≪ 「常を知れば容(老子16章)」  ¦ トップページ ¦ 「功成り事遂げて百姓、皆我自然 .. ≫


「これに随えども後を見ず(老子14章)」
大切なものは目に見えない

「これ」とは、
「常」である。
「道」である。
宇宙の大元の生命である。


人間は、この「道」の生命力によって
生かされているのであるが、「道」には色がない、
音もない、探っても触れることができない。
前からやってきても、足音が聞こえない。
通り過ぎていっても後姿が見えない。
しかし、その力は現実に活躍している。


見えなくても、感じなくても、
その生命力の尊さを発覚(自覚)していくことが、
「道を治める」「徳を修める」ということだと、
老子は力説するのである。


三高、つまり高学歴で高収入で背が高い男に、
女性は好意を寄せるとよく言われる。
たしかに、初対面では、
三高の男は好かれるケースが多いかもしれない。
が、交際しているうちに三高を鼻にかけて、
相手を見下し、
自慢ばかりしている男についていけなくなる。
三高よりも欠かせないものは、
男の寛大な愛と思いやりなのである。

愛と思いやりの心は、
実際の目にはこれと言って見えない。が、
男女は、見えないこの二つの大切な心によって、
しっかりと結ばれていく。


「老子・荘子の言葉100選」より抜粋

IMG_2535

06:39, Thursday, Feb 12, 2015 ¦ 固定リンク ¦ 携帯