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「その光を和し その塵に同じくす(老子四章)」
「その光を和し その塵に同じくす(老子四章)」

謙遜と言う船に乗って流れてみる

教え子の一人に、わが国で
初めてコンピュータ―を作った男がいて、
一時は、大いに話題に登ったことがある。


ところが、彼は、
その才知の力を光らせてみることを一切しない。
ニコニコしながら、他人の話を「ああそうですか」
「なるほど、そうなんだ」と心からうなずいている。


そればかりでなく、人の長所を見つけると、
「きみは、ここがいいね」とか
「あんたがいるから、とても楽しいんだ」
といって、ほめたたえるのである。


あんなにもレベルの高い才能をギラギラ輝かせることなく、
友達や後輩たちと、いつも和やかに同調している姿を見ると、
けっして友達や後輩がチリと言うわけではないが、
労使の「和光同塵」(光を和して塵とまじわる)の教えを思い出す。


彼は、世の中が東に流れているのに、
自分だけが西に流れることを主張しない。
みんなと考え方を同じにして、
楽しそうに東に流れていく。
が、けっして、溺れない。
彼は常に、一歩退いて、
謙虚と言う舟に乗って流れているからだ。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋


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00:21, Wednesday, Jan 28, 2015 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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