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「トラブル後が勝負」3/1(木)
ナチュラルクリーン 担当者様

初めまして、
○○○○と申します。
御社のサービスは、何度か利用させて
いただいておりますが、いつも丁寧な仕上げで
大変感謝をしております。


この度、
御社にメールを差し上げたのは、
クリーニングの仕上げについて
ご意見賜りたいと思ったからでございます。


恥ずかしながら
クリーニング代を節約するために
宅配クリーニングを利用したところ、
添付の写真のような酷い「アタリ」が出た状態で
納品される結果となりました。
(代金自体も1万円かかっており、
大した節約にもなっていないですね。)


現在、
宅配クリーニング店とは
やりとりしている状況ではありますが、
信頼のおける御社に下記2点について
ご意見賜りたく存じます。


いずれの質問も現物を
お見せしているわけではないため、
お答えしづらいかと思いますが、
可能な範囲で構いませんので
、ご意見いただければ幸いです。


1.御社でこのような仕上げになることは
ありますでしょうか?

生地自体は、カノニコのウール100%、Super110's〜120's
あたりの生地です。
スーツ自体もパターンオーダーの品ではありますが、
特殊なつくりではなく至って普通のスーツです。

御社で作業をした場合、このような酷い「アタリ」が
出るような仕上がりになるものでしょうか?


2.この状態で御社に依頼した場合、
元通りにすることはできますでしょうか?
宅配クリーニング店からは、改善は難しいと言われている状況ですが、
御社ではいかがでしょうか?
それでは何卒よろしくお願いいたします。



○○○○様

お問い合わせありがとうございます。
早速ですが、宜しければ、こちらまでスーツを
お送り頂けますでしょうか。
○様からのメールを弊社の代表が拝見し、
「いつもご利用頂いているし、他社でアタリ
を取る事は難しいので、お預かりして、「アタリ」を
取らせて頂きましょう。」ということです。

「アタリ」は、
アイロンで熱をかけてプレスされるなどで、
元々丸みを帯びていた糸の表面が平滑になり、
光の反射が同じ方向になる為に起こる現象です。
これを直すには、糸を膨らませて丸みを復活
させる必要があります。

そのためには、生地を水で濡らすことで、
糸が水を含んで膨らみます。
ウールや綿等の天然繊維は、水を吸って膨らむ
性質がありますから、「アタリ」を消せる可能性が高いですが、
ポリエステルなどの化学繊維は水を吸わない為、
一度あたりが付いてしまうと取れない事が多いです。

○様のスーツはウールですので、
水を使って「アタリ」を消すことができると思います。
「アタリ」が軽ければ、ミストなどで軽く水分を与えてから
蒸気を加えることで取れますが、
「アタリ」がきつい場合は、全体を水で洗って取ります。

また、それでも取れない場合は、
生地の表面を弱アルカリ性にしてからごく軽く毛羽立た
せ、起毛を起こす事で「アタリ」を消して行きます。

この一連の工程は水洗いに慣れているところでないと
難しいですので、このまま宅配業者と交渉されても
進展しないと思いますから、こちらまでお送りください。
いつもご利用頂いておりますので、代表の指示で、
今回は無料で作業をさせて頂きます。

ナチュラルクリーン株式会社
技術部長 松村 誠

このようにお答えしますと、早速返信が届きました。


ナチュラルクリーン 松村様

お世話になります。○○です。
早速のお返事ありがとうございます。


また、御社での作業のお申し出、大変感謝いたします。
ぜひよろしくお願いいたします。
(そんなこと言って頂けるとまったく思っていませんでしたので、
正直感動しております)


>社内報で紹介
→ 問題ございません。ぜひご活用ください。


今度の土日に梱包して
配送手続きを進めてまいりたいと思います。
送付先は御社HPの「全国宅配サービス」の記載内容で
問題ないでしょうか?


また送料ですが、
行き・帰りともに私のほうで負担する認識でおりますが、
その認識でよいでしょうか?
また、返送時は品の受け取り時に配送業者に
お支払いする形でよろしいでしょうか?


アタリに関する現象とその改善方法の
ご説明もありがとうございます。
具体的な説明があるとやはり安心できますね。


今回クリーニングをお願いした宅配クリーニング店では、
今回の事例は「殆どない事例」とは言っておりました。


■検品して気になった箇所
1:ジャケット

01hidaripokettomawari

 ・ポケットまわりの「アタリ」
  ※特に左側は、感触から、芯地まで皺が入っているようです。

05migihurappusita

 ・胸ポケット下のへこみ
 ・右ラペルのアイロン皺

09migiraperu

 ・左ラペル裏(内側)のアイロン皺
 ・背中縫いわり部の「アタリ」
 ・背中側裾の「アタリ」

2.ベスト
 ・全体的な「アタリ」

0201raperu

3.パンツ
 ・裾、内側の「アタリ」

0302panntuhidarinui

 ・腰周辺のアイロン皺

0309panntuusiro

 ・フロントスナップ、ボタンの糸足による「アタリ」
  ※若干、生地にテカリがでているように見えます。

それでは何卒よろしくお願いいたします。


さて、届いたらさっそま「アタリ」・・というか、
シワを消してお返しします。

17:26, Thursday, Mar 01, 2018 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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