように
感じているわけですが、そんな話をするうちに、
大したことじゃないんだなと思えるようになります。
「じゃあ、もし今度、気持ち悪くなったらどうしようか」
「また授業中におしっこに行きたくなることがあるかもしれないね。
どうしたらいいかな」こうやって、次にはどんな対応をするかを考えます。
「吐きそうになったら先生に言うとか、
トイレに行かせてくださいと手をあげるとか、
休み時間にトイレに行っておくとか、最後までがまんするとか、
子どもなりにいろいろ言うでしょう。
お母さんもアドバイスをあげて、その中から
できそうなことを子供が決めればいいのです。
ところで、ひょっとして、子どもが吐いたものを
片ずけてくれた子どもがいるかもしれません。
「ヤスコちゃんが床をふいてくれた。
ごめんねと言ったほうがいいかな」なんていう話が出たら、
「ありがとうって言えばいいんだよ。
そうやって助けてくれたのは、いい友達だね」
と教えてあげましょう。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

教室や遠足のバスで気持ちが悪くなって吐いてしまったり、
授業中に「トイレに行きたい」と言えずに我慢して
もらしてしまったり……。低学年ではときどき起こることです。
こんなこととがあると、子どもはとても恥ずかしい思いをするでしょう。
「みんなにいろいろ言われるかも」と不安になることもあります。
なかには「もう学校へ行きたくない」なんて言いだす子供もいます。
「そんなこと、恥ずかしいことじゃないよ」
「気にすることないよ」と、
子どもの気持ちを否定しないことです。
「そうだよね。みんなの前で吐いちゃったら、
とてもイヤな気持ちになるよね」
「もらしちゃったら恥ずかしいよね」
そうやって気持ちを受けとめてあげることです。
落ち込んでいる子どもに「落ち込むな」と言っても無理な話で、
落ち込んでいることを認めてあげればホッとするのです。
そうすると、子どもはさらに気持ちを話すことができます。
失敗した時というのは、まず、こうやってグチをきいて
あげることが必要なのです。
さらに、お母さんの失敗を話してあげたりすると、
子どもは気が楽になります。
たとえば「お母さんもね、学校から帰る途中で
ウンチもらしちゃったことがあったんだよ。すごく恥ずかしかった」
なんて、言ってあげるのです。
この際、少しオーバーでもかまわないし、
友人の話でもいいでしょう。「そして、どうなったの?」
「友だちになんか言われなかった?」など、
子どもは興味しんしんで聞いてくるはずです。
「おばあちゃんにすごく怒られたよ。だって、
新品のパンツがウンチだらけだもの」
「友だちに臭いって言われて、しばらく困ったけど、
みんなすぐ忘れちゃった」
子どもは自分の失敗が世界一みっともないことのように
感じているわけですが、そんな話をするうちに、
大したことじゃないんだなと思えるようになります。
「じゃあ、もし今度、気持ち悪くなったらどうしようか」
「また授業中におしっこに行きたくなることがあるかもしれないね。
どうしたらいいかな」こうやって、次にはどんな対応をするかを考えます。
「吐きそうになったら先生に言うとか、
トイレに行かせてくださいと手をあげるとか、
休み時間にトイレに行っておくとか、最後までがまんするとか、
子どもなりにいろいろ言うでしょう。
お母さんもアドバイスをあげて、その中から
できそうなことを子供が決めればいいのです。
ところで、ひょっとして、子どもが吐いたものを
片ずけてくれた子どもがいるかもしれません。
「ヤスコちゃんが床をふいてくれた。
ごめんねと言ったほうがいいかな」なんていう話が出たら、
「ありがとうって言えばいいんだよ。
そうやって助けてくれたのは、いい友達だね」
と教えてあげましょう。
「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋
