トップページ
2020年 5月31日

「心の洗濯、心の掃除」5/31(日)
総合受付のスタッフの娘さんである
高校二年生の美紀ちゃんは
6月1日(月)より学校が開校されますので、
今日は最後の仕事体験の日です。


およそ1カ月間、
君津工房の中に入って
スタッフたちと同じように
写真撮りをしたり、
検品やカルテ作成をしたり、
洗い場にハンガーアップに行ったり、
一生懸命仕事を手伝ってくれました。


彼女は
発達障害を持っていますが、
とても素直で、字も几帳面で綺麗だし、
なにより探求心と何事も挑戦しようと
意欲的で頑張り屋さんなので
周りの大人たちからとても可愛がられ
ていました。


そういう彼女が
ここで一番学んでくれたのは、
身も心もキレイにする掃除や洗濯の大切さ、
それも心の掃除、
心の洗濯の大切さです。


心が優しいんでしょう。
仏さんに手を合わすことが大好きです。


本当に幸福な人とは、
自分の良心を納得させている人です。
そういう人は、
どんな環境や状況にいても、
自分のできることに挑戦して、
自分の良心に「くもり」がない人には、
静かな笑顔があります。


心の良心とは、
思いやりの気持ち、
他に役立とうとする気持ち、
他を育てようとする気持ち、
感謝の気持ちの塊です。


心が苦しい人は、
どうしても自分事が中心になって
感情的になって
悩んだり、愚痴る前に、
思いやりと感謝の気持ちを発揮する
練習すればいいのに・・と
いつも思います。


そうすると、
自分の心の奥に隠れていた良心が
表に現われて、
自分自身が自分の良心によって
自然と助けられていき、
明るく元気になっていくからです。


この世は、
自分が「出した」ものが自分自身に
「返る」法則が貫徹している世界です。
だから、
「良い思いを出していこうね」と、
美紀ちゃんには常に伝えていきましたが、
彼女はその言葉に笑顔で頷き、
「がんばります」と
いつも一生懸命でした。


彼女は高校よりも
どうもここがいいらしいです。
自分を受容してくれ、
理解してくれる、
そしてこれは良い、
これは悪いという
道徳的な躾をはっきりしてくれる
この場が
とても居心地が
良いようです。


ただ、
普通の大人が
そのように躾を受けると
すぐにムッと怒って
自己主張や言い訳を言い出します。
心はほっておいてはいけません。
やはりコツコツ耕して
育てていかないと
自然に草ぼうぼうになります。


ここにはいじめもないし、
蔭口や悪口もないし、
人から卑下されたりけなされることも
ありません。


あるのは
道徳的な善悪の躾には厳しいけど
とても温かい愛情心と
挑戦者としての向上心の世界です。


そういった環境の中で
お母さんに見守られ、
また会社の人たちに気にかけられ
思いやりで育まれ、
とても彼女の良心が喜んでいたに
違いありません。


彼女には
「心の洗濯、心の掃除ができるよう、
ありがとう。ごめんなさい。の素直で感謝
の生き方をしようね」と伝えます。


彼女は
ここで学んだことを
今後の宿題として
明日から
元気に新しい高校生活の中での
実践が始まります。


私はお寺の住職ですから、
心の世界を伝えるのが本職です。
ただ、目の前に具体的な仕事という
方便があって、
その方便を通して
心の世界を学んでいかないと、
なかなか仏法は分からないし
身につかなくて難しいのです。


より具体的なものが
目の前にないと。


P1210965

美紀ちゃん
また日曜日には
お母さんと一緒に
お手伝いに来たらいいからね。
おじちゃんたちは
楽しみに待ってるよ。(#^.^#)


P1210966

今日が最後ということで、
美紀ちゃんがお礼のプレゼントを
もってきてくれました。ありがとうございます。

美紀ちゃんは毎日私のブログを読んで
感じたことを投稿してくれるそうです。
とにかくコツコツと継続する事。これしか成長の近道は
ありません。

05:44, Sunday, May 31, 2020 ¦ ¦ コメント(15)


2020年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
本日   116
昨日   136
累計   483950