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「自分には生きる価値がある」 12/14(土)
 思春期の子どもにとって大変重要なことは、
自分に存在する価値があると知っていることと、
居場所があるということです。


 特に思春期は、親と自分の存在を切り離し、
自分個人にその価値を見出し始める時期です。
親とひとつではないし、個人としての価値を
確立できているわけでもありません。
存在価値に空白のときができるのが思春期です。


 ですから、その空白を支えるものとして、これまで以上に、
自分をしっかりと受け止めてくれる居場所が必要です。
受け入れられ、必要とされ、求められることです。
求められるということはつまり、
自分には存在価値があるということです。


 存在価値の認識は、いじめに負けない力となります。
いじめが悲惨なわけは、その両方ともを
その人から奪い取る行為となるからです。


 学校において長期間いじめられたり、
無視されたりするのは、まさに学校おいては
自分が存在する価値もなければ、
居場所もないと感じさせられるのです。


 まして教師がいじめから自分を守ってくれなかったとしたら、
全否定された子どもが死にたくなる気持ちはわかります。
子どもの命を守るためにも、いじめのない学校や社会を
つくることは大切です。


 同時にもうひとつ、私たちがしなければならないことは、
人生は生きる価値があること、自分には生きる価値があることを
しっかり教え、その体験ができる場をより多く持たせることです。
そうすることで、子どもの中にいじめに対応できる力を育てます。


 いじめのない学校や社会は理想ですが、
その理想が実現したことがあったでしょうか。
理想をあきらめろとは言いません。でも、いじめをやめろと
世間に向かうと同時に、いじめをはねつけるだけの力を、
子どもに与えたいと思います。


 いじめは、いじめる人と、いじめられる人という
単純な構図では怒りません。いじめる人と、いじめられる人の
気質や家庭環境、、学校の環境、そのときの状況など、
さまざまな要素が重なり合って起こります。
ですから、「なぜこの子が?」「なぜこのような状況が?」
と驚くような複雑な状態が出来上がってしまいます。


 その複雑さに対応するためには、対策も多岐にわたります。
学校はいじめ対策に取り組む必要があります。
親は子どもの気質を考慮したうえで、子どもを支える
家庭環境作りに取り組む必要があります。


 そして、対策の中で最も重要で力強いのが、
子ども個人に、自分の存在価値を強く認識させることです。
それを可能にするのが、無条件に「愛すること」です。


 当然ながら、親が子どもを求めていることを、
子どもが知っていることが大切です。家庭が子どもにとって、
確実な居場所になっていることです。
たとえ世間中が彼・彼女をいじめても、家には全存在をかけて
守ってくれる親がいるという自身を与えることです。


 そこには兄弟姉妹も、祖父母もいるかもしれません。
彼ら同士が愛し合える場を作ることです。
けんかをしないということではありません。
しょっちゅう顔を突き合わせて暮らすのですから、
けんかはします。でも基本的な強い絆を作ることです。


 一緒に暮らしていかなくても、実家の祖父母や、
おじさん、おばさんの存在も大切です。
子どもがたくさんの肉親と出会う場を作り、
彼らから愛される機会を作ります。
さまざまな人間関係において愛され、
自分の生きる価値を見出させるためです。


「子どもの心のコーチング」より抜粋

11:32, Saturday, Dec 14, 2013 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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