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「泣けばどうにかなる」ではなく……・」6/26(木)
「泣けばどうにかなる」ではなく、
言葉で伝える方法を学ばせる」

何か悲しいことがあると、
すぐメソメソと泣いて帰ってくる子どもがいます。
お母さんは心配になり、「どうしたの?」
「誰かにいじめられたの?」
なんて聞きながらも、
本当のこの子は気が小さいんだから……とため息です。


たぶんこの子はもっと幼い頃から、
隅っこで泣いているとお母さんがやってきて、
あれこれかまってくれたり、
オモチャをとった友だちに「返してちょうだい」
と言ってくれたりしたに違いありません。
泣けば誰かがどうにかしてくれるのだ、
と思い込んでしまったのです。


泣いている子には、「泣くのが終わったら言葉で話してね」
と穏やかに言ってあげましょう。
「いちいち泣くんじゃありません」なんて怖い声で叱ると、
さらに火がついたように泣くことになりますから、
泣いていること自体にかまわずに、
泣きやむまでちょっと待ってあげればいいだけです。
どんな子も、かまってくれる相手がいないのに、
一人で長い間、泣き続けることはできません。


「お母さん、ちょっと洗濯物をとりこむから、
泣くのが終わったら来てね」と言って、
しばらく他の部屋にでも行っていれば、そのうち泣きやみます。
泣きやんだら、「さっき泣いていたけど、
本当はなんて言いたかったのかな?」
「あなたはどうしたいのかな?」と聞けばいいのです。


子どもは、自分の言葉きちんと気持ちを
伝える方法を学ぶ必要があります。
幼稚園や小学校などの集団生活では、
なおさら言葉で自分を主張できることが大切です。


泣けばどうにかなる、というのは、暴れればどうにかなる、
というのと同じように、言葉で伝えることを
学んでいないからなのです。


何かイヤなことをされたのなら、「いやだ」「やめてほしい」
という言葉でいうことが大切だし、要求したいことがあるなら、
誰かがわかってくれるのを待っていないで「こうしてほしい」
と言葉でいうことが必要なのです。


「子どもの『くじけない心』を育てる本」より抜粋

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06:56, Thursday, Jun 26, 2014 ¦ 固定リンク ¦ 携帯