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「何でもお母さんのせいにするのは……」6/24(火)
何でも「お母さんのせい」にするのは、
自分へのイライラをぶつけているだけ


まずいことが起こると友だちのせいにしてしまう、
というのもよくあることですが
ちょっと弁が立つ子どもになると、
不利な形勢を逆転しようとして、
「だって、おかあさんがちゃんと言わなかったんだもん。
お母さんのせいだよ」なんて言い出す場合があります。


たとえば、前の日の夕方に、
「明日の午後は社会見学でしょう。
バスに乗るんだから、酔い止めを忘れないでね」
と声をかけると、ゲームをしている子どもは、
「うん。テーブルに出しといて」
さて、翌日、言ってらっしゃいと見送った後でテーブルを見ると、
酔い止めがそのまま置いてある……。


帰ってくるなり、「言ったのに、酔い止め忘れたじゃないの。
すぐにランドセルにしまわないからよ」と叱ると、
「だって、お母さん、朝、言ってくれなかったじゃない!
お母さんのせいだよ」


「お母さんだって忙しいんだから。
何でもかんでも覚えていられるわけないじゃないの!
一回言ったら、その通りにしなさいよ!」
「ほら、やっぱりお母さんがわすれたんじゃない。
お母さんが悪いよ!」……。


理屈から言えば言えば、
これは忘れた子どもの責任です。
でも、どちらが悪いか言い争っていても仕方がありません。


酔い止めを忘れて困ったのは子どものはずなのですから、
もともと叱る必要もないはずのことなのです。
「酔い止め忘れちゃって、気の毒だったね。困らなかった?」
と聞けばいいのです。案外、「大丈夫だったよ。今日は酔わなかった」
というかもしれません。


「よかったね。じゃあ、今度の修学旅行でも酔い止めなしでも大丈夫かな?」
「うーん。長くバスに乗るし、飲んどくほうがいい」ということになれば、
次はどうしたら忘れないかを考えればいいでしょう。


たとえば、何度も言われなくても、
最初に言われたときにすぐやる、
という方法もあります。


あるいは自分で持ち物リストを作っておいて出発前にチェックをする、
出る前は何かと忙しいから朝飲む分だけ別にして、
もって幾分は荷物の中に入れておく、などです。


「反抗期」になった子どもは、ごく些細なことで
「お母さんのせい!」と言ったりします。


たとえば、髪に寝癖がついてしまったと鏡の前で焦りながら、
「早く生きなさい」と追い立てる母親に、「ママが悪いんだから!」
とイライラをぶつけたりもします。


そこでいちいちカットせずに、「あら、そうなの?」と
笑い飛ばしていればいいのです。
こんな時期はすぐに過ぎてしまいます。
子どもだって、お母さんのせいでないことぐらいわかっているのですから。


「子供の「くじけない心」を育てる本」より抜粋

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07:11, Tuesday, Jun 24, 2014 ¦ 固定リンク ¦ 携帯