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「子どもと向き合う」 1/8(水)
 ある企業研修でのことです。
ファシリテーション研修と言って、
企業における会議などの運営方法を教える場です。


 初日、さまざまな内容の中に「傾聴」があります。
会議を進行する人は、参加者の話にどう耳を傾けるか。
その聞き方によって、会議は生産性の高いものになります。


 二日間の研修を終える頃、参加者の皆さんに感想を伺いました。
すると、一人の男性がこんな話をしてくれました。


 彼には中学生の息子がいて、息子は現在、家庭内暴力中である。
期末試験を目前に、うまく勉強が進まない自分に腹を立て、
お母さんに八つ当たりをするそうです。
それを称して、家庭内暴力状態というのです。


 研修初日、彼が帰宅すると、その日も息子は家庭内っ暴力中でした。
それまでの彼は、「勉強しろ!」とどやしつけて終わりにさせていたそうです。
ところが、その日は違いました。彼は「傾聴」を学んだのです。
はじめて彼の中に、息子の話を聞くという発想がわきました。


 そこで彼は「まあ座れ」と息子を座らせ、「一体何が不満だ?」
と聞いたそうです。すると出るわ、出るわ。
息子から学業に関する不安や、うまくいかない不満が次々に出て来たそうです。


 すべて聞き終えて、彼は言いました。
「そうか、成績のことが不安なんだな。わかった。今日はもう勉強するな。
成績のことは気にしなくていい。今日は寝ろ。」
息子は父親の言葉にしたがって、その夜は早く寝たそうです。


 そして、次の日の朝。父親いわく、
今までにはないすごいことが起こったそうです。
誰にも何も言われないのに、
息子は5時に起きて勉強をしていたそうです。


 父親が真剣になって子どもと向き合い、
彼の話を聞いた成果でしょうか。


 彼は、息子と向き合うことを、
意識して避けていた訳ではなかったと思います。
その発想がなかったのです。


 ですから、子どもと向き合って「どうした?」
と話を聞くかわりに、「そんなことをしている暇に勉強でも
したらどうだ!」と言っていたのです。

「子どもの心のコーチング」より抜粋

18:48, Wednesday, Jan 08, 2014 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ トラックバック(0) ¦ 携帯

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