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「常を知れば容(老子16章)」
みんなおんなじ命と知れば寛容になれる


生まれてきたものは、
ちょうど木の葉がおちてしまうように、
すべてが自然の根元に帰っていく。
これが天地自然の変わることのないあり方なのである。


不老長寿の薬を飲んだとしても、
いつかは必ずこの世を去る。
それは、人間だれしもが、
同じ大自然の力で生きているからである。
みんな同じ、いつも同じ……。
これを「常」、つまり、常に変わらない
絶対の生命の力というのだ。


太郎も次郎も、花子も君子も、みんな同じ「常」という
自然の生命で生きていることを知れば、
ちょっとぐらい意見が違っても、
「まあ、いいか」と寛容になれる。


だれもが、まったく同じ自然の力で生まれ、
自然の力で生き、そして、再び自然に帰る。
この心理をよく知って、同じ生命を
手を取りあって生きていこう。


寛容になれず、つい喧嘩をしてしまうのは、
それぞれの頭の中の「いい」「悪い」の考え方が
違っているからに過ぎない。
みんないつかはこの世を去る一定不変の「常」の
生命を生きていることを、もっと強く自覚したい。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋
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19:31, Tuesday, Feb 10, 2015 ¦ 固定リンク ¦ 携帯