ボスの仏の子通信: 「『他人には甘く、自分には…」 ..

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「『他人には甘く、自分には…」11/12（水）

「『他人には甘く、自分にはピリ辛に』――世渡りのコツ」

人は、悪い行いをした人を非難します。
他人の悪い行いを非難した人は、
みずから悪い行いをしてはいけません。

悪いことをした人を非難することは、簡単なことです。
しかし、みずから「非難されるような悪いことをしない」
ということを実践するのは、そう簡単なことではありません。

たとえば、職場の同僚が、ある面倒な仕事を命じられました。
しかし、その仕事は苦労の多いものだったので、
その同僚は「今、ほかにやらなければならない仕事があるので、
できません」と断ってしまいました。

その同僚を、「あの人は、命じられた仕事をするのが面倒だから、
嘘をついて断ったんだ」と非難する人もいるでしょう。
しかし、その「面倒な仕事」を自分自身が頼まれた時、
喜んで引き受けることができたでしょうか。
それができるのであれば、その人は立派な心がけを持った人だと、
周囲も尊敬します。

しかし、同僚を非難しておきながら、自分にその仕事が回ってきた時は、
やはり面倒くさく感じて「他にやることがあって」と
同じ嘘をついて断ってしまったら、
「他人を非難しておきながら、自分も同じことをする」と、
最初に断った人以上に評判を落とすものです。

他人を非難するなら、自分も同じ過ちを犯さないように、
自分に厳しくあるべきなのです。

「ブッダの「強く生きる」ヒント」より抜粋