「子どもと向き合う」 1/11(土)
ある人が友人の娘を心配して話してくれました。
高校生のその娘は、落ち着いて家にいることができず、
しょっちゅう外泊をくり返すそうです。
母親の心配のひとつは、外泊先が男性の
ところではないかということでした。
でも、「なぜ外泊をするのか」「どこに泊まっているのか」
などと聞くと、娘は逆上し、余計に返ってこなくなる。
それを恐れて母親は、当らずさわらずでいるとのこと。
外泊を始めたきっかけや理由はいろいろあるでしょう。
一番の問題は、「これはいけない」と親が感じたとき、
子どもを守るために子どもと向き合うことをしないことです。
子どもを、あるいは子どもの言動を恐れて、
より悪くなるのを避けるために子どもと向き合わずにいることは、
事態を悪くこそすれ、何もよいものは生み出しません。
親が妥協して、子どもの機嫌を取り始めたら、
もう親は子どもを導くことはできません。
親の見て見ぬふりは、子どもに対する「興味がない」
という合図です。不適切な行動には断固として、
親は行動を起こすことが大切です。
親が子どもに向き合わない理由のひとつは、
向き合えばそこに見えるのが親自身の問題だからです。
子どもの痛みに向き合うのは、
そのまま自分の痛みに向き合うことになるからです。
子どもの痛みを受け取り、
子どもが問題を抱えていると認めるのがこわいのです。
私にも経験があります、娘が痛みの中にいたとき、
ただ聞いて抱き取り、「大丈夫。心配いらない。
一緒に解決しよう」と言えないのです。
傷ついている娘をふがいないと感じ、「あなたもいけないのよ」
と説教までしてしまうのです。
「そう、つらかったね」と言ってしまうと、
自分が弱くなり、娘がもっと弱くなってしまうかのように感じて。
子どもに、事態に、あるがままの状況に向き合う勇気を持ちましょう。
一時の勇気は多くを解決します。
その一瞬がこわくて向き合うことを次に回すと、
次には問題に利子がついて、より大きな問題になって返ってきます。
悩みの中に逃げ込まないことです。
私たちは問題が起こると悩みます。充分に悩めば問題が
解決するかのように思い、悩んで悩んで満足してしまうのです。
こんなに身が細るほど悩んでいる自分は、
何かをやっているという気になるのでしょう。
でも、悩んでいるだけで何もやってはいないのです。
悩みの中に逃げ込まないでください。
時が解決するとは思わないでください。利子が利子を生んで、
子どもとの間の溝が取り返しのつかないほど深くなる前に、
子どもと向き合いたいものです。
そして、子どもはそれを待っています。
そうとは見えなくても。
「子どもの心のコーチング」より抜粋

高校生のその娘は、落ち着いて家にいることができず、
しょっちゅう外泊をくり返すそうです。
母親の心配のひとつは、外泊先が男性の
ところではないかということでした。
でも、「なぜ外泊をするのか」「どこに泊まっているのか」
などと聞くと、娘は逆上し、余計に返ってこなくなる。
それを恐れて母親は、当らずさわらずでいるとのこと。
外泊を始めたきっかけや理由はいろいろあるでしょう。
一番の問題は、「これはいけない」と親が感じたとき、
子どもを守るために子どもと向き合うことをしないことです。
子どもを、あるいは子どもの言動を恐れて、
より悪くなるのを避けるために子どもと向き合わずにいることは、
事態を悪くこそすれ、何もよいものは生み出しません。
親が妥協して、子どもの機嫌を取り始めたら、
もう親は子どもを導くことはできません。
親の見て見ぬふりは、子どもに対する「興味がない」
という合図です。不適切な行動には断固として、
親は行動を起こすことが大切です。
親が子どもに向き合わない理由のひとつは、
向き合えばそこに見えるのが親自身の問題だからです。
子どもの痛みに向き合うのは、
そのまま自分の痛みに向き合うことになるからです。
子どもの痛みを受け取り、
子どもが問題を抱えていると認めるのがこわいのです。
私にも経験があります、娘が痛みの中にいたとき、
ただ聞いて抱き取り、「大丈夫。心配いらない。
一緒に解決しよう」と言えないのです。
傷ついている娘をふがいないと感じ、「あなたもいけないのよ」
と説教までしてしまうのです。
「そう、つらかったね」と言ってしまうと、
自分が弱くなり、娘がもっと弱くなってしまうかのように感じて。
子どもに、事態に、あるがままの状況に向き合う勇気を持ちましょう。
一時の勇気は多くを解決します。
その一瞬がこわくて向き合うことを次に回すと、
次には問題に利子がついて、より大きな問題になって返ってきます。
悩みの中に逃げ込まないことです。
私たちは問題が起こると悩みます。充分に悩めば問題が
解決するかのように思い、悩んで悩んで満足してしまうのです。
こんなに身が細るほど悩んでいる自分は、
何かをやっているという気になるのでしょう。
でも、悩んでいるだけで何もやってはいないのです。
悩みの中に逃げ込まないでください。
時が解決するとは思わないでください。利子が利子を生んで、
子どもとの間の溝が取り返しのつかないほど深くなる前に、
子どもと向き合いたいものです。
そして、子どもはそれを待っています。
そうとは見えなくても。
「子どもの心のコーチング」より抜粋

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