≪ 「物事を自分で選ぶ」 12/20(金 ..  ¦ トップページ ¦ 「親は子どものコーチになる」 1 .. ≫


「異質なものを受け入れる」 12/21(土)
「異質なものを受け入れる」

 自分と異質なものを受け入れる力は、人との
コミュニケーションを容易にするひとつの大きな要素です。
人は幼い頃、自分のものの見方しかわかりません。
自分の視点しか持っていないところから、人は発達していきます。
ですから、幼い頃は、相手がどう思うかなど意に介さずに行動します。


 成長にともない、私たちは別の視点があることを学びます。
人は自分と同じには考えないと気づき始めます。見方も考えも
感じ方も、さまざまにあるということがわかるのです。
そして最終的には、相手の視点に立って物事を見るというところまで、
自分を高めることができます。自分とは異質なものを受け入れる、
ということです。


 このことがわからずに悩む親たち多く出会います。
大人になっていても、相手には相手の視点があるということを
分かろうとしないのです。
親の気質と子どもの気質がまったく違うとき、親は子どものことが
まったく理解できません。たとえば、親の気質が穏やかで、子どもが
反対に激しい気質だとしましょう。子どもの気質が激しいと、
ときにまわりから非難の対象になることがあります。


 本人はちょっとふざけただけなのに、
相手は乱暴されたと思ってしまうようなことです。
すると親は、子どもの行動が理解できずに、「なぜあなたは?」
ということになってしまいます。


 あるお母さんは、それによって、彼女の家族が近所から
白い目で見られているとまで思い込んでしまいました。
激しい気質の息子を責め、追い込こみます。息子は、自分の
存在がいけないのだと思い、責めつのる母親を避けようとします。
それが余計にお母さんの神経を逆なでします。
子どもに異質なものを受け入れることを教える第一歩は、
まず親が異質なものを受け入れることから始まります。


 異質なものを受け入れるというのは、
1.自分と相手は考え方や感じ方が違っている
2.相手の考え方、感じ方に基づけば、相手の言動は理解できる。
 ということです。


 ここで、必ずしも、だから相手が素晴らしいと評価しろとは言いません。
当然、評価できない言動もあります。ただ、相手の気質から考えれば、
そうなるのは仕方がないなという思いです。


 子どもが異質なものに出会っていくプロセスは、
それを見守る者として、興味深いものがありました。
わが家の娘は、異質なものに大変寛大で、陰湿ないじめをする
相手にさえも理解を示したものです。

ただ、一度、「傷ついたんだろうな」と思うことがありました。
娘は手仕事が大好きで、小学校時代には詩集やぬいぐるみをはじめ、
わけのわからない作品を四六時中作っていました。小学校5・6年生の頃に、
彼女は、それは素敵な刺繍のクッションを仕上げました。
私は、よくこんな根気のいる仕事をしたものだと感心したものです。


 作品を仕上げると、学校へ持って行って担任や友達に見せたり
していた娘は、それを家庭科の先生にも見せました。すると、先生は
縫い目がそろっていないところを指摘し、「うちの娘は
もっとうまく作る」といったそうです。
返ってくる私を待ち受け、彼女はその話をします。
がっかりしている様子の娘と違って、私は一瞬カッとなりそうになるのを
抑えて、「先生はどうしてそんなことを言ったのかしら」と言いました。


 「実際、先生の娘は刺繍がうまい」
「家庭科の先生だから、刺繍の目がそろっていないと気になる」
「自分の娘と比較して、競争意識を育てようとした」
「虫の居所が悪かった」「お腹が空いていた」
とさまざまな理由が並ぶ頃には、空気が軽いものになっていて、
娘は一言、「まぁ、そういう人なのよ」というところに落ち着きました。


 「そういう人なのよ」に、そういう人だから違う対応を求めては
いけないという、あきらめと受け入れが同居しています。
人はそれぞれ違います。違いは違いであって、間違いではありません。
親が身をもってその違いを受け入れていれば、そこからは子どもが
積み上げてくれます。それぞれの異質なものと、どう付きあえばいいかを。


「子どもの心のコーチング」より抜粋
IMG_8150

10:00, Saturday, Dec 21, 2013 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

■トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
/blog21/blog.cgi/20131221100024

■コメント


■コメントを書く

名前:

メールアドレス(任意):
    

URL(任意):

この情報を登録する

内容:

パスワード(任意):

ヒューマンチェック(選択した計算結果を入力):